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俺の居場所  作者:
16/18

死にたい。


「でも私は、かなめから、親の優しさを消してしまった。

家族の大事さを、私が奪ってしまったの。

最低だ。

どこまで私は最低な女なんだ・・・。」


俺はつい、その会話に入ってしまった。


「そんなの、昔の事だろ!」


「かなめ!」



「俺、しゅうなを誤解してた。前までは、怖がってた。怯えてた。でも、今は違う・・・。」




「でも私のしてきた事は変わらない!

私、二人をすごくいじめてた。ゆなにリストカットなんてしなきゃよかった。かなめに、死んじゃえなんて言わなければよかった。」


「俺は、もういい!もういいんだ!

過去なんて、いらない!過去を捨てたってかまわない!

俺は、今を大切にしたいんだ!」



「そうですよ。しゅうなちゃんが、【今】変わろうとすれば、過去なんていらないんですよ。」



「私・・・変われるの・・・かな。

みんなにつぐなう事、できるのかな。」


「ああ、きっとできる。」


「信じてください。自分を、そして、私達を。」



「やっぱりできない!私には、できないんだよ!

できない、できない、できない、できない、できないんだよぉぉぉ!

死にたい、死にたい、死にたい、死にたい、死にたい、死にたい!死んだ方がいい!

これが私のつぐないかたなの!

私は死ぬのよ!」



「俺も、最初はそう思った。しゅうなに死んでほしいって。

でも!死んで、何のつぐないになるんだ?」


「えっ・・・、それは・・・。」


「俺は、死んでもらうより、罪をつぐなってほしい。」

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