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幼女魔法講師は小テストをする

お休みありがとうございました。更新再開します。

「はい、というわけで皆大嫌い、小テストの時間だよー」

「嫌いってわかってるのにやるのなんでー?」

「ちっちっちっ、ボクが楽しいからに決まってるじゃないかユリウネラ・ドールチェイス」

「僕は小テストとかテストを苦に思ったことはないです」

「うっそだろ、小テストやめようかな……ってことにはならないから」

「「「チッ」」」

「うーん、態度が悪い」


 月曜日の午後、十枚もないくらいの紙束を持って現れた雅琵の言葉に舌打ちする者が多数。

 それに対して気にした様子もなくヴォルの上に乗って教壇まで移動すると、ヴォルから降りて、教卓の上に、伏せたままの紙束を置く。

 ぱちん、と雅琵が軽く指を鳴らせばそれは自分の意志であるかのように生徒たちの元へと飛んでいった。


「制限時間は六十分、いくよー」




「はい、回収ー」

「「「ああっ!」」」


 六十分経っても諦め悪く、まだ記入しようとしていた生徒たちが、雅琵の元へ自ら返っていく小テスト用紙に手を伸ばしながら、机に突っ伏した。突っ伏してはいないが、背中を丸くいる中にアリリアも見える。よほど無念だったと見える。

 というか一番難しいのが、リィン文字の表丸写しくらいだったと思うんだけど……と雅琵は首を傾げる。

 そんな難問は出していないはずなのに……、不思議だ。

 とりあえず。

 返ってきた小テストの用紙をぱらぱらとめくってみる。


「ふーん。平均点四十七.二、最高点が八十三点、次点が八十一点。他は……なんで二点がいんの?」

「はっ!?」

「計算したんですか?!」

「これくらいの計算はできるよ、いやでも二点……。とりあえずヴァネッサ・ルリ・ロズイェルズ、君はあとで課題出すから」

「寮長さん!!」

「なんてバカなんだお前は!!」

「いやー、勉強苦手なんだよ! 動くのと歌は得意なんだけど!」

「いま歌関係ねーっす!」

「最高点はアリリア・ツェルンだ。前回の授業欠席にも関わらずこの点数、お見事。頑張ったね」

「いえ……!」


 顔を明るくして……白い肌が熟れた林檎のように赤く染まる。まるで褒められなれていない子どものようだ、と雅琵は思ったが、そういえば子どもだな? と思い直す。褒められていないのも、そうだろう。

 ぱらぱらともう一度テストをめくってみて、採点をし直すも、結果は変わらずで、なんで二点……と頭を抱えそうになる。

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