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第36話:お隣ニートと素麺とか

こんにちはー、雫です


うー、暑いです、こんな暑いのにクーラーに反対なんて大家さんの頭は暑さでオーバーヒートしてるんじゃないでしょうか。玲ちゃんがオーバーヒートしたら代わりの人間なんてどこの未来や過去や異世界探してもいないんですよ? 綾○レイじゃないんです


「暑いー、溶けちゃうー、今日は玲ちゃんにサッパリした物を頼みますかね」


冷やし中華とか素麺とか、でも素麺するなら流したいなぁ。そう言えば、昔やった時の流し素麺セットが何処かに……


「あ、あったあった♪ よし、今日は素麺に決定っと」


「ん? 雫、それなぁに?」


「あ、ミュウちゃん。最近いつの間にか入って来てますね」


「めぼしいイベントがあったから行って来たんだけど、帰って来たら玲君とアラナは買い物行っちゃったみたいなんだよね」


そーいえば最近行ってませんねー、聖地。時間がないなんて言葉は私と大家さんの辞書には無いんですけどね


「それでそれは何? 槍でも作るの? もしくはかぐや姫でも作るの?」


「槍なんて必要ありませんし、かぐや姫は竹から出来てるんじゃなくて、竹から出て来るんです。一応月の人ですから。なんか罪を犯したらしいですよ? 人は容姿じゃ判断出来ませんねー」


「うん、雫もね」


「シバき倒しますよ?」


「えっと、ごめんなさい……」


ああ、怯えちゃった。そんなつもりは無かったんですけどね。


「まぁ、話を戻しましょうか。これは、あれです。水を流して、そこに素麺を流すんです」


「素麺を流してどうするの?」


「流す人と食べる人に分かれてですね、流れて来た素麺を食べるんです、楽しいですよー、昔は松竹梅の面々でやりました」


「へー、なんか楽しそうだね。でもそれ、三人でやったの?」


「いいえ、正直玲ちゃんがいれば他の人間は要りませんけど、もう一人いたんですよ。入居も一番遅くて、今は世界中を旅してますけど」


「へーやっぱり皆変だね、ここの人って」


「ミュウちゃん、さっきからケンカ売ってるんですか? お嫁に行けなくしますよ?」


「ご、ごめんなさいっ!!」


何をするかは御想像にお任せしまーす


「でも、姐さんに全部取られちゃうんじゃないかな? 私争奪戦で勝つ自信ないし、一番最後に配置しても取りそうだよ?」


「それは大丈夫ですよ。大家さんを玲ちゃんの前に配置すれば大家さんは遠慮しますから」


「ああ、なるほど……。今更だけど、姐さんも玲君に甘いよね。なんであそこまで溺愛してるんだろ、親子でもあそこまではいないと思うよ?」


「んー、実は私も良くは知らないのよね。私が来た時には、大家さんは玲ちゃん溺愛モードだったし」


「へぇー、雫が来たのって玲君は何歳位の時なの?」


「えっと、11歳だったと思うわよ。私が13の時だったし、大学卒業してすぐだったからね」


一応私は飛び級だからね。小学生で大検とってカリュラムを一年で終わらせたのは私くらいでしょうけど


「玲君がまだ小学生の時じゃん!! 玲君って随分前からここに居るんだね。雫も大概凄いけどさ」


「それほどでもないわよ。頭が良ければ誰でも出来るもの」


「その発言は恨みを買うと思うよ」


ま、別に誰に恨まれようと関係ないけど。それにしてもあの頃の玲ちゃんは可愛かった……今でもちょっとした兵器だけど、あの頃は小さい子補正のせいでやばかったのよねー


「んー、じゃあさ、雫は?」


「私?」


「うん、なんでそんなに病的で痛々しいくらい溺愛してるの?」


「ミュウちゃん、いい加減にしないと家に帰れなくするわよ?」


「段々具体性を持って来たから止めておくね、まじごめんなさい」


しかし、玲ちゃんを可愛がる理由なんて決まっているじゃないですか


「ほら、玲ちゃんは可愛いじゃないですか。だからですよ」


「……それだけであの溺愛っぷりなの?」


「ついでに言えば、格好良くて、天然で、料理が上手で、お母さんだからかな」


「ご馳走さまです」


まぁ、他にも無いわけではないけど、あの子は天然だからね、弟要素がとっても多いし。あー、可愛いなぁ。大家さん(ラスボス)倒して独占出来ないかなぁ


「それだけの理由で溺愛ってのも凄いね。やっぱり雫は単純……もとい、明解だね!!」


「でしょー? さて、外に竹を設置しに行きますか。ミュウちゃん手伝ってねー」


「任せてよ、最大落差100メートルのを作って見せるから!!」


「そんなに竹はありませんよ♪」


さて、上手く流せましたね。あんまりここに来たばかりの事は話したくありませんからね。話せるのは大家さんがウザくて玲ちゃんが可愛かった、拉致したかったって事くらいですから

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