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幼女魔法講師は同意する

「最後に、魔力を周囲から得る方法を話しておしまいにしようか」

「魔力を……」

「周囲から?」

「え、人から奪うのか?」

「いや、まさかだろ。自然……世界から集める方法だよ。第一質料工程、これは魔素……魔力の最小分子のことなんだけど。これがそのへんにあるがままの状態のこと。第二質料工程、体内に吸収して溜め込んでおく状態。第三質料工程、魔素を魔力に変換している最中の状態。第四質料工程、魔力に変換し終わった状態」

「早い早い早いよー!」

「ソラユキ師よ、その話でいくならば無限に魔法が使えることになるが?」

「その通り、でもだからといって君たちには出来ないよ、これは魔法使いが使う手だから、魔法使い相手に持久戦なんて馬鹿なことしないようにって話」


 魔法使いって魔法以外の護身術持ってて無限に魔法使えるの? なにそれヤバくない?? ひそひそとヴィライアとユリウネラが話している内容が断片的に聞こえて、そこに自分も含まれるなんて思いもせずに、雅琵は深く頷いた。ヴォルはじっと雅琵を見ていたが。

 やべーやつしかいないんだよ、魔法使い。

 ノートを取るだけで精一杯な生徒たちをこれ以上追い詰めるのもな、と思いながら。ふと思いついたことがあった。

 まあ今じゃなくてもいいか、と切り離して。


「とりあえずキリがいいし今日の授業はここでおしまい。もう鐘もなるし、おつかれー」


 次の時の小テスト、楽しみにしてるね。と付け足せばほとんどの生徒が気まずげに顔をそらした。

 まだ基礎しかやってないのに。まさかわからないなんてそんなこと……雅琵は小首を傾げて口を開いた。


「もし不安なら小テストのプレ版作って配るけど」

「「「お願いします!」」」

「うわ」


 予想以上の熱量で全員の生徒……シャミャンだけは大きく頷いただけだったが、からの熱望により小テストのプレ版を作ることになった雅琵であった。



「ソラユキ先生、我々にも小テストのプレ版を……」

「テストやんないんだしいらなくない? どう考えてもいらないよね?」

「なんの! 我々にはくださらないおつもりか!」

「うん……小テスト受けるなら考えるけど」

「「「先生方にはいりません!」」」


 小テストの平均点が上がることを恐れた生徒たちから必死の抗議が入った。

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