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エピローグ

裕太視点

第二章のエピローグです。


『それではお昼のニュースです。


 数日前よりマスコミを賑わし、市民、取り分け十歳前後の少年達とその家族を恐怖の底へと陥れている《怪人・吸血姫》が昨晩も出没したもようです。


 それでは早速現場からの中継です。現場の中川さ~ん!』


『は~い! こちら現場の中川です!


 目的も不明、方法も不明、女性であること以外は犯人像もはっきりしない《怪人・吸血姫》……昨晩もまた、一人の少年が彼女の犠牲になったもようです。それでは早速現場を取材してみましょう……』


 テレビを眺めながらダラダラとどう一日を過ごそうかと画策していたら、ニュースで《怪人・吸血姫》の話題が流れ始めた。


 俺はそれを指さしながら、ミーコさんに声を掛けた。


「ほらミーコさん。ミーコさんの事、テレビでやってるよ?」


「うっさい!」


 半泣きになりながら怒鳴り返してくるミーコさん。


 そう……今、世間を騒がしている《怪人・吸血姫》の正体とは、妖力制御の呪詛を外すために、夜な夜ないたいけな少年達の唇を奪い続ける大妖猫女……金城美依子その人であったのだ。


 あの、アストールとの死闘を乗り越え、無事元の生活に戻った俺達であったのだが、只一人ミーコさんだけは呪詛の影響で安穏とは出来ずに、日々解呪の為に暗躍(?)しているのだった。


 男爵から、一人の少年から解呪の為の生気を貰うより、何人分か分けて貰った方が安全だ(一人からだと、最悪死んでしまう怖れもある)とアドバイスを受けたので、夜に目立たないところに少年を連れ込んでは唇を奪って生気を頂き、暗示をかけて放置するといった所業を繰り返していた。そしたら世間で《吸血姫》事件として騒ぎになってしまったというわけだ。


 大人は童貞である確率が低いから、少年を狙った未曾有のダイハンザイへと発展してしまった……彼女を止められなかったのはワタクシのセキニンっすぅ!


『発見された少年達は、決まって自分がされた事を覚えておらず、命には別状ないと言われてはいますが、明らかに衰弱した様子で病院へと運び込まれております。


 目撃者の情報によると、犯人は女性らしいのですが、それ以外の詳細は不明。外傷もなく、金品もそのままで、犯人の狙いも未だ不明。子供ばかりが狙われている事から変質者の仕業ではないかとの見方もあります。


 生気を奪われたかの様な少年達の様子に、人々は《吸血姫》と呼んでこの犯人を怖れているようです』


 う~ん……中川アナって可愛いな。


『この犯人は一体何を考えているのでしょう。


 一説によると、少年達は今回のことに怯え、夜になると恐怖のあまり泣き出す少年までいるとの事。


 罪の意識が少しでもあるのであれば、今すぐ出頭して罪を償ってもらいたいですね。


 それでは次のニュースです……』


「だってさ」


「うっっっさぁぁぁぁぁい!! あたしにどうしろって言うのよぉぉぉぉぉ!! 何があたしの罪なのよぉぉぉぉぉ!! ハァハァヒハァ……生気吸ったっていってもほんのちょっとだし、すぐに回復するもん! ……グスン……」


「いや、今回の場合は、それより暗示の方に問題あるのでは? 夜になると化け猫が見えるように暗示を掛けるなんて、いたいけな少年達の心に傷を作るようなこと……」


「いいのよ! あんな時間にあんなとこうろうろしてるあの子達が悪いのよ! あたしは妖怪だから子供達に警告してあげてるの! 何が見えるか口外したら呪いを掛けると警告もしてるしね……ケケケケケ……」


 不気味に薄ら笑みを浮かべるミーコさん俺にはストレス解消のためにやってる様にしか見えないよ。


「ま、今回ので呪詛も解呪出来たんだしよかったじゃない」


「そんな問題じゃない! あたしの存在意義に関わる重要な……」


 真剣な顔で語り始めるミーコさんに相づちを打つフリをしながら、俺はふとあることに気付く。


「ねえ、ミーコさん……」


「……であるからして、妖怪のアイデンティティってのは……あん? 何よ。今いいとこなのに」


「いやね、よくよく考えたら、猫の姿でキスして回ればこんな騒ぎにはなんなかったんじゃ……ない……かと………」


 あ……地雷踏んじまったかも。


 ま、何はともあれこれで全て丸く収まった……と思う。


 皆々様、生きていたらまた会おう。



 シュタッー



「な……何で……何でそれを早く言わんのかボケナスがぁぁぁぁぁぁ!! あっ! 待てボケナス!! 市中引き回しの上、打ち首、獄門じゃぁぁぁぁぁ!! まてぇぇぇ! まてまてまてまてまてまて裕太ぁぁぁぁぁ!!」






これにて第二章は終了です。


第三章が始まる前に、手下Aと仁藤が主人公のスピンオフをアップする予定になってます。


『なろう』の操作に慣れてないのでどうなるかは分かりませんが、ここにそのままアップするのではなく、短編として別にページを作り、それをここに繋げられれば……と思っています。


スピンオフは、1作大体10〜20ページ位の分量なのですが、本作中の後書きでも何度か書いてましたがこの二人……特に仁藤の能力の設定がまるっきり変わっているので、それを修正しながらの作業になるので、少し時間かかるかも……です。分量も若干増えるかも。


それではスピンオフの方でお会いしましょう。

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