1-プロローグ
初めてのSF系のVRMMO物の投稿ですが、気に入ってくれると嬉しいです。(つ ´∀`)つ
テストが終わり、やっと一息つくことが出来た早川 美咲。そんな彼女に話しかけてきたのは友達兼世話役の七瀬 寧々だ。
「あ~終わった。疲れたな~。」
「お疲れ様……じゃないよね。美咲は今回もサイコロ鉛筆で解いたんでしょ?」
「そうだよ!」
「選別問題なら分かるけど形式問題までサイコロ鉛筆でよく答えられるね?」
「分からなかったら取り敢えず回ろうサイコロ鉛筆!サイコロ鉛筆は人類が生み出した至高な解答方法なのだよ!」
「分かった分かった。そんなに熱弁しなくても分かってるわよ。毎度のように行っているからもう耳にたこができそう。」
「耳にたこなんて出来ないよ?」
「流石ね美咲。いつものようにぶれないわ。」
「それ程でも──」
「褒めてないから。」
そんないつもの日常会話をしていると寧々から突然話を持ち出された。
「ねえ美咲。美咲もAstel・Online・Worldやらない?」
「それっていつも寧々が配信しているっていうゲーム?」
「ただのゲームじゃないわよ?これはねフルダイブ型VRMMOなのよ!」
「なにそれ?」
「………。まあ簡単に言うと仮想世界にダイブしてその世界で好きに生きるって事よ。」
「ほへ~。」
そう、寧々はこう見えて○ouTubeでは人気の配信者なのだ。登録者数はまさかの数百万人超え。
「だからさ、美咲も一緒にやらない?」
「う~~~ん……いいよ!楽しそうだし!」
「美咲ならそう言ってくれると思った!それじゃあ一緒に配信者になろうね!」
「うん!……え?配信者?」
「そうだよ。私だけじゃなくて美咲もなるんだよ。」
「え!?無理だよ!」
「言質は取ったよ?」
「…………。まあ寧々と一緒にやれるしいっか!」
流石と言うべきか、やはり難しいことにはすぐに離れる美咲。それを脳筋、または単純だというのだろう。
「でもゲーム機はどうするの?私ゲーム機持ってないよ?」
「それは大丈夫!私の家に余りの機器が一台あるからそれをあげる!ついでにソフトも!」
「え、悪いよそんなの!」
「美咲は私のお願い聞いてくれたんだから私はそれくらいするよ。」
「寧々……」
「さあ早く帰ってゲームの準備しなくちゃね。」
「うん!」
こうして美咲はゲームという脳筋が手を出しては行けない道に進むのであった。
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