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幼女魔法講師はブチギレる

「お前ら全員バーーカ!!」


 イブロッサ・アウル・カレッジ。男子校であるその学校の、唯一の魔法講師として就任した幼い少女・雅琵は相棒を傍らに教壇から、知性のかけらもない言葉で生徒たちを罵った。


 鳥の鳴き声だけが一瞬、静まり返った教室を支配したかと思うと。


 ほぼ全員の生徒から教壇に向かって罵倒と黒い手袋が投げ込まれた。





 始まりは簡単なことだった。

 この世界で五人しかいない魔法使い、その中でも超新星の如く現れた五人目に魔法講師の依頼を送ったところ、快諾された。

 それが雅琵だったというわけである。

 雅琵は、親友であり相棒である大狼ヴォルと一緒に授業に臨んだわけだが。

 生徒たちは幼い姿の雅琵を舐めきっていたし、侮ってもいた。


 そこで雅琵がキレる原因となった質問だ。質問者は雅琵の方であったが、ここまではまだ相互理解のための第一歩として努力はしていた。


「魔法と魔術の違いは何か知ってる?」

「せんせー、そんなん簡単じゃん」

「馬鹿でもわかりますよ」

「魔術は生まれたときから使えて、魔法は叡智を極めた魔術師のみに赦されたものでーす!」

「誰だって分かるよな」


 馬鹿にされきったことに怒ったわけではない。雅琵はそんなことにはさらさら興味がなかった。

 ただ、許せないのは。


(……この程度の質問の答えが間違ってるだと?)


 魔法狂いの名を欲しいままにしていた雅琵にとって、叡智だなんて曖昧なもので測られるものを魔法とは言わない。

 ぶちりと頭の中で音がした。


「お前ら全員バーーカ!!」


 冒頭へと戻る。

なんか見切り発車で書きたくなってしまったので書いていきます。

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