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とある乙女が知つてゐること

作者: 天月ゆかり

 とある乙女が知つてゐること

 母の優しさ 父の厳しさ


 とある乙女が知つてゐること

 菓子の甘さに コーヒーの苦さ


 とある乙女が知つてゐること

 可愛い仔猫と 花弁の香り


 とある乙女が知つてゐること

 人の憎しみ 人の醜さ


 とある乙女が知つてゐること

 涙の色と 失レンの痛み


 とある乙女が知つてゐること

 あの くちびるの やわらかさ


 とある乙女は今年で十七

 決して勉学には優れづ 無知のやふに思われたぐわ

 彼女は知つてゐた


 あゝ とある乙女は知つてゐた

    とある乙女は知つてゐた…

ある文豪に似た感じで書きましたが、いろいろ間違っていると思います。

間違っているところがあれば、ご指摘おねがいします。

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