悪
投稿さぼりました。
すんませんでした。
流血表現があります。苦手な方はご高覧をお控えください。
わかっていた。本当はわかっていたんだ。仲間は足手まといなんて思ったことない。
ただ…。ただ…。
失うのが怖かった。
心臓が、ドクッドクッと、波打っている。
目の前では、男が右手で拳を作り連に殴りかかろうとしている。
あの攻撃を食らったら、もう連は…。
仲間を失うのではないか。という恐怖が体を強張らせる。
動け。動くんだ!連を助けろ!冷や汗が体を伝う。
駄目だ!この速さならperfectmodeを使わなければ連を助けられない!
でも、perfectmodeを解禁してる間に連は殺されてしまうだろう。
どうすれば!?
一つのアイデアが頭に浮かんだ。
いちかばちかあれを試してみるか!?
できるのか?いや、できるかではなくてやるんだ!
カッと目を見開く。本気でやれ。
ヒュン
連は大きく目を見開き、驚いた表情を見せる。
この一瞬の間で、私は連を助け出したのだ。
男も一瞬驚いたような顔を見せたが、すぐに元の表情に戻る。
連は一瞬固まって、私を指さすと
「おまっ…!目!目!」
と、目を指さした。
「目…?」
私は目元の付近を触ってみる。何かベトッとしたものが手に触れた。
自分の手をみてみると、赤い液体がべっとりとついていた。
「何…これ…?」
これは…?血?
さっきやったのは、perfectmodeと普通の力を掛け合わせたものだ。
perfectmodeよりか威力や速度はでないが、普通のときよりは威力と速度が上がる。
少し無理したから、出血したのか。
まあ、そこまでの問題ではない。
一か八かの行動だったが、間に合ってよかった。
一安心したのも束の間、戦闘中のことをすぐに思い出し気を引き締める。
「おや、これは驚きだねえ。」
私たちは男をにらみつける。
男は楽しそうに笑った。
「ここからが、本番だ。」
こちらから先手をとる!
「連!」
「おう!」
私たちは左右から男を蹴りつける。
(左右は隙ができている!この攻撃は効く!)
だが、
ガンッ!
なんと男は私たちの足をつかみ、攻撃を防いだのだ。
「ハアッ!?」
「化け物め!」
(また、投げられる!)
「グッ!」
男の力が強すぎる!どうにかしないと…!
もう一方の足で男の顔面を蹴る。
「!!?」
男はびくともしない。男はニンマリと笑う。
「それなら…!」
私は、perfectmodeを使い、連は本気で思いっきり男の顔面を蹴る。
ズガガガガ!
さすがにこの攻撃では男は耐えられず、後ずさりする。
今ので大ダメージを受けたのか、少し動きがふらついている。
「このまま一気に攻める!」
もしかしたら、また少し期間が開いてしまうかもしれません。そこはご承知ください。