見世物小屋の蛇神娘

時は大正、旅の興行一座で見世物として飼い殺されている蛇娘の少女【白雪】
座長からの歪んだ愛と暴力で心身を擦り減らす白雪は、毎晩奇妙な夢を見る。
それは同じ青年に様々な方法で殺される夢。
そしてある時、夢の中の青年が現実に白雪の前に現れる。
青年は【探偵】を名乗ると同時に、白雪が『千年を生きる蛇神の生まれ変わり』だと告げる。
さらには近頃、帝都で起きている【連続焼死事件】は白雪のせいだとも言い、白雪に刃を向ける。
帝都の闇に魑魅魍魎の怪火が灯るとき、蛇娘と探偵の数奇な運命やいかに――
少しアングラな怪奇ロマンファンタジーです。