表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

黒猫と白猫のラブストーリー

作者: 原一文

黒猫と白猫は出会った。

黒猫は恋に落ちた。

白猫は恋に落ちなかった。

黒猫は詩人になった。

白猫に詩を書いた。

一首、二首、三首、

、、、

1万首。

白猫は感動され、恋に落ちたのは

老いぼれて、老人ホームのベットに寝たきりする時だった。

二人は抱いて、「また来世に恋に落ちましょう」と約束した。


来世で

黒猫と白猫は出会った。

黒猫は恋に落ちた。

白猫は恋に落ちなかった。

黒猫はピアニストになった。

白猫に曲を書いた。

一首、二首、三首、

、、、

1万首。

白猫は感動され、恋に落ちたのは

退職して、毎日庭で花を植える時だった。

二人結婚して、一緒に花を育てた。

二人は抱いて、「また来世に恋に落ちましょう」と約束した。


来世で

黒猫と白猫は出会った。

黒猫は恋に落ちた。

白猫は恋に落ちなかった。

黒猫は絵描きになった。

白猫を絵を描いた。

一枚、二枚、三枚

、、、

100枚

白猫は感動され、恋に落ちたのは

一番若くて、一番綺麗な時だった。

二人結婚して、子供を作った。


二人は抱いて、「来世に今生の事を忘れないように」と約束した。


来世で


黒猫と白猫は出会った。


黒猫は前世の事を思い出した。

白猫は前世の事も思い出した。

二人は抱きしめた。


黒猫は前前世の事を思い出した。

白猫は前前世の事も思い出した。

二人はしっかり抱きしめた。


黒猫は前前前世の事を思い出した。

白猫は前前前世の事も思い出した。

二人はさらにしっかり抱きしめた。


二人はずっと抱きしめ続けた。

いつまでも、

二人は抱きしめ続けて、最後に石になりました。

もう來世はなかった。








評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ