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俺の居場所  作者:
4/18

光る崖・黒い夢。



それから俺は15分ぐらい歩いた。


ずっとまっすぐ進んで行った。


そして、しげみのような中から出ると、今まで見たこともないほど、美しい景色があった。



花が所々に咲き、街すべて見渡せる崖があった。


こんなに美しい景色を見たのは初めてだった。


「俺は、こんな所で死ねて、幸せだな。最初で・・・最後の幸せか・・・。ふっ、これが、喜びとかゆう感情か。」


そして俺はとうとうナイフを出して手首にあてた。

ゆっくり力を入れた。


「スー」


力を入れてゆっくり手首を切った。

俺は後ろに倒れた。

痛かったが、楽になれた気がした。


そして少しずつ力が抜けていった。

目を開ける力もなくなっていった。


それから俺はゆっくりと目を閉じた。

手首からは血があふれだし、心臓の鼓動も早くなっていった。




「お、俺は、楽に・・・なれ、るんだ・・・。」


喋る力もなくなった俺はゆっくり口を閉じた。

俺は夢を見た。

皆、俺に笑いかけて、いろんな話を聞かせてくれて。

とても幸せだ、これまでにない程、幸せ。


本当に俺は死んだんだ。

ここは、痛みも、悲しみもない世界のはずなのに、なぜか、心も、ナイフで切った手首も痛かった。


痛くて、痛くて、うずくまっていたら、しゅうなちゃんがでてきた。


「死んじゃえ。」


ずっとそう言うんだ。


まだ俺を苦しめるんだ。


まだ、俺は・・・・、生きているのか?


死んでは・・・、いないのか?

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