そう、イベントに参加してるつもりだった。
今何してるかって?
ー(A.) クラッカー片手に戦闘中の集団に突っ込んでます。
「まってぇぇぇぇぇぇーーー待ってくださいぃぃぃぃ!!!」
交戦している集団は僕の存在に気づいていなかったらしく、ビクン!となって一斉にこっちを向いた。
今だ! パァァァァァーン!
けたたましい音を鳴らして、この日のために用意した特大特注クラッカーを鳴らす僕。
「3周年おめでとうございます!すごいイベントですね!」
ケモミミを愛するあまり、傷ついて(壊して)欲しくない僕はお決まりのイベントの進行を止めて、記念イベントを祝った…はずだった。
「Ymkmaf makfoj lkadsjfkj jkafhl!!」
「Plkjf;a aslkfklsf ksdlfj sdklf lksf」
「Ilkj kslfgj ksfjdgl lkdfsgj」
あれ?凄いパニックになってる…打ち合わせと違ったのかな…
そして僕は武装集団はもちろん、女の子の家族にも剣を向けられて、敵対することになった。
「いやいや、待ってくださいよ!日本語通じない風な演出はもういいですよ。」
「Tjkvh jglksfjg; ;slkg!」
なんかどっちとも鬼気迫ってる。どちらの側も僕が何をするのかわからなかったのか、一度距離を取って、僕の動きを注視していた。
「わかりましたよ、イベント続けるんですね。僕、こっち側に着けばいいんですよね」
そう女の子の家族に問いかけて、鞄を構えて武装集団と対峙する。
女の子の家族に背を向けて、守るようにして武装集団に傘を向けたからか武装集団から凄い敵意を感じる。
「めっちゃ気合入ってるーーーこえー」
僕は知らない間に女の子の父親の後ろのほうまで下がってしまっていた。
踊りかかってくる武装集団、大剣で戦闘の一人を切りつけた父親。
しかし、武装集団は先程までの動きとは違った。何か焦るように決死の覚悟で何故か僕に突っ込んでくる。
女の子の父親は返す刀でもう一人を刀ごとふっとばすが一人抜かれてしまった。
長剣をレイピアのように伸ばし、一心不乱に僕の方へ突進して来た。
僕は、あまりの迫力のせいで突っ立ったままだった。