本当に居ていい場所。
「死ぬ事で、つぐないになる!私のつぐないは死ぬ事!それぐらいの罰を受けるのが、当然なの!」
「なぜですか?なぜ、あなたはそこまで死を選ぶ選択をするんですか?」
「しょうがないの!これしか出来ないの!最初は罪をつぐなえるのなら、すべて失ってもいいと思った!でも、それだけじゃ、たりないの・・・、すべて失うことだけじゃ、少なすぎるの!」
「何が少ないんだ?つぐないが?
なら、そんなのしなくていい。」
「でも!居場所も、お金も、ない私には何も出来ないの!もし、お金があったら全部あげてた!私に居場所があったら、その居場所をゆなとかなめにゆずってた。でも、私は何もない・・・。」
「なに言ってんの?居場所、あるじゃん。
ちゃんと、しゅうなの居場所、ここにあるじゃん。」
「えっ?何言ってんの?!私の居場所はどこにも・・・。」
「だから、ここにあるよ。居場所がないなら、つくればいい。必死に、はいつくばってでもつくればいい。でもさ、しゅうなはここに居場所があるから。ずっと、しゅうなの居場所になるから。どこにも行かない。俺とゆなちゃんとしゅうなの居場所。」
「うっうっ、あったかい。こんなに居場所があるってあったかいんだ。
・・・、私、ここにいてもいいのかな・・・。」
「当然です!しゅうなちゃんも、私達の居場所ですから。」
「あったかい。あったかいよぉ。すごく、すごくあったかいよぉぉぉ。」