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俺の居場所  作者:
7/18

初めての怒り、酷いおどし。


そして俺はやっと、しゅうなちゃんの家の前についた。


「何?しゅうなちゃん。」


「あー。その態度むかつく。前まではびくびく、びびってたくせにさ。」


俺はその時すごく怖くなった。


「まぁいいわ。あんた、リストカットしたでしょ?」


俺は驚いた。なぜしゅうなちゃんがそれを知っているのかと。


「な、なんで、しゅ、しゅうなちゃんが!?」


「別になんだって、いいじゃない。」




しゅうなちゃんは俺をあざ笑うようにこう言った。


「そんなの、リストバンドを見れば分かるし、それ、ゆなにもらったんでしょ?」


「なんで、ゆなちゃんを知ってるんだ!?」


「なんでって、一番最初にゆなをいじめたのは、私だし、あいつにリストカットしてやったのも私だから。」


俺は、何かおさえきれない感情がこみあげてきていた。



「そんなの・・・、酷すぎる。」


「は?私はあいつの手伝いしただけだし、『これ以上、私が苦しむだけなら殺して』とか言うから、リストカットしてやった。それだけ。」


「それは、しゅうなちゃんがいじめたから。」


「かなめくん、あんた、あんま調子にのんなよ。今度私に口だし、したら、あんたも、ゆなとおんなじめにあわすから。」


俺は、おどされた。


自分より背が小さい、しかも女の子に。なんて、俺は弱いのだろう。自分も他人も守れない。

ああ、俺はなんて、ちっぽけな男なのだろう。


そんな俺がなさけなく見えた。

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