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レケアスミス 2話
半径1メートルから王子と思われる高貴なイケメンが!
庭にいた私は脱兎のごとく、その場を移動。
「おかえりなさいませお嬢様」
そういえば……私の名前まだだれも呼ばないのよね。
「スミスシオ領土のレケアお嬢様だわ」
どこぞのモブ! 屋敷の外からご都合セリフありがとう!
「おれお嬢様と結婚ムリだけどその娘と結婚してえ……今から死んで転生してくるわ」
下働きの男が夢を語る。かわいそうに、私に夢見てんだな……。
「息子だったらどうすんだ」
「じゃあおれが悪役令嬢になるだけだ」
何が親指グッなんだ。マジで言ってる?
◆
そしてまた夜が明けて朝が来る。
今日は曇り空で、どんよりとした天気だった。
朝食を終えて、両親と話をする。
昨日の外出では観劇をしてきたらしい。
とりあえず貴族は悲劇などお耽美なものを見るメンツがあり、お忍びで喜劇を見てきたそうな。




