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第7話、澪との初デート1

俺は、澪とデートをするために朝の5時半に起きた。

自分は、こう見えて高校生時代は、女子からモテてはいたのだが、

デートや遊びなどあまりしてこなかったので女性慣れしていない。


(こんな自分とデートなんてして大丈夫なのか?)

と不安な気持ちでいっぱいで独り言をつぶやきながらうじうじしていた。

時間が1分1秒が過ぎていく中、自分の中で一つの結論に至った。


(澪を楽しませ、本当の意味での笑顔を与えるためのデートにしよう!)

と心に決めた。


そう心に誓ってからは、切り替えが早かった。


20分足らずで髪型のセットや服装や忘れ物がないかのチェックをした。

そして、最後にもう一度忘れ物がないか確認をするために最終確認をした。


思ったより準備が早く終わってしまったため、その間にデートのプランを練ることにした。

昨日までは、お互いのノリと勢いでいろんなところに行こうと考えていたのだが、

やはりそれだと予定がわからない。と思ったので急いで練った。


(まず、ゆったりと乗れるあまり激しい動きのしない乗り物に乗って、

その次からはノリと時間を考えながら乗ろう!

そしてどこかの時間でパレードを見て帰ろうと決めた。


ディ〇ニーを出るのが、おそらく18時から19時の間だから

時間が許したら、夕食を一緒に食べて防衛省の宿舎に帰ろう!)


と考えていたら、あっという間に集合時間の7時まであと10分と言うところまで時間が迫っていた。


デートをするのに男が女性を待たせるわけにはいかないため、

急ぎ足で集合場所の防衛省入口へと向かった。


集合場所に着くとまだそこには澪の姿は見えていなかった。

急ぎ足で集合場所へと向かったので、息が切れていたが、

(まぁ、澪を待たせるようなことをせずによかったー!)

と考えていたら、

前方の方から上品な美しさを感じる全身おしゃれな黒色を纏った清楚系の系統のいわゆるエレガンスな服装で、首のあたりには十字架のネックレスをしていて大きく手を振ってこちらに向かってくる一人の女性がいた。


あまりの美しさに見惚れているとそれは、なんと澪だった。


合流すると澪は真っ先に、

「颯さん!どうですか?今日のコーデ!いつもと全然違うので気づかなかったでしょう!

今日のために頑張っておしゃれしてみたんです!」

と元気良くあざとい感じで颯の周りをまわりながら身にまとった長めのスカートをひらひら揺らしながら言ってくるので、

颯は、あまりに澪の可愛さに顔を赤くしながら

「正直、滅茶苦茶可愛いです/////」

と恥ずかしそうに照れながら童貞ムーブをしまった。


すると、そのことに対して澪は、

「ありがとうございます/////

今日は、颯さんとのデートということで張り切ってしまいました!

エスコートお願いしますね?/////」

と澪の方も恥ずかしそうに照れながら言ってくるので、お互いに顔を赤くしたまま立ち尽くしていた。


しかも、今いる場所は、防衛省の入り口なので、通り過ぎる軍人や政府関係者がいる中、

この二人は下を向いたまま立ち尽くしているので、この初々しい感じを写真に収める人をいていい見世物みたいになってしまった。


そして5分ほど経ち颯は、「そろそろ行こっか。」

と言って恥ずかしそうに澪の手を繋いでいくと

それを見ていた見物人たちは大きな歓声を挙げながら拍手が沸き上がり、

余計にお互い恥ずかしかった。



そして、二人でJR市ヶ谷駅に向かって歩いた。


その道中でお互いの繋いでいた手はいつの間にかまるで恋人かのように

恋人繋ぎになっており、防衛省の入り口から5分くらい歩いたところでお互いに

「「ねぇ!」」

と同時に話し始めたのでさらに気まづかった。

すると颯が、澪に

「なんかさっきは気まずかったねw」

と恥ずかしそうに言うと、澪は、

「ほんとですよ!あんな感じで颯さんが照れてしまうと私まで照れてしまいますよ////」

と言った途端にお互いそっぽを向いて顔を赤くした。


そして、そのまま駅に着くと颯は、

「ここで朝ご飯を買わない?」

と澪に言うと

「そうしますか!まだ朝ご飯を食べていなかったのでお腹がペコペコです!」

とお互い同じことを思っていたので一緒に近くのコンビニで朝ご飯を買った。


颯と澪は、朝を軽めにしようと思い、

二人で同じ昆布のおにぎりだけを一つずつ買った。


買い終わるとお互いにコンビニの前で一緒に食べて駅へと向かい改札を通った。


そして、二人でJR総武線に乗った。

総武線に乗ると手を繋いだままお互いに吊革につかまり、颯が女性慣れしてないせいで、あまりにも緊張しているので、

(やばい!澪は可愛くて中々目を見て話しことができない。

でも、頑張らないと、本当の意味で澪を楽しませてあげることができない。)

と考え込んでしまった。


するとそんな緊張している颯の姿を見て澪は、

颯の肩をとんとんとやって、耳元に顔を近づけた。

「もしかして、颯さんって女性とのデートって初めてですか?

でも大丈夫です!私も男性とのデートは初めてですからと」

と小声で颯の耳元で囁いた。

それを言い終わると、澪は咳ばらいをしてなんとなくごまかして見せた。


一方で颯の方は、

(え!?なにそれ/////めっちゃ可愛い/////)

とあまりにも澪の可愛さに唖然とした。

このままだと澪に自分がエスコートされっぱなしだと思い、改めて気を入れなおした。

そして、まず御茶ノ水駅で乗り換えのはずが、こんなお互いやり取りしていたせいか通り過ぎてしまい、仕方なく秋葉原駅で乗り換えをすることにした。

そして、丁度よく入線してきた京浜東北線に乗り換えて東京駅へと向かった。

東京駅に着くと、京葉線までのホームがかなり離れているためお互いにはぐれないようにしっかりと手を繋いでお互いにペースを合わせてゆっくりと向かった。


その時に颯は、先ほどエスコートされてしまった借りを返すかのように、

「澪!はぐれない様にしっかりついてきて!」

とかっこいい風に澪と手を繋いだ状態で背を向けたまま先導しながら言った。


すると、澪は、明るい元気な声で「はい!」

と言って颯の腕の中に入るかのようにさらに距離を縮めた。


京葉線のホームに着くとアナウンスが掛かり、2~3分くらい経ったくらいで

京葉線が入線してきた。そして、電車に乗り込み、京葉線は東京駅が始発のため二人そろって座った。5分くらいが経ったくらいで発車した。


電車が発車してから10分くらいが経ったくらいで

「まず、何のアトラクションに乗りたい?」

と澪に聞いた。


すると、「私は、よくわからないので颯さんにお任せします!」

と可愛げに言ってきたので、

「じゃあ、まず落ち着いたゆったりと楽しめるやつから乗ろうか!」

と颯は返答した。


すると、澪はこくりと頷きながら「はい!」と答えた。


そんな澪を見ていると颯の心の中では

(守りたい。この笑顔。なんか澪がデートの最初に会った時より可愛く見える!

気のせいか?いや気のせいではなかったらこの気持ちはなんだ?

これがいわゆる恋心ってやつか?まぁ、今の澪が可愛く見えるからか?

なんなんだろう。この気持ちは!)


と試行錯誤していると京葉線のアナウンスが掛かり、

舞浜駅に到着した。


そして、改札を出ると、真っ先にゲートの方へと向かい先に並んでいた人の後に並び、

開園時間の9時まで待った。


その間にディ〇ニーのことよくわからないので、今のうちに調べておくかと思いスマホを開いた。


調べているとデジタルの園内マップが出てきたので澪と共有して、

「こことかここも回りたいね!」と初々しいカップルのような会話をしていた。


そのような会話をしているともう開園時間となっており、ゲートが開いていた。

そして一緒に夢の世界へと飛び込んでいった。

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