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第2話、澪との初仕事。

今日から武田中将に防衛省に来るようにと呼ばれているので

まずは、家族とお別れを済ました。

この時は母親が特に泣いていたが、俺は、出頭命令が出ているため行かなければならない。

そして、最後の別れを惜しむかのように母親と雑談をした。


次に仲の良い友達やお世話になった先生や学校と最後のお別れをし、

地元の名古屋から新幹線で防衛省のある東京へと向かった。


俺は新幹線に乗ろうとしたら車掌さんが(待ってました!)

と言わんばかりに俺をグリーン車に案内してくれた。

これが、軍が俺への特別待遇なのかわからなかったが、

お言葉に甘えてグリーン車に乗ることにした。



そして新幹線が出発して

静岡県に差し掛かったくらいから


まずは、中佐の階級章が着いた軍服を新幹線のトイレで着替えようと思いトイレへと向かった。

(これが軍人としての死装束か。なんか怖いな。けどこの国のために絶対的忠誠を今ここで見せるべきそして、いつか地元に戻ってあの学校の誰かと結婚したいな)

と思いながら軍服に着替えた。

着てみると意外とかっこよく自惚れていた。

そして、鏡の前で決めポーズをして席へと戻った


席にについて暫く経ったくらいから

「俺の人生これで良かったのかな」

と自問自答した。



(やはりかなりの好待遇とはいえ、親しい友や、先生、学校

もちろん家族をも捨てて軍へ入隊することになることはとてつもなく辛くて仕方がないが、

なんか、怖い。怖くて仕方がない。)

そのようなことを考えていたらあっという間に終点の東京駅に着いた。


新幹線を降りようとしたらそこには俺の副官の飛鳥馬澪大尉が出迎えをしてくれた。



飛鳥馬大尉が俺に

「水樹中佐!長旅ご苦労様です!」

とその可愛らしい見た目で俺に言うものだから



俺は、照れ臭そうに

「ありがとう」

と言うと


飛鳥馬大尉はその可愛らしい顔で

「いえいえ、」

と返してきたので俺は照れ臭かった。


こう見ると黒髪ロングのストレートヘアーで美しい黒い瞳を持ち、顔のパーツは全体的に小さく

なんとも可愛らしい。

スタイルも良く、出るとこはそこそこ出ていて引っ込むところは引っ込んでいる。

身長は164cmくらいの見た目で、まるで小動物のような可愛らしさをしている。


「水樹中佐、私が案内いたしますのではぐれない様に着いてきてくださいね!」

とその持ち前の可愛らしさ全開で言ってきたので、

少し照れ臭いが、ここはピシッと気持ちを入れ替えて

飛鳥馬大尉が案内する方へとついて行った。


こんな可愛らしい子に俺はこれが恋なのか?と思ったが、これから仕事なので

変な想像をするのはやめた。



そして、東京駅で出迎えの車に飛鳥馬大尉と一緒に乗った。



防衛省のある市ヶ谷への向かう車で

俺は飛鳥馬大尉に東京駅に着いてふと思った、とあるお願いをしてみた。

受け入れてもらえるかわからないので勇気を振り絞って


「飛鳥馬大尉?一つお願いしたいことがあります」

と少し緊張した感じで言うと



「なんでしょう?水樹中佐。」

とその持ち前の可愛らしい顔で言ってきたので俺はさらに緊張した。


余計に緊張したせいで車の中は無言状態になり、

(このままじゃだめだ)

と思い俺は思い切って言った。


「飛鳥馬大尉、軍の大事な会議中とかでは別にいいので

普段の仕事中やプライベートの時間は『澪』と呼んでもいいでしょうか?」


と、俺は照れくさくて恥ずかしかったが、


澪は、

「別にいいですよ?」

とあっさりと言ってくれた。



俺は内心めっちゃ嬉しくて澪が俺のことどう思っているのか

気になったが、そのあとに続き、澪が引き続き話し始めた


「その代わり条件があります。」

と言った途端に嫌な予感がしたが、なんと予想は外れた。


「私も颯中佐、いや颯さんとお呼びしたいです。」


と言われると俺は顔が真っ赤になるほど恥ずかしかった。



もしかしたら澪も俺のこと好きなのか?と思ったが、

あまりの恥ずかしさにあえて心の中に閉まった。


そして、そのような会話をしていくうちに

車の中の雰囲気が引き締まった感じからほんわかした明るさになった。



そんな幸せな時間があっという間に過ぎていき防衛省に着いた。


車から降りるとかしこまった感じで澪に声を掛けられた。

「颯さん!」

「どうした澪?」

「防衛省の中は一応軍のお偉いさん達や政治家さんなどがたくさん出入りされてらっしゃるので

ここからは飛鳥馬大尉でお願いできます?ここから出たら澪で大丈夫なのでよろしくお願いします。」

「うん、わかった。そのほうが身のためだからね。」


そのような約束を交わし俺と澪は防衛省の中へと入っていった。



そして、事前に鮫嶋大佐から指令を受けていた澪が武田中将のいる第二応接室に案内してくれた。

その道中多くの若い将校から

「また一人高校生が入ってきたか」

という陰口を言われたが、俺の身に着けている階級章を見て

みんな敬礼して敬意を示してきた。


それによって

俺は、自分の持っている権力の凄さに気づかされた。

(なんでこんな権力が俺なんかに.......。)

(こんなの普通に悪用できるじゃん。)

と思ったが

そんな感じで将校に敬礼されてから俺は、

この権力を荒く振舞うのではなく、

みんなに寄り添うために使おうと心に決めた。


第二応接室に着くと澪がノックしてくれて、

武田中将の「入れ」という低い声で


俺は、緊張した趣で

「失礼します!」

と言って入室した。


そこには、鮫嶋大佐も一緒にいて、俺を歓迎してくれた。



軍に入ったばかりなのでルールや作法がわからなくておどおどしていたら、

武田中将が、

「気にするな、いずれ覚えれば良い」

と言ってくれて少し安心した。



そして鮫嶋大佐が

「まず初めに水樹中佐には軍大学に入学してもらい日本の正しい歴史などの教養

と敵国の情報や文化について学んでもらう。

なぜなら大東亜戦争が終戦した時に日本の歴史がアメリカによって

書き換えられそれが、現代の歴史教育に

反映されているので、日本の武人らしい精神を取り戻すため受けてもらう。

次に、敵国の情報に関しては、これからの仕事に役に立つと思うから学んでもらう。

軍大学に通いながら仕事をさせるのは申し訳ないが頼まれた仕事こなしてもらうことにする。

そして、水樹中佐は階級が高いので防衛省の中で使える専用の部屋があるので自由に使うと良い。

お前の副官を一緒に同行させるので何かわからないことや

手伝ってほしいことがあったら副官に聞くとよい。」


と言ってくれたので少し安心した。

やっぱ澪と行動を共にすることができると考えれば仕事の辛さより遥かに嬉しかった。


最後に武田中将が威勢のいい大きな声

「これにて閉会とする」

と言うと


それに続き

俺はなんて返したらいいかわからなかったので

澪が先に

「ありがとうございました。失礼しました。」

と言ってくれたので俺もそれに続いてお辞儀をした。


そして俺は、澪と一緒に明日から始まる仕事の準備をするために

防衛省の中にある自分の部屋へと向かった。

第2話を読んでいただきありがとうございます。

この文章を書いていくうちに私は、澪にガチ恋をしてしまいましたので、今後も澪を可愛く書いていこうと思います!!!!

あと読者の皆さまブックマーク、評価、感想、いいねをよろしくお願いします!

ちなみに小説のストックあります!

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