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俺の居場所  作者:
11/18

暗い真実。


「あんたたち、覚えてなさいよ!」


しゅうなちゃんは、焦りながら走って行った。


すると、ゆなちゃんは、気が抜けたように、肩をがくんと落として、声をあげて泣いた。


「うっうっううう、うあああん!」


「ゆなちゃん、泣いちゃだめだよ。大丈夫、大丈夫、俺たちは、死ぬためだけに、生まれてきたんじゃない。誰かを、何かを見つけるために生まれてきたんだ。だから、笑って何かを見つけよう。」


「でも、私は見つけましたよ。何千万もいる人の中から、たった1人、かなめさんを見つけました。」



「俺も、ゆなちゃんを見つけた。だから俺、今とっても楽しいし、幸せなんだ。だから、笑えるんだ。」


「私も、幸せです。だからもう、泣きません。約束です。」


ゆなちゃんは、俺のおでこにゆなちゃんのおでこをくっつけた。



「これが指切りのかわりです。」




「うん、わかった、じゃあ約束。」



俺たちは、笑い合った、ずっと。



「でも、気になるのは、しゅうなちゃ・・・いや、しゅうなだ。何をしてくるかわからない。」



「はい、いったい、何をしてくるかですね。でも、知ってましたか?しゅうなちゃん、親がいないんですよ。」


「えっ?!親がいない?!どういう事?。」



「しゅうなちゃんの親は、しゅうなちゃんが5歳のとき、ある、ささいな事が原因で、殺し合ったんです。しゅうなちゃんはまだ、小さかったので、どうすることも出来なかったんです。だから、親の愛を受けずに生きてきたんです。」

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