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俺の居場所  作者:
6/18

リストバンド。

その女の子は、泣きながらくやしそうな顔をした。


「なんで死ねないの!?なんで生きなきゃいけないの!?もう、こんな世界嫌なんですよ!」


その子は俺とまったく同じだった。


「ねぇ、君、名前なんてゆうの?」



「私は、ゆなっていいます。」


「ゆなちゃん、よろしく。俺はかなめ。」


「かなめさん、よろしくお願いします。」


「俺ね、こうやって心を許して人と喋るの初めてなんだ。」


「私もです。こんなにも喋る事が楽しいって思うのは久しぶりです。」


俺は、この子となら仲良くなれるとすぐ思った。


「俺たち、本当に似てるよな。」

俺は笑ってそう言った。


「はい。」


ゆなちゃんも笑ってそう言った。


その時いきなり俺のメールの着信音が鳴った。


見ると、それはしゅうなちゃんからだった。


《かなめくん、久しぶりだね。これからちょっと話たい事があるから、私の家の前に来てくれる?急いでね。》


「ごめん、ゆなちゃんちょっと用事ができちゃって。もう行くね。」



「あっ、かなめさん、ちょっと待って下さい。」


ゆなちゃんは、俺の方に来て、おそろいのリストバンドをつけてくれた。


「これで傷は見えません。」


ゆなちゃんはニコッと笑った。


「ありがとう。」


俺は笑ってそう言うと、手を軽くふってゆなちゃんの家を出た。


そして、急いで走ってしゅうなちゃんの家をめざした。

ほんの少しだけ、俺の心には恐怖心があった。

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