間幕 月下の白刃-エピローグ-
間幕「月下の白刃」のエピローグです。
昨夜ブログの方にリニューアル前の作品をアップしましたので、宜しければ読み比べて見て下さい。
ブログへのリンクは下の方に有ります。
「おはよう堤下L」
「おせーぞ手下L!」
「お早う御座います堤下Lさん」
「堤下Lさん! この間の領収書の事ですが……」
「堤下L!」
「手下L!」
「て~し~た~Lぅぅぅぅぅ!」
「堤下Lさ~ん」
「……」
翌日、誰もいない冷たいベッドで独り目覚め、トボトボと会社に出社した俺を待っていたのは、会う人全員が口にする『L』のオンパレード……なんスか『L』って……。
「堤下Lさん! 男爵……じゃなくて社長が及びですよ?」
「あ、あの……」
「何でしょうか? 堤下Lさん」
「……その……『L』ってなんスか?」
「はい? 何言ってるんですか! 『L』はロンリーロリータ堤下栄さんの新しいコードネームじゃないですか! ロンリーの『L』、ロリータの『L』!」
「はぁ??」
「……はい」
にこやかに手渡されたスマホの画面に写っていたのは……
「だぁぁぁぁぁ! 何スかこれはぁぁぁぁぁ!!」
スマホに写っていたのは……俺の胸に顔を埋める樹里の画像と、俺の想い人が実は変装した金城さんだった事を知ってうなだれている俺の姿だったッス!!
……一体いつの間に撮ったッスか?
「あ、手下L、遅いわよ。もう樹ちゃんの紹介、粗方終わったわよ?」
そう言って現れたのは、にこやかに微笑む樹里と、おそらくはこの騒ぎの元凶……全世界の敵・猫女金城美依子その人だったッス!
「金城さん! 何すかこれは!!」
「何? あ、これ? よく撮れてるでしょ? あんまりにもよく撮れてるから、うちの社員全員に送ってあげちゃった」
「な……何やってるッスかあんたは!!」
「手下Lの分際であたしのやりようにケチ付けるっての?」
クッ……
「こ、これはプライバシーの侵害ッス! これじゃあ、樹里だって可哀想ッス!! 樹里は未成年なんスよ?! 樹里! 君も笑ってないで、この馬……この人になんか言ってやるッス!」
「え? ……だって……これでわたしと栄の仲は公認されたわけだし……」
顔を赤く染め、両手を頬に当てて照れる樹里。
「ほら……樹ちゃんはあたしに感謝してるわよ?」
「俺が困るんッス! 大体俺と樹里はそんな仲じゃ……」
「『樹』よ」
「……ない……へ?」
「彼女の名前は『折原樹』よ。明日にでもそれで戸籍を作り直すから、今後は彼女の事は『樹』と呼ぶように」
突然真顔になって、そう俺に注意してくる金城さん。
「は、はい……」
樹里……いや、樹の方に視線を向けると、決意を込めた瞳で頷き返してきたッス。
「じゃ、そう言うことだから。樹、行くわよ」
「はい! ……栄、また後でね!」
そう言ってきびきびとした歩調で離れていく2人……そうッスか……樹里……君は全てを受け入れると決心したんスね……ってオイ! 話はまだ済んでいないッスよ!!
このままじゃ全社員に、誤解されてしまうッス!!
そして俺は慌てて2人を追いかけたのだったッス。
時すでに遅しだったのは言うまでもない事ッス……俺はその後、組織はおろか、取引先の人間にまで『L』のレッテルを貼られたのだったッス……。
fin
皆さんいかがでしたでしょうか?
これにて「月下の白刃」は終了です。
元々は堤下の手下Aから堤下Lへのグレードアップ(笑)と新キャラ「折原樹」のお披露目の為のスピンオフで、こんなに長くなるはずではなかったんですがねww
何度も言ってますが、堤下はその能力が精霊(五精)使いから風使いに変更になってしまったので、戦闘シーンの書き換えが非常に困難でした。
なにせ風を操る風妖に風を操る風使いで挑まなければならなくなったんですから。
あと堤下の語尾「~ッス」が作者を苦しめてくれましたww
何度となく誤字報告して頂いて申し訳なく思っております。
この場をお借りして感謝申し上げますm(_ _)m
堤下は語尾を除けば使いやすいキャラなので、今後も良く出てくる予定です。それに伴いこれからいつも隣にいることになる樹も良く出てきますので宜しくです。
さて、この後の予定ですが、三章は前サイトで途中までアップしておりましたので、そこまではそこそこのペースで更新できるかと思いますが、それ以降はどうなるか今の所分かりません。
また、キャラや世界観……主にこの作品においての術の設定等を、三章が始まる前にアップしたいと思っておりますのでお付き合い下さい。
面白かったらブクマ&☆ポッチン宜しくです。
ブログ&twitterでの絡みも宜しくです。




