⒍ねこのお友達
「タマにゃ!!」
僕はみんなが困る前にそういった。神の世界(仮名)でもらった人間ボディ。多分可愛いにゃ。だって元が最高な僕だから。
「何があったんだ、タマ。」
旦那は表情を隠していそうだが、僕の勘にはお見通しだにゃ!
ーーあれ、旦那の息子はどこ行ったんだ?
「大丈夫か、タマ?」
僕は旦那の机に両肘を置き、そのまま体をそらす。
「だんにゃ〜実は動物の神に呼び出されたんだにゃ〜」
「そうか、お前は魔獣じゃなくて動物だったのか。それにしても神からのお呼び出しとは」
「アレガ……タマ……」
どこからとなく、小さな声が聞こえる。旦那の息子の声だろう。でも、これは放置こそが最適解だろう。
ーーあの子の名前にゃんだろう?
「まず、そのセファの真似をやめろ。セファの方が美し……セファの方がかわい……」
「やっぱり旦那はセファのことが好きにゃー!」
そう言うと旦那が焦ったような表情で息子を見る。そしてまたいつもの顔に戻る。
「旦那〜息子の名前にゃーに?」
「ジリガートだ。あと、俺のことは旦那じゃなくてガンドルって呼んでくれ。」
「了解にゃ!ガンドル師匠!ところで大金貨はどこでしょう?」
「働いてないから、給料は無理だぞ。」
ーーガチャッ
「旦那!意思疎通魔道具買ってきたよ!」
「ちょ待って!ジーくん顔まっかだよ!?あっ旦那も赤い!?」
「てかこの美少女誰!?ロリ!?」
セファが面白いほどに慌てている。ーー憎い。僕の大金貨をほったらかして…
「おい!誘拐犯セファ!僕の大金貨はどこにゃ!」
「え、?え? 誰?」
「そいつがお前が連れてきたタマだ。」
「つまり旦那はロリってこと!?」
そうすると的外れなとこから罵声が飛んでくる。
「俺、あんなやつ好きじゃねーし!! なんなんだよ!!」
「おお、一目惚れか。さすが俺の息子だな」
セファのロリ発言を交わしたにゃ!
ーーガチャンッ
ジリガートが行っちゃたにゃ。だんな……ガンドルさんのトドメにゃ。
ん?何かがおかしい……そうか!これは三つ巴にゃ!
ジリガートがいない今、僕とガンドルさんの一騎打ち!旦那はロリ発言を躱した。つまり、旦那の弱点はロリ。
っっ!? ここにはガンドルが好きなセファがいる。ここで僕がガンドルを追求すれば…
「ねーガンドル。にゃーのことジロジロみないでにゃ!ロリ!?」
「私も旦那が外で小さい子を見ると寒気がするのよねー」
そしてここに便乗してくるセファ。 なんでにゃ!
「いやー、で、大金貨だっけか?セファそういう約束だったんだろ?」
「そうですよ。大金貨3枚。けど、タマちゃんジロジロみたなら慰謝料で計5枚ですかね」
「そうだにゃ!」
「わかったから!! お願いだからもういじめないでくれ!!」
ーー動物神、これが一応大商会の主でいいと思うか?
必死の懇願をしてくるガンドルから大金貨5枚をもらって、左腕についたままのマジックバックに入れるのだった。
どうか、この飽きっぽい作者である、この私に!
飽きさせないように感想をいただけないでしょうか。
<余談>
私は子供の頃「可及的速かに」を「火球的速かに」だと思っていました。(((どうでもよっ
そんなことは置いといて、ぜひともこれからも応援よろしくお願いします。




