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輪廻の恋人

作者:56号
魂は生まれ変わる。

命が朽ちても、その芯に灯る光は消えず、時を超え、形を変え、再びこの世に芽吹く。

だが、その魂にはもうひとつ、宿命がある。

――ともに巡る、伴走者の存在。



かつて、古代メソポタミアの地に生きた一組の恋人がいた。

シュメールの黄昏に、未来を誓い合ったその二人は、隣国アッシリアの軍勢により無残に引き裂かれた。

それは、終わりではなかった。



以後、魂は幾度も巡った。

ある時代には兄弟として。

ある時代には剣を交える騎士として。

ある時代には、路地裏のバーで静かにグラスを磨く店主と、疲れた心を癒やしにくる客として。



彼らは、いつもどこかで出会っていた。

深い縁えにしに導かれ、名前も、姿も、言葉も変わっても、

「なぜか惹かれる」「理由もなく懐かしい」

そんな想いが胸の奥に灯り続けた。



そして、令和。

東京の喧騒のなか、ふたりは再び巡り会う。

今生こそ、想いを告げるとき。

幾千年の魂の旅路の果てに、はじめて「愛している」と声に出して伝えられる、その時が来たのだ。
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