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俺の居場所  作者:
8/18

残酷な思い出。



俺は、なんて汚い男なのだろうか。自分を守る事に必死で。

おどされて、怯えて。俺は本当に弱い男だ。


そんな事を思いながら、ふらふらとどこかに歩いて行くと、ゆなちゃんが、前から走って来た。


「かなめさん。あの、しゅうなちゃんと、仲良しなんですか?」


ゆなちゃんは不安そうに言った。


「あの会話、見てたんだ。」


「すいません。見てしまいました。」


「俺、しゅうなちゃんと仲良くないよ。」


「よかったです。」


「ゆなちゃん、辛かったんだね。」


「でも、殺してはおおげさですよね?」


ゆなちゃんは、無理して笑った。


「俺だって、ゆなちゃんの立場だったら殺してって言ってるよ!」


なぜかムキになってしまった。


「ありがとうございます。」


ゆなちゃんは、にっこり笑ってそう言った。


「だって、俺と同じだから・・・。」


「はい?」


「俺も、そんな過去があったんだよ。」


「話して・・・くれますか?」



「うん・・・、いいよ、ゆなちゃんも話してくれたからさ。」


「すいません。ありがとうございます。」


「俺、小さい頃、しゅうなちゃんと幼なじみでさ、しゅうなちゃんが盗んできたもの、返してきてくれって言われて、そっと、物を置いたら、捕まっちゃってさ、警察行って、帰ってきたら、しゅうなちゃんがさ『なんで帰って来るの?少年院に入るかと思ったのに、私はあんたが大嫌いなの、あんたなんか死んじゃえ。』ってね、その後から、酷い嫌がらせばかりやられて、変な貼り紙ばかりはられたんだよ。」


「だからあの時、【俺の貼り紙が残ってたのかっ】って言ったんですね。」

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