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ダークブルームの王女、望幻に笑う男 共通①
落下したせいで記憶が曖昧で、私はなぜ身投げをしたのか覚えていない。
「親が死んだくらいで三階から身を投げるなんて、臆病な姫さんだな」
私は死んだ筈では?
「開口一番がそれかよ」
その装束、見たところこの国の人ではありませんね?貴方が助けてくれたのですか?
「半分そうで半分違う
お前…もう死んでるんだよ」
え?
「理由はわからねーが、お前はここから堕ちてきた
俺はお前さんの魂だけはなんとかした」
なら私は魂の存在になっている?
「魂の時点でティアラとドレス着用済みとはすごい、さすが姫サマ」