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幼女魔法講師は課題をだしている

「はい、次ヴィライア・フェルンー」

「次はスリィピアー」

「トリコローズー」


 そんな形でどんどんカードを作っていった。と言っても九人分である。雅琵がいくら優秀といえど、『十の制約』を満たしているかわかるカードなんてもの、そう簡単には量産できない。

 アリリアが、怖がっていただけで、ヴィライアは普通に指を差し出してきたし、他の者たちも怖がっていなかった。

 最後の一人であるトリコローズのニコルが終わったところで、ふぅー、と緊張の糸が切れた雅琵が道具をしまおうとすると、指が差し出されている。

 なんだ? と思い見上げると。


「ソラユキ先生、まだかい?」

「聴講してる講師の分はないんだよなぁ」

「何やってんですか!?」

「ケチ!」

「何やってんだはこっちのセリフだしケチじゃねぇんだわ」


 ぎゃいのぎゃいの講師が大騒ぎするが、授業妨害で追い出すぞ! と雅琵がブチギレしたところ、大人しく……大人しく? 席に戻っていった。

 生徒たちの大人しさを見ろ、駄目な大人たちめ、と雅琵がため息をついたところで、ヴァネッサが手を上げる。


「ほーい、どうしたー?」

「なんか、なんかさ! 俺のカード、精神制御法って書いてある後ろに丸がついてるんだけど! なんかだめなやつかな!?」

「逆逆。いいんだよ。精神制御はこれ以上することなし、今のままを保持ってこと」

「睡眠法のとこ、質にバツついてるー」

「睡眠の質が悪いんだね、寝る前の端末いじりとか午睡しないとか夜にハーブティー飲んでリラックスするとかしたほうがいいよ」


 今度は生徒たちが互いのカードを見せあって騒いでいる間に、鐘が鳴った。


「カードの見方はあとで紙配るから、研鑽を忘れないように。それじゃあ一ヶ月後まで、この授業は自習時間になる。その代わり一ヶ月後にちゃんと全部丸になってるかどうか確認するからね」

「「「はい!」」」


 緊張を含みながらも嬉しそうな元気のいい返事を聞いて、雅琵もにやりと笑って解散したのだった。

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