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第9話、澪との初デート3

14時になりパレードが始まると、

颯と澪は気持ちが高ぶっており、各々好きなキャラクターやキャストの人に手を振っていた。


色々なキャラクターやキャストが出てきて二人とも気持ちが高ぶっている中

ある一つの電話が澪のもとにかかってきた。

電話の相手は、鮫嶋豪気さめじまごうき陸軍大佐からであった。


鮫嶋大佐は颯と澪の上官なので無視することはできず、

パレードを見ている颯に「鮫嶋大佐から電話が来たので出てきますね!」

と一言だけ颯に言い残し、場所を少し変えて電話に出た。


「もしもし、飛鳥馬大尉でございます。」

と少しかしこまった感じで出ると、鮫嶋大佐は、

「もしもし、鮫嶋大佐だ。

おやすみになっているところいきなりで申し訳ないが、君が副官として着任している水樹くんの移動が決まった。これは、極秘事項であまり言いたくはないのだが、場所は中国の上海だ。

ここは、我々日本軍が中国の一部分を占領している内の最も後方の場所で危険性は全くない。

そこで水樹くんには、ここで軍の一部の指揮を執ってもらうことになる。

その内容は、そこまで重大ではないがおそらく憲兵隊の指揮か、または、

作戦などの立案や物資や人的資源の把握などの管理職になると思われる。

そして、君には、また水樹くんの副官についてもらうか、または内地で軍の勤務に復帰してもらうか、どちらかになる予定だ。今日中に考えをメールで送ってくれれば確認してその通りに希望を出しておくからよく考えておくように。そして、水樹くんには3日以内に私の元へと来るように伝えておいて。」

と鮫嶋大佐からのいきなりすぎる報告を受けた。


すると澪は、

「なぜ水樹中佐が移動となったのですか?まだ軍大学の授業すらまともに受けていないし、

軍人としての経験が浅い彼がなぜですか?」

と少し焦りながら慌てて鮫嶋大佐に聞き返した。


鮫嶋大佐は、ゆっくりと落ち着いた声で

「実は、私もわからない。全ては、私の上官である武田戦極たけだせんごく中将が直々にお決めになったことだ。そして、もう一つ言えることは、彼のIQがあまりにも高いが故にそれを早速軍事利用をしたがっている軍人も数多くいてね、早く戦場に行けるように現地で学ばせようといったことが影響したのかもしれない。」


その言葉を聞いた瞬間澪は膝から崩れ落ちそうになったが、落ち着きを取り戻し、鮫嶋大佐に

「私も、水樹中佐が着任する中国の上海に行きたいです!

そして、また颯さんの副官をやりたいです!」

と最初ははっきりと周りにも聞こえるくらい大きな声で話していたのだが、

途中から涙を流し泣きながら最後の力を振り絞って言い放った。


その言葉を聞いた鮫嶋大佐は

「わかった。その通りに希望を提出しておくよ。

あと、希望が通らない可能性があることを承知しておいて。」

と言い終わると、澪は涙を手首でこすりながら拭き取り真剣な面持ちで

「ありがとうございます!」

とはっきりした声で言い、鮫嶋大佐は、

「あとは質問無いかね?」

と聞くと澪は、

「大丈夫です!」

と言って電話は終了した。


そのことを報告をしようと思い、颯のところへと向かった。

その間「颯さんは受け入れてくれるのでしょうか。少し不安ですが報告をしなくてはならないから

頑張って報告しないとな」

と考えているとあっという間に先ほどパレードを見ていた場所にたどり着いた。

そこはもうパレードは終わっており閑散としていたが、

その場でずっと待っていた颯に先ほどの電話の内容を報告をした。


澪は真剣な面持ちで少し泣きそうになりながらも

「颯さん、先ほど鮫嶋大佐から電話があり、実は颯さんの移動が決まりました。

場所は中国の上海だということです。そこでの活動はまだ決定はしていませんが、

おそらく憲兵隊の指揮か、または、作戦などの立案や物資や人的資源の把握などの管理職になりそうです。私自身は今後颯さんの副官に着任できるかはまだわかりませんが、向こうでも頑張ってください。

そして、颯さんには3日以内に鮫嶋大佐の元へと来るように言われましたのでよろしくお願いします。

短い間でしたが、ありごとうございました。」

頭を下げ、膝から崩れ落ち号泣していた。


その報告を受けた颯は、

「そっか、俺も軍人だしな。もう学生ではないし、移動くらいあるか。

澪、短い間だったけど、ありがとう!向こうでも俺は頑張るよ!

定期的に日本に帰ってきて、その時はまた澪に会いたい!約束するよ!」

と言って澪に自分の右手の小指を出し指切りげんまんをした。


これは、今の颯にとっての澪を一生大切にする誓いの儀式だった。


そして、澪は颯に支えられながら頑張って起き上がり、

一緒に手を繋ぎながらディ〇ニーのお土産売り場へと行き仲良くお揃いのぬいぐるみを買った。

そして、どんよりとした雰囲気の中二人ともディ〇ニーを後にした。


ディ〇ニーを出ると二人で手を繋ぎながら舞浜駅に向かった。

そして、舞浜駅へ着くと改札を通り、まずは京葉線に乗って東京駅へと向かった。

その間お互いは無言であったが、澪は颯の肩に寄りかかってがっしりと手を繋いでいた。


そして、東京駅に着くと、颯は、

「夕飯、一緒に食べない?」

と優しい感じで言うと澪は

「ぜひ!行きましょ!」

と言って二人で、何を食べたいか話し合った結果

「「がっつりとしたラーメンが食べたい!!」」

ということになり、秋葉原にある野郎ラーメンを食べることになった。

そうと決まると、まずは京浜東北線の乗り場へと向かい、秋葉原を目指した。


そして、秋葉原に着くと、アニメや漫画、VTuberなどのグッズが並ぶ色々な店を回りながら

野郎ラーメンのお店へと向かった。

目的地に着くと、券売機で颯は、名物の豚野郎ラーメンを注文し、

澪は、ミニ豚野郎ラーメンを注文した。


そして、二人の前にラーメンが来ので一緒に食べ始めた。

食べ終わると他のお客さんもいたので速やかに店を後にした。


二人で店を出ると「「とてつもないくらい美味しかったね!!」」

と話しながら帰りの電車に乗るために駅を 目指していたのだが、

せっかく秋葉原に来たので澪とUFOキャッチャーをやろうと思い澪を誘うと澪はすんなりOKしてくれたので二人で仲良く近くのゲームセンターへと入り、遊んだ。


30分ほど遊び帰りの総武線へと乗り市ヶ谷の駅で降り防衛省の宿舎へと向かった。

宿舎に着くとその前で澪は、「今度も颯さんと仕事ができれば良いですね!」

と言うと颯は、「そうだね!次も澪と一緒に仕事がしたい!」

と言った。

すると澪は、「次も仮に一緒に仕事をするようになったら私、颯さんに伝えたいことがあります!」

と可愛い声で言って照れながら足早に宿舎に帰ってしまった。

そして、澪のその言葉を聞いた颯は、ポツンと立っていた。

数秒の余韻があったのち冷静に判断をして、

「え?もしかして告白?だとしたらめっちゃ嬉しい!」

と足をじたばたさせ喜びながら宿舎に帰った。


そして、宿舎の自分の部屋に帰ると澪からメールが入っていた。

その内容は、

(今日のデートありがとうございます!今夜はゆっくりとお休みになってください!そして、明日鮫嶋大佐のところに一緒に行って着任の話を聞きに行きましょう!)

ということだった。


そしてその内容を確認した颯は、(了解!今夜はゆっくり休んでね!デート楽しかったよ!)

と返した。


すると自分の部屋の部屋のベッドの上で寝転びながらその返信を見た澪は、

「やばい!宿舎の前であんなこと言ってしかも今のこのメールも颯さん一人で行くところを私がついていくって言ってしまってるのだからこれって実質妻じゃん/////

恥ずかしい////颯さん受け入れてくれるかな////」

と乙女チックにベッドの上でじたばたしてスマホを片手に落ち着きがない澪だった。


一方で颯も、「なんか落ち着かない!今日の澪凄い可愛かったし、またこんな感じでデートに行きたいし、また澪と仕事がしたい!明日鮫嶋大佐に確認してみるか!澪!すごい可愛かった!!!!!!」

とこっちもベッドの上でじたばたしてスマホを片手に落ち着きがなかった。


そして、明日の朝二人の運命が決まる。

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