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出会い

 


車一台ぐらい通れる路地に探索コースとして歩く少女の前に、また自分と同じ位の少女2人のうち片方が座り込んでいた。



「大丈夫ですか」



 近寄っていくと、泣いているのか少女の声は少しハスキーになっている。



「だ、大丈夫で……」



 明らかに大丈夫そうに見えないのは、言葉が途切れているせいなのか。

 または左腰ラインの服がきれいに破けているのを見てしまっているからなのか。



「全然大丈夫そうには見えませんけど」



 少女は「大丈夫です」の一点張りだったが、冴栄さえの根気と熱意溢れる押しに、すべてを曝け出す方向へと自然に進んでいた。



「じゃあ簡単に説明すると、またちょっと昔ぐらいに流行った俺カッコイイだろ?てきな 逆に帽子をかぶっている少年にぶつかられ、そこに丁度よく棘のようなワイヤーが塀から飛び出ていて、それに服を引っ掛けてやぶけたと」

「そうなんです…」



 少女が指さす方向を目でたどりながら見ると、それはまた何かの意図か仕業じゃないかと思うぐらい飛び出ており、そしてかつ鋭くて棘がびっしりとまとわりつく感じのものだった。





 というよりこれはむしろ悪意すら感じる。





「ご無事でなによりでした」



 服よりも身体の方を心配すべきことだろう。



「でも服が……」



 どう考えても己の身のほうが大事だが、少女は服の話題から一向に逸れなかった。

 洋服から見える白くて透き通る肌は女性として羨ましい限りであり、こんなに照っている太陽からは生まれるはずがないと思うくらいだ。




「う~ん」






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