③魔王討伐!?いいえ恋のお話です!! 聖女アリアが、騎士ローランド様に恋をした理由
①聖女よ「私じゃなくて王子を見てください」と、
②今日は、王子が来るっていうことは、騎士のローランド様が来るってことだわ 私、頑張る!!
の続きになります
異世界転生した私に課せられたものは、魔王討伐で、聖女として一緒に旅に出て、ヒーラーとして回復させることだったのです
魔王は、それはそれは恐ろしく、国の一大事なことはすべて魔王の仕業だと聞かされて生きてきました。私は、そのために王子と幼いころから婚約させられましたが、不快感のない男で、むしろ、魅力的な人でしたが、問題は、私の好みではなかったことです
ある日、騎士をしているローランド様に出会ったときは、そこまで何も感じなかったのですが、いよいよ、魔王討伐の日、年にして16の頃、私の命ももちろん危険にさらされるということで、隠れて泣いていましたの
身の危険がなかった日本に帰りたい。音を出さないようにすすり泣きしていたとき、ローランド様が声をかけてくださり日本の事をお話ししましたの
「せめてお寿司が食べたい。生魚……たこ。」というと
「たことは何だ?」と聞きかれ説明すると、不気味なものを食べるのだと、ひかれもしましたわ
ずっとそばに行って話を聞いてくれたローランド様に恋に落ちていたのです
もちろん王子も、私を助けてはくれましたが、それはそれはカッコよく
でも助けられたからと言って、好きになるものではないでしょう……
それは、相手にむしろ失礼だというものです
魔王城につくと
「いいかげんにしろ、お前たちの世界なんてどうでもいい
俺は一人がいいから、人間を生贄によこすなと何度も言っているだろうが」と私を見ながら言うのです
「俺は、グラマスな女の香水が嫌いだからって14とか子供をよこすなろりこんじゃない……だいたい、俺は恋愛をしたいだけだ。政略結婚が嫌で、逃げてきたというのに」とブツブツという
そういえば、討伐した男たちは誠に綺麗な男性ばかりだったの思い出す
「俺は、ゲイでもないからな」とぎろりとにらむ
討伐と言っても、最後はなぞに、跡形もなく消えていたのだが
「魔王様、自由恋愛同盟を組んだだけで、どうして魔王軍団になってしまったのでしょうか?」と倒したはずの男がそこにいった
「じゃあ、魔王が死んだことにして、好きに生きればいいじゃん」といったら、周りの仲間が王子さえもびっくりした顔を思い出した
「そうか!そういうことにしたらいいのか?」平和条約がそこで組まれ、今日魔王を、討伐したという話になったのだった
「これで、私は自由!!ローランド様に好き」と言えるのです
ただ一つ誤算だったのは「俺に興味がないなんて、よすぎる」と私を町民になった姿の魔王が追いかけてくることだけでしょうか