#5「自分勝手な母親」
5話です。
ある所では一人の女性が夜道に誰かを探しに走り回っている。そんな時、ある人物がその女性に声を掛ける。
「奥さん、何かお探しかな?」
「あの…私の娘を見ませんでしたか?」
「…娘さんですか?えぇ、見ましたよ。」
「本当ですか!?」
「はい。良ろしければ案内しましょうか?」
「はい!お願いします!」
その人物は女性を娘のいる所に案内した…。
**
話は戻り—
由人のアパートでは…
「あっ、おかえり~由ちゃん!」
「なっ、何でお前がここにいるんだ!防子!」
「い、いや~ちょっとね…」
この少女の名は壁玉 防子。
ブラウンのボブカットでふくよかな顔立ちな印象の由人の幼稚園からの幼馴染である。年齢は未央理と同じく二十歳。 スタイルも分部兄妹と比べると劣るかもしれないが、それでも一般的に見ればいい方でありだろう。
高校を卒業して、地元で働いていたはずの彼女が、連絡も無しに由人の元に訪れた。
彼女は由人の有無も言わず、由人の部屋に上がっていく。
「何でここに来たの?来るんだったら一言欲しかったんだけど。」
「あれ?してなかった?」
「特に来てないけど…」
「あっ…本当だ…。」
「で?何でここに?」
防子はある会社の商品の仕訳・管理を担当していたが、クレームが多く、商品の欠品が多発したりしてその会社を辞めてしまった。
由人も地元に住んでた時は、食品工場に二年間働いていたが、早朝出勤で機械が頻繁に壊れて、業務時間が延びたりした事が多かったりとお互い仕事では苦労をしていた。
「で?これからどうすんの?」
「だから、ここで就職しようと思うから、仕事してお金が貯まるまで由ちゃんの所に住まわせてくれない?」
「こりゃ、また思いきった要求だね。」
「まさか、由ちゃんは大事な幼馴染に野宿なんてさせないよね?」
「いや、まぁ急だから仕方ないけど、それに壁美さんにもこの事言わないと…」
「えっ?あっ、お母さんには自分で言うから大丈夫!」
「そっ、そうか?じゃあ来て早々悪いんだけど、俺、もう夕飯食べて風呂入って寝たいんだよね。」
「え、まだ午後六時だけど…。」
「今日は一日中歩き回ってね。明日もそんな感じなんだ。」
「仕事?」
「まぁ、そんな所。」
「じゃあ、今日は私が夕飯作ってあげる!」
「いいのか?」
「住まわせてもらうし、それに、疲れてたら夕飯作れないでしょ?」
「そうだな、じゃあお言葉に甘えさせてもらおうかな。」
数時間後—
二人は夕食と風呂を終えて、寝に就こうとしていた。防子は由人が予備用に用意していた布団で、由人と隣り合って寝ていると、防子はある提案をする。
「明日さ、もしだったら手伝ってもいい?」
「えっ?」
「それか、見学させてもらえない?」
「う~ん、まぁ許可がもらえるなら…」
「じゃあ明日ついて行くね!」
**
翌日—
防子は由人と共に拳也との待ち合わせ場所である能野商店街に来ていた。
「由人、この娘は何だ?」
「えっと、俺の幼馴染です…。」
「初めまして!壁玉 防子です!由ちゃんがお世話になってます!」
「由ちゃん~?お前にこんな可愛い幼馴染がいるなんて知らなかったな。」
「可愛いだなんて、お上手ですね///」
「ここに来ると思ってなかったんで…」
「それで今日は仕事の方を—」
「防子!」
その時、そこにやさぐれた風貌の一人の女性が現れた。
それは、防子の母親である壁玉 壁美だった。壁美は防子を探しにこの町に訪れるや否や、防子を連れて帰ろうとする。
壁美は強引に連れて行こうとするも、防子は必死に抵抗した。二人はそれぞれ、防子と壁美を引き剥がした。
「やめろよ、奥さん。娘さんが嫌がってるじゃねぇかよ。」
「あなたみたいなプータロには関係ないでしょ!」
「いや、働いてるわ!」
「ちょっと、防子。何でそんなに嫌がるの?」
「だって、それはお母さんが私を…」
「どうしても来たくないのね。じゃあやっぱりあの手しかないわね…」
そう言ったその瞬間、壁美の姿はカテラスへと変貌した。すると物陰から一人の凛々しい見た目の怪人が現れる。
「どうやら、邪悪の意思が強いとカテラス化しても意思が保てるようだな。しかも、自在に姿を変える事ができる…。」
「どうやら、また幹部みたいな奴っぽいな。」
「私は、カテラスを束ねる物の一人のノイターだ。」
「どうして壁美さんが、カテラスに!?」
「その女が当てもなく自分の娘を探していたからな。だから、利用させてもらおうと思ってな。」
「由ちゃん…。」
「行け!バズーカカテラス!町を破壊しろ!」
バズーカカテラスとなった壁美は町を破壊し始め、身体に付いているバズーカで建物に次々と穴を空けた。
「やめろ!人に当たるだろうが!」
「お母さん!やめて!」
「さぁ、これ以上、町を壊されたくなかったら一緒に来なさい!」
「うっ…分か—」
「防子!こんな要求を聞く必要はない!どこかに身を隠していろ!」
防子は物陰に隠れる為、遠くに逃げた。
[Weapon IN]
[Martial Arts IN]
「「武着装!」」
二人はそれぞれ超戦士へと姿を変えた。そして防子はその姿を目撃してしまう。
「よ、由ちゃんも姿が変わった…。」
「これが、あなたの言っていた超戦士?」
「あぁ、我らの邪魔をする厄介な奴らだ。」
「厄介なのは、テメェらだろ!」
「失望したよ、壁美さん。そんな奴の言いなりになるなんて…。そこまでして、なぜ防子を?」
「それは救いを与えられる為よ。」
「救い?」
「あなたに説明する筋合いはないわ。さっさと防子をこちらに渡さないと痛い目に合ってもらうわよ。」
「「「「ゴ~」」」」
そして、大量のゴリークが現れる。
「しょうがねぇ、ちっとばかし、そっちが痛い目合って貰うぜ、奥さん。」
「覚悟してください。壁美さん」
二人はまずゴリークの処理をし始める。その隙にバズーカカテラスはウェッパーに狙い撃ちしようとする。バズーカカテラスはウェッパーに砲撃するも、それを見事に躱す。
「前のピストルカテラスの何倍にも威力があるな…。」
その間にシャーマはゴリークを次々に蹴散らしていく。
「なら、あっちのプータロを…」
「だからプータロじゃねぇって言ってるだろ!」
シャーマに砲撃を発射する。しかし、やはりシャーマも見事に躱す。
しかし、防子が隠れていた建物に当たり、防子は壁美に見つかってしまった。そして、防子に狙いを定める。
「ちょっと!自分の娘を撃つ気ですか!?」
「これだけ、抵抗するなら、力づくで連れて行くしかないわ!」
そして、防子に砲撃が発射された!
「きゃーー!」
そこに、シャーマが死に物狂いで防子を庇った!
「うごぉあーーーーーー!?」
あまりの威力に、シャーマの武着装は解除された。
拳也のアリツフォンには、ヒビが入ってしまい、武着装出来なくなってしまう。
「さぁ、由人くんも同じようになってもらうわよ。」
「お母さん、もうやめて!」
防子は二人を庇おうとする。
「やめろ!防子!」
「じゃあ、私と一緒に—」
「ここは一旦、退くぞ。」
「え?」
ウェッパーはアリツボムを出し、目の前で爆発させ、拳也を抱えて、防子と共に逃げた。
「まぁ、ここにはカテラストーンはないようだし、我々も退くぞ。」
「待って!娘が!」
「私の手伝いをする約束を忘れたのか?大人しく私に従え。」
「くっ、分かったわよ…」
そして、両者共に、その場を後にしたのだった。
どうしても、台詞が多くなる…
感想や意見を頂けたら嬉しいです。
次回は来週の日曜日更新です。




