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第9話:天使な悪魔とハーフな友人

「あー、暇だなぁ。玲君早く帰ってこないかなぁ…」


こんにちはミュウです。玲君は今は学校でーす、私を置いて学校でーす、でもおかわり禁止はキツいので我慢しないといけないんでーす。はぁ、シムさんとか来れば良いのに。


「雫も大家さんも今日はどっか行っちゃったし…。あーあーひーまー」


ピンポーン


…?誰だろう、玲君なら鍵飽けるし、雫さんと大家さんなら鍵壊すし。シムさんかな?


「はいはーい。どなたですかぁ?シムさんですかぁ?シムさんならプリン買って来て欲しいんだけどぉ」


玲君のプリンが一番だけど、たまにしか作ってくれないんだよねぇ。あ、これダジャレじゃないよ?


ガチャ


「あ、アラナじゃん、どうしたの?」


「どうしたのじゃないでしょ!?」


もー、相変わらずうるさいなぁ。あ、玲君の代りに容姿の説明しとくね?髪はキラキラしてる水色のロングヘアーで、眼も水色。背は私と同じくらいだけど、私の黒い天使の翼とは真逆の白い魔族の翼があるよ、小さいし今は消してるみたいだけど。私と同じハーフだからね。ちなみに3サイズは上から…


「ちょっと待って!!なんかすっごく私にとって不利益な事しようとしてない!?」


「うん、アラナの3サイズを…」


「止めなさい!!」


もう、3サイズは人物紹介の基本なのに


「でも、恥ずかしがる程ないでしょ」


「ふふふ…残念ながらミューよりは上なのよ?私はAを卒業したからね♪」


「な、なんですとー!?裏切ったなアラナぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


このやろー。私を差し置いてBですとぉ!?アラナのくせにぃ。…良いもん、まだ15歳だもん、5年後にはアラナなんて10馬身差つけて置いてってやるもん…


「それで…?アラナはそれを言いに来たの?暇だね。性格悪いね。アラナだね。」


「違うわよ!!なんか私のイメージ悪くさせるの止めてくれない!?私は貴方を連れ戻しに来たのよ!!」


ああ、なるほどねぇ。でもなんでここが分かったんだろ。シムさんはちゃんと脅迫しといたし、その前にアンチ魔王だから協力するはずないもんねぇ。って事は…


「もしかしてアラナってストーカー…?」


「なんでそうなるの…?ただ私はこの国の首都にあるフィギュアとかミューの好きそうな物が大量に売ってる某町に通える近さの場所を回って探知魔法を使っただけよ」


「…よく分かったね?私の思考」


ここまで的確に当てられると逆に嬉しいなぁ。でもなんかストーカーっぽいな、アラナ


「とにかく、帰るわよ。皆心配……してる人としてない人が5対5くらいだけど」


「ヤダよ!!なんていうか絶対帰りたくなくなったじゃん、すっごく落ち込むんですけど!!」


お父さんは心配してるし、でもお母さんは…何かシムさんが家出肯定派とか言ってたなぁ…。あの年増めぇ…


「あんたが突拍子もない事をするのにも慣れて来たけどね?でもダメよ、私は無理矢理にでも連れて帰るって決めたんだから」


「なんでアラナはそんなに私が大好きなの?もしかしてアラナってレズな人!?」


「誤魔化したって無駄よ!!今ハディムさん達を呼ぶから待ってなさい」


「そ、そんな!!やだぁ、まだ帰りたくないよぉ…」


私がいなくなったら月村家の団欒はどうなるのさ!!玲君が寂しくて泣いちゃうよ!!


「おいミュウ、声出てるぞ。それと誰が泣くかこの天使悪魔」


「あ、玲君!!誘拐されちゃうよぉ…」


玲君は私の味方だよね?私を捨てたりしないよね?捨てられても戻ってくるけど


「あ…貴方は…!!」


「ん…?ああ、アラナちゃんだっけ?どうしたの?」


…あれ?玲君、アラナの事なんで知ってるの?


「玲君…」


「ん?ああ、実はさっきな…」







『グルルゥ…』


「わきゃぁぁぁ!!」


…おお、これはこれは珍しい光景だ。外国人っぽい女の子が犬に…って、不味くないか?犬に噛まれて重傷になった子供って良く聞くし


「なんで地界にケルベロスがぁ…。ふぇぇ…お母…さ…」


『ウガァ!!』


「ひゃあ!!」


ひょい


取り敢えず持ち上げとくか。にしてもケルベロス…?アニメの見過ぎだなこの子も。まぁこの子に羽が生えてたりしたら冗談じゃなくなるけどな。一人冗談じゃない例がいるし


「おーい、大丈夫か?怪我とかしてないか?」


「え…あの…お兄さん…?…あ、その、ありがとう御座います…大丈夫です…」


うんうん、ミュウもこれくらい礼儀正しければなぁ…。にしても顔が真っ赤だよ、恥ずかしがりやだな


「あ、あの、私アラナって言います!!その…お、御礼を!!」


「気持ちだけ貰っておくね?家のうるさいのが買い物済して早く帰らないと拗ねちゃうから」


御礼だなんて、本当に礼儀正しいなぁ。外国人なのにイントネーションも完璧だし。


「それじゃあ、またね。アラナちゃん♪」


「え、は、はい!!」







「とまぁ、こんな事があったんだよ」


「玲さんとおっしゃるのですね…素敵な名前です…」


うわ、アラナの口調が変わってるよ。誰だよあんた


「アラナちゃんはなんでここにいるの?」


「あ、そのそれは…」


「アラナは私を連れ戻しに来たんだってさ」


全く迷惑な話だよねぇ。私はこっちで順風満帆な生活を送ってるのに


「でもなんでアラナちゃんが?悪魔か天使だったりするの?」


「あの私はミューと同じハーフなんです…。羽もあります」


バサッ


「本当だ小さいけど確かにハーフみたいだな。にしても翼って隠せたんだね?ミュウが隠さないから知らなかったよ」


「まぁ私は特に隠す必要ないし。天然のコスプレ衣装だし」


コスプレイヤーじゃないけどあるなら使わない手はないよね♪


「で、アラナちゃんはミュウを連れて帰ってくれるんだっけ?」


「はい、けどもう止めました♪」


「やったぁ♪」


「えーっとなんで?」


玲君もっと喜ぼうよ!!つれないなぁ…でもそれが玲君だもんね♪


「だって…そんな…玲さんに会う機会が増えちゃうからなんて…恥ずかしくて言えません…♪」


「アラナ、声に出てるよ」


アラナは昔からテンション上ると妄想とか考えとかが口に出ちゃうんだよねぇ。こういう所は可愛いんだけど


「それじゃあアラナはさっさと帰りな。今から我が家は夕食の準備だから」


「まぁまぁ、アラナちゃんも食べてく?1人増えようが2人増えようが変わらないし」


「はい玲さん♪」


「なんか玲君、私とアラナの扱いに差がないかな?」


何だか気に食わないなぁ…。私の時は直ぐに帰れって言ったのに…


「アラナちゃんはミュウ達と違って不法侵入しないからな、礼儀正しいし」


「むむぅ…アラナは猫被ってるだけだよ…」


「ね、猫なんて被ってないわよ!!変な事いわないで!!」


むぅ…こうなったらアラナの分まで食べちゃうもん…

松竹梅日誌 アラナ         初めまして♪何かここの住人じゃないのにミューに書けって言われて書いているアラナです!にしても日誌なんて付けてるんですね。いつまで持ちますかねぇ、主に八神の根気が。あのだらけ作者、テストだからって更新のスピードガタ落ちですよ。喝をいれなきゃいけませんね。あ、それと玲さん!御飯とっても美味しかったです♪あんなに美味しい麻婆豆腐は初めてでした、次は是非私にも御手伝いさせて下さいね♪それではこの辺で筆を置かせて頂きます!

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