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第46話:魔法少女と神秘の話し

「お茶くらい五秒で用意しなさいよ。」


「目茶苦茶言うなぁ……。ああ、それと今スコーン作ってた所なんだが……。」


「勿論食べるわ。」


はいはいっと。こんにちは玲です。今は海鈴が家に来てるんだけど……松竹梅って大人しい女の人に縁がないよなぁ。精霊がアレだし。


「でも、良く家が分かったな。教えてあったっけ?」


「魔法で調べたのよ。あんた私が魔法使いだって忘れてるでしょ。」


「便利だな、魔法。警察は困りそうだが。」


ストーカーし放題だからな。そういえば一ヶ月やってなかったなぁ、モンスター狩り。いや、やりたかったわけじゃないけどさ。


「それで、今日はどうかしたのか?」


「へ? あ、それは、えっと………そ、そう!! あんたがいつ復帰するのか聞いておこうと思ったのよ!! 復帰したらまた仕事がかちあうかも知れないし!!」


「ああ、そういやそうだな。って、何焦ってるんだ?」


「焦ってない!! 勘違いしないで!!」


いや、俺はなんで怒られてるんだ? なんかやったっけ?


「まぁ、そういうのは特に決めてないけど……。」


「そ、そう、そうなんだ。」


ぶっちゃけ倉庫の妖精さん次第だしな。てかあの人喋り方変わってたな。雫さんのせいだろうな、多分。


「……そういえば玲。あんた変身とかしないの?」


「…………え、ああ、なんだって?」


「いや、だからさ。変身よ変身。」


「変態? それならもう捨てる程いるんだが……。」


むしろ常人の知り合いがいないな、欲しいなー普通の知り合い。こういう会話も嫌じゃないけどたまにはね。


「変態じゃないわよ!! 変身だって。髪の色が変わったり、服が変わったり。」


「ああ、そういえば海鈴の髪の色も変わってたな。今は黒だけど、あれも変身だったのか。」


「まぁね、染色なんてする必要ないわ。」


いや、別に染色する予定もないしな。てかあんまりアニメとか見ないから変身って言うのが良く分からないんだよなー。ミュウと雫さんが変身シーンがどうとかこの前熱く語ってたけど全く意味不明だったし。


「そうだ、ちょっとやってみてくれよ。俺良く知らないんだよな、そういうの。」


「え………? こ、ここでするの!? 玲の目の前で……?」


「まぁ、ミュウと雫さんが言うにはこの国が生み出した神秘らしいからな、見てみたいし。」


「み、見たいって………うー、そんなに見たい……?」


ん? なんで海鈴はこんなに渋ってるんだ? もしかしてあれか? トップシークレット的なあれなのか?


「うーん、まぁ、嫌ならいいよ。」


「い、嫌って訳じゃないんだけど……。その、えっとね?」


ガチャッ


「玲君、帰って来たよ♪」


「玲さん只今戻りました。」


「ん? ああ、二人共おかえり。用事は済んだのか?」


なんでも両界の繁栄と平和を祈るお祭りなんだそうな。そんなのに出席するなんて、なんか初めて王女っぽい事してる気がするな。


「うん、いつも通りシムさんの魔王交代クーデターと、お母さん達の両界王への駄目出しもやったしね。……アラナのせいで今年はいつもより疲れたけどね。」


「ごめんなさい玲さん、ミューが邪魔しなければ玲さんを天界へお迎えする為の『天界クリーン作戦』を実行させる事が出来そうだったのに……。」


「アラナお願いだから止めようね? お母さん達も流石にドン引きしてたからね?」


……なんか気になる作戦名だな。クリーンか、うん良い響きだ。


「……それで、なんでこの方がここにいらっしゃるんですか、玲さん?」


「あ、海鈴久しぶりー♪」


「な、なんでって、別に、なんとなくよ。」


「暇なんですね、彼氏でも作ったらどうですか? ここじゃない所で。」


相変わらずアラナちゃんは海鈴に辛口だな。何かあったのかな?


「くっ、そうね、そのうち作るわ。」


「なぁ、話を戻していいか?」


なんか空気が悪くなって来てるしな。海鈴とアラナちゃんは相性が悪い見たいだし。


「ねぇねぇ玲君、何を話してたの?」


「ああ、変身について話してたんだけど、海鈴にやって貰おうかと。」


「へ、変身ですと!?」


ほら食いついた。さすがは神秘だな。


「海鈴って変身出来るの!?」


「ちょっと玲!! 私はまだやるなんて一言も言ってないわよ!?」


「そうです玲さん、変身が見たいなら言って下さい、玲さんが望むなら巫女にでもスチュワーデスにでもなりますよ。そして玲さんだけが私を女に変身させられるんです。。」


「もうアラナはもうそっち路線禁止!! それでそれで? 海鈴は変身出来るの!?」


「う……まぁ、出来る事は出来るけど……。恥ずかしいのよあれ。……半分以上ストリップしてるみたいな物だし。」


「ああ、確かにそうだよね。ほぼ全裸だし、私も皆の前でやれって言われると抵抗あるかも。」


そんなのをやらせてるのか、あの精霊は。そういえば変身シーンの隠し撮り防止も仕事とか言ってたな。


「玲さん、今夜私が個人的にやりましょうか? ストリップ。」


「アラナ、目的すり替わってるから。それ完全にやりたいだけだよね?」


「つまり変身はいかがわしい物なのか?」


「「変身を馬鹿にするなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」」


だから変身って何なんだ?

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