1 ――何と言う破壊力。
●第一章●
この世界には、多種多様の妖精が存在する。
だがプリアさんはそんな当たり前の知識すら持ち合わせていなかったのだ。
産まれて直ぐにヴァルキルト王であるドルセに連れて行かれ、ずっとあの地下牢で過ごしていたのだから、この世界の事を知らないのは致し方ない。
私はまずプリアさんにこのヴァルキルト王国の事、そして王国で生活する妖精達について教えることにした。
「大まかに炎の妖精、水の妖精、風の妖精、土の妖精、そしてプリアさんのような花の妖精と分類される彼らには、それぞれ特性があります。ここまでは宜しいですか?」
「はい!」
「それでは、まず炎の妖精について。彼らは戦いに長け、国を守る兵士として活躍する者が多くいます。錬金術師の護衛を生業とする者もいれば、街道を行く馬車の護衛として働く者、腕が立つならば王室騎士団と行動する者も少なくありません。彼らは男性なら筋肉粒々、女性ならば豊満な体つきで、皆が皆赤い髪をしているので直ぐに分かるでしょう」
そう私が説明すると、プリアさんはノートにそれらを書き記している。
自分が世界について知らないという事を、プリアさんなりに気にしているのだろう。
「水の妖精は見目麗しい者が多く、吟遊詩人として街を渡り歩く者もいます。一方で炎の妖精と同じく戦いに長けた一面も持つため、護衛を生業として生活するものも多いですね。彼らは青や水色の髪をしているので、炎の妖精と同様、直ぐに見分けがつくでしょうね」
「種族によって髪の色が違うんだね!」
「そうですね、炎の妖精と水の妖精は髪の色で見分けがつく……と言ったとこです。他の妖精達は髪の色が個々人で異なるようになりますね。風の妖精は中性的な容姿で慈愛に満ち、教会や孤児院で働く者が多いです。また彼らは人々の生活をより良いものにする為に、お手伝い妖精を生業とする者も多いですよ」
実際風の妖精は我が家にも欲しい逸材ではある。やはり錬金術に時間を費やしたいのもあるが、何よりプリアさんへの負担を出来るだけ減らしたいと言う気持ちがどうしても強いからだ。
「土の妖精は防具や武器を作る作業に向いていて、何らかの職人を生業とする事が多いですが、あまり人間を良く思っていない者が多く、街で見かける土の妖精は殆ど居ません。謎の多い妖精なのは確かです」
「ミステリアス……?」
「そうかも知れませんね」
真剣な表情で口にするプリアさんに思わず噴出して答えると、ノートに書き込んだ。
「そしてプリアさんのような花の妖精はと言うと――愛玩として家に飼われる者が多いのが現状です。見た目が幼い者が多く、働くとしても聖歌隊が精々といった所ですが、私は貴女を愛玩として迎えたわけではありません。一緒に家族として過ごして行きましょうね」
その言葉にプリアさんは嬉しそうに……本当に嬉しそうに微笑み、強く頷いてくれた。
「それと、妖精には寿命があります。基本的に五百年前後生きると言われていますよ」
「五百年……」
その言葉を口にした時、プリアさんはまだ二十年しか生きていない事を教えてくれた。
だがその言葉を口にした時のプリアさんは、どこか悲しげだったのは何故だろうか?
しかし、その悲しげな顔は直ぐに消え去った。もっと世界の事を教えて欲しいと言うプリアさんに、まずはこの世界には世界樹を持つ国が五つある事を教えた。
東西南北、そして中央。ヴァルキルト王国は東に位置し、穀物等の農作物も豊富で海も近い為、貿易が盛んな国である事を伝えた。
「あれ? でも王国には妖精しか入る事はできないのかな? 王様がくれた絵本にはエルフとかオークとか色々出てきたよ?」
「この国で生活が保障され、働けるのは先程お伝えした妖精のみです。エルフ等の亜人は入ることが出来ないようになっていますね。亜人専用の門もありますが入国は許されず、そこで商品のやり取りをしているのが現状ですよ」
実際亜人がヴァルキルト王国内に入れば罪人として囚われてしまう為、そう言った危険を冒す者は少ない。
だがヴァルキルト王国以外の国々では、亜人を受け入れる国もあるのが事実だ。
彼らは色々な知識を持っていて、貴重品を売ってくれたりもする。
ヴァルキルト王国はその点に関しては少し他国と比べると遅れていると言って過言では無いだろう。
「私としては、亜人差別を無くした方が良いとは思いますけどね」
「なんで?」
「私は錬金術師ですので、そう言った方々が持ってくる素材は重宝するのですよ」
そう言って微笑むとプリアさんは「なるほど」と小さく口にしてノートに書き込んだ。
「世界を覆っていた雲が晴れたのは魔王が倒されたからでしょ? 魔王はどんな事をしたの?」
「そうですね。まずは魔物の凶暴化、街の近くの大人しかった筈のモンスターすら豹変して人を襲ってくる事もありました。
他には僧侶が回復できないような原因不明の病気を人間にのみ、まるで呪いの様に広めた事。その病はヴァルキルト王国から世界中に広がったと言われています。
薬の開発も急がれたようですが、結局は原因となる魔王を倒す他無かったと言うのが現状です。
魔物が凶暴化すれば農作物も荒らされますし、魔王復活の兆しとしてヴァルキルト王国周辺では食糧難や飲み水が腐る等の事があったようですよ」
何故ヴァルキルト王国から病が広がったのかは解らないが、事実多くの民が呪いの様な病に苦しんだのは確かだ。残酷な事に、皮膚が剥がれ落ちる病が一番多かったと言われている。
それは産まれたばかりの赤ん坊ですら例外ではなかった。
「じゃあ勇者様達は魔王を倒して空の雲を晴らしたんだね! 勇者様はやっぱり王子様みたいな人とかだったのかな!」
そう目を輝かせるプリアさんに私は頬をついで溜息を零すと、どう答えて良いか悩んだ。
勇者や魔法使い、それに僧侶や戦士達は、家柄こそ良かったものの実際に魔物と戦う事は苦手で私にとっては足手まとい意外の何者でもなかったのだ。
事実、王室騎士団の面々を連れて行ったほうがもっと早くに魔王を倒せただろう。
「ビリちゃんも勇者様の一人なんでしょう?」
「どうしてそう思われるのです?」
「だって、牢屋に迎えに来てくれたビリちゃんは……王子様みたいだったから!」
頬を染めて嬉しそうに語るプリアさんに思わず口元を隠してしまった。自分が思わずニヤケ顔をしたのが解ったし、そんな姿をプリアさんに見せる訳にはいかない。
「まぁ、勇者一行の一人である事は間違いないですよ。私は魔法だけでなく剣術や体術も使えます。基本的な武器であれば扱いこなせる位には強いですし、魔法は回復魔法こそ使えはしませんが攻撃魔法は得意ですよ。私が強い理由は簡単です。私は祖父に徹底的に鍛えられました、彼はまさに鬼のような祖父ですよ」
「凄い!」
その後プリアさんにこの世界には魔法がある事を分かり易く説明した。妖精は魔法を使えないが、人間よりも剣術や武術に精通している者も多い事を告げると、必死にメモを取っていた。
それに妖精にのみ伝わる錬金素材もあるらしく、錬金術師としては彼らの知識はもっと大切にすべきだと考えている。
このヴァルキルト王国では妖精達はまるで奴隷の様に使われる事が日常茶飯事だ。
私はプリアさんに対しその様な真似は一切しないと誓っている。
今目の前で必死にこの世界の事を吸収しようとする彼女は、私が手を差し伸べ守らねばならないのだ。
――花の妖精が昔は我が家に居たのだという話を祖父から聞いていたからかも知れないが、残念な事に私には花の妖精の記憶は無い。
このように、世界の基礎知識や人間、妖精の日常について教えながらプリアさんと生活する事は――ハッキリと言おう。まさに天国だ。
この世界の事や国の事、そしてこの国での妖精のあり方等を教えてから、プリアさんはコツコツと屋敷にある図書室に通って錬金術初歩書を読み、失敗を繰り返しながらも工房で私の手伝いをしてくれている。
人に何かを教える事は苦にならない私だが、初歩錬金で釜から濛々とした煙を出された時は流石にどうしたものかと頭を悩ませた。
その際はプリアさん自身頑張っているのだからと、小さく蹲ってしまったプリアさんを抱き上げて慰めたりもしたものだ。
一緒に住み始めて一ヶ月、特に嬉しい事は私の作る料理をいつも「美味しい」と言って食べてくれる事だ。
プリアさんは「何が食べたい?」と聞いた時、必ずリクエストをくれる。それは、彼女が今まで色々な料理を食べさせて貰えなかったのが分かる瞬間でもあるのだが、お肉のサッパリしたのが食べたいとか、身体の温まるスープが良いとか、簡単にではあるものの必ずリクエストをくれた。
特にスープ類は何でも好きなようで、私は野菜とタンパク質がちゃんと摂れるようにと、毎日のスープはこだわって作るようになっていた。
一緒に食材を買いに行く時は、いつも私の手を握ってくる姿も可愛い所の一つだ。
しかも一緒に屋台で食べたい物を買って食べると言うおまけ付き……今も隣で半分にした焼きトウモロコシを美味しそうに食べるプリアさんは本当に愛らしいと思う。
まあ、猫舌らしいプリアさんは食べるのに時間を掛けてしまうが……そんな姿すら可愛いと思ってしまうところで、花の妖精とは凄い破壊力を持つのだと実感する。
大金と住居を得たといっても、日々何もしなければ錬金術の腕は鈍る。
そこで私達は酒場で依頼を受けて薬などの道具を作り、納品して収入を得てはまた依頼を受けるという日々を送っている。
この国において、錬金術師は酒場で依頼を受けると言うのがスタンダードなやり方だ。
中には錬金術師の店まで赴き依頼をする者も多いらしいが、私の所には今の所そう言った依頼主は現われていない。
寧ろ魔王が討伐された事により、一ヶ月経った今でも街はお祝いムードで染まっている。
――ここに魔王を討伐した人間が居るとは誰も思っていないだろう。
それは街の中を行き交う人間が知らなくて良い事実でもあり、私自身も今後の人生はプリアさんと二人でゆっくりと生きていきたいと思っているので好都合だった。
酒場の主人ですら、私が魔王を討伐した者と言う事を知らずに一人の錬金術として接してくれる。
「ビリー、今日こそはうちの料理食べていってくれるんだろうな?」
依頼されていた錬金依頼を終え、そのまま帰ろうとした時に鳳亭の酒場の主人に声を掛けられてしまった。この酒場ではヴァルキルト王国の中でも店の料理の味に自信のある主人が厨房に立っている。
「いえ、申し訳ありませんが依頼も沢山受けてしまいましたし、期日までに終わらせねばなりませんので」
そう丁寧にお断りしたが、酒場の主人は大きく溜息を吐いて私とプリアさんを見つめた。
「とは言ってもなぁ……プリアちゃんだってお腹空いてるんじゃないか?」
「そうなのですか?」
先程食べたトウモロコシだけでは足りなかったのでは無いかと心配してプリアさんを見ると、プリアさんはポッコリと出たお腹を見つめた後で「ん――」と口にする。
「さっきね、トウモロコシ食べたからお腹いっぱいだよ?」
「そ、そうか……」
「でも今度おじちゃんの料理食べてみたい! ビリちゃん今度来た時は一緒に食べよう!」
そう言って私の服を引っ張るプリアさんに苦笑いすると、酒場の主人はキョトンとした表情をした後、大笑いをし始めた。一体何がそんなに面白いというのか……。
「じゃあその時は腕によりを掛けて美味しいご飯を作ってやる!」
「楽しみにしとくね!」
「ビリー、くれぐれもここに来るまでにプリアちゃんの腹を空かせておいてくれよ!」
「それはお約束できませんね」
そう言うと主人は大きい笑い声を上げたが、これ以上鳳亭に用は無かった為、私とプリアさんは依頼用のメモを手にして酒場を後にした。しかしプリアさんは酒場の料理を食べたかったのか……屋台でも考えて食べなくてはと心に決める。
プリアさんと一緒に生活してきてから分かった事だが、花の妖精とは食事が一度に沢山入らず、一日に最低でも四~五回に分けて食事をさせねばならない種族のようだ。
その代わり、水分を摂取する量は他の妖精よりも多い。
そこはやはり花の妖精だからだろうか……。
こんな事なら妖精を長年研究している祖父に色々教わっておけば良かったと思ってしまったが、残念ながら祖父は土の妖精の生態を調べに行く、と私が魔王討伐に行く直前に旅に出てしまっている。
あの祖父なら多少の無理はきくだろうし、心配は一切していないのだが。
「そういえば、そろそろ小麦粉が無くなる頃ですね。プリアさん一緒に食材も買いに行きましょう」
「あのね、ビリちゃん」
「どうしました?」
「私、ビリちゃんの作るパンも料理も大好き!! だってでき立てで美味しいんだもん!」
――何と言う破壊力。
正に花が咲き誇る笑顔とはこの事。
頬を少しだけ染めて幸せそうな表情で口にしたプリアさんに、私は手の込んだ美味しいパンとスープを作ろうと決意した。
定期的に食材などを持ってきてくれる業者はいるが、やはり食材は自分の目で確かめたい。というのも、プリアさんの血肉になる食材の為なら多少無理してでも自分の目で食材を選びたいと言う気持ちが強く、ここ一ヶ月の間で食材に関しては自分の目で確かめて買うようになった。
それもこれも、プリアさんが健気で可愛いからに他ならない。
私の指を二本しか掴めない小さな手はあまりにも頼りなく、私の保護欲を掻き立てるには十分過ぎた。
他にも色々プリアさんとの生活では保護欲を高めてしまう悩ましい事もあるのは事実だ。
例えば、プリアさんは道や店を覚えるのが兎に角不得意だった。
一度だけお使いを頼んだら夜になっても帰ってこず、探索魔法で調べると先程行った鳳亭で保護されている姿を見た時は心臓が止まるかと思った。
その時から鳳亭の主人にはあまり強く言えない自分がいるのだが、プリアさんはお腹が空いていても「ビリちゃんの料理が食べたい」と言って出された料理には一切手を付けなかったらしい。
その事を聞いてしまってはプリアさんを叱る事もできず、帰り道でプリアさんは私に抱っこされたまま両手を首に回して家に着くまで泣き続けた。
それからと言うもの、買い物や依頼品を持って行く時は必ず二人で出かけるようになってしまった。確かにたった一回の失敗かも知れないが――私へ恐怖を植えつけるにはその一回で十分だった。
魔王を一人で倒し、勇者一行を殺した私に対してここまでトラウマを植え付ける事ができる者は、世界中を探してもプリアさんだけだろう。
何より、幼少の頃からいつも一人で食事をしていた私にとって、作った料理をいつも一緒に、しかも幸せそうに食べてくれるプリアさんの存在はとても大きかった。
――夕飯時、今日の料理はポトフだった。
プリアさんが好きなポトフ……そして一緒に初めて食べた時のポトフ。
「頂きます、ありがとう御座います」
これはプリアさんがご飯を食べる時必ず言う言葉だ。
聞き慣れた言葉なのにどこか切なく、それでいて幸せになる呪文……。
「……ビリちゃん今日良い事あった?」
「え?」
「ポトフが出る時はね……いつもビリちゃんに良い事があった時だよ!」
そう言って幸せそうに木製のスプーンを手にするプリアさんに、私は苦笑いをしながらも「そうですね」と口にする。
「プリアさんと一緒に食材を選べたからでしょうか? 心当たりはありますか?」
「ん~~何でだろう?」
「では、私の中の秘密……と言う事にしておきましょう」
「え――!!」
不満そうに言うその声色すら可愛らしい。
私は微笑みながら、プリアさんが夢中でポトフを食べる姿を見つめて夕飯を摂った。
その数日後――屋敷の玄関が大きな音を立てて開いた。
工房は玄関の隣にある大きな部屋を使っているのだが、あまりにも大きな音だった為にプリアさんが作ったばかりの薬品を落としそうになる程だった。
「ビリ――!!」
聴こえてきた声に私は作業していた手を止めて頭を抱えた。招かれざる……いや、ある意味では待っていた客と言うべきか。私は作業を止めて工房から出ると、玄関の前で泥だらけの筋肉質な老人を見つめた。
「お帰りなさいませ、お爺様」
そう、声の主は私のたった一人の肉親……祖父であり妖精研究家である【アルベルト・エレゼン】だった。
私に錬金術を教え、魔法を教え、体術や剣技などを叩き込んだ鬼の祖父だ。
だがそれも今ではあり難いと思っている。そのお陰でプリアさんとの生活ができているのだから昔の苦労は良い思い出として心に収めよう。
「帰ったと言う噂を聞いてね! 無事で何よりだ!」
「ご心配ありがとう御座います」
「時に面白い噂を聞いてね。真珠色の妖精をお前が持っていると」
その言葉に眉を寄せると、私は腰に掛けていた剣を取り出し祖父に向けた。
「持っているなどと言う言い方は止めて頂きたいですね。彼女は私の大切な方です」
「おお……それは悪い言い方をしたな。済まなかった」
「ビリちゃんどうしたの?」
私達のやり取りは殆ど聞いていなかったのだろう。プリアさんはエプロン姿で工房から出ると、私が剣を抜いている姿に驚き目を見開いたようだ。
「お……お客様に剣を向けちゃダメだよ!!」
「客ではありません。私の祖父です」
そう言って剣を仕舞う。私に駆け寄ってきたプリアさんを見た祖父は目を見開き興味津々のようだ。
「これが噂に聞く真珠色の妖精……」
「お爺様、プリアさんにはあまり近寄らないで下さい」
「何を言う! 真珠色の妖精がいかに貴重か、お前は知らないのだ!」
ああ、妖精の事になると手が付けられない祖父の事だ……プリアさんを守らねばともう一度剣に手を伸ばしたのだが――。
「お爺ちゃんはビリちゃんのお爺ちゃんなの? 初めまして! プリアです!」
その言葉にプリアさんに手を伸ばしかけた祖父がピタリと止まった。
まるで時魔法でも受けたかのようにピタリと動かなくなったのだ。
「ビリちゃんお茶を用意しないと!」
「ああ、そうですね」
「客間に案内します!」
そう言って祖父に頭を下げるプリアさんに、祖父はやっと時が動き出したようだが……私をジッと見つめた後ニヤリと微笑んでいる。
「何です?」
「いや? お前も人の子だったのだなと思って」
「当たり前でしょう? 私は人間ですよ」
私はその言葉を最後にしてお茶を入れるため台所へ向かい、その間プリアさんには祖父を客間に案内して貰った。そしてお茶とお茶菓子を持って客間に入ると――プリアさんを膝の上に乗せている祖父を見てしまった。
途端湧き上がる感情を抑えきれず魔法を唱えてしまい、私の頭上には炎の塊ができてしまったけれど、そこはプリアさん……流石と言うべきか否か。
「ビリちゃん、人肉はこんがり焼いても美味しくないと思うよ?」
「……そうですね」
――その言葉で冷静になれた。
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既に執筆完了している小説を、2018年5月1日から土日どちらか休みを貰い毎日UPしていきます。
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