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第35話:天使な悪魔の夏の予定

おはよぉー、ミュウだよ。最近暑くなってきたと思ったら夏だね、夏。魔界には季節はないからこういう変化は新鮮だね。まぁ私自身は暑いのは苦手なんだけどさ


「ねぇねぇ、玲君」


「なんだ。腹減ったのか?」


「それって結構失礼な返事だよね」


なんか扱いが段々酷くなってる気がするなぁ


「違うよ、最近暑くなって来たから……」


「俺、エアコンって季節をぶち壊す文化の汚点だと思うんだよな」


「……うわぉ……」


読まれてたか、流石玲君だね


「でもそれがないと私溶けて死んじゃうよ……」


「あっ、昨日大家さんが取ってったから野菜が何もない。買い物行って来るわ」


「無視は酷いと思うんだけどっ!! せめてっ、何か突っ込みが欲しいっていうかね?」


「金がない」


「ぐっ……」


ううっ、本当に家計が絡むと玲君は人が変わるなぁ。普段はあんなに優しいのに……


「でも、雫って凄く儲けてるんでしょ? 雫の部屋にも、姐さんの部屋にもついてないし、なんでこんなに節約してるの?」


「んー、確かになぁ。趣味に使ってるって言ってたけど、あれにそんなに掛るのかは疑問だな。この前掃除中にフィギュアの首折っちゃって、100万分を体で返せって脅されたけど。大家さんが止めさせたけどな」


「えーっ!!! まさかまさかまさか、この前雫の部屋から無くなってた『無敵善人ヘンタイダー』のフィギュアって玲君が壊したのっ!? あれ一つでオークションでは200万はくだらないよ!?」


あれは放送と同時に変身シーンとコスチュームに問題が出て変えられたから、製造されたのはサンプルでアニメ製作グループと原作者に配られた数体だけなのに……


「本当にそんなにするのか!? なんか雫さんの部屋を掃除するのが怖くなってきた……」


「んー、そう言えば雫さんってこの前も変な機械買ってたし。改めて考えると、趣味に全額使っててもおかしくないなぁ」


今度今までにいくら使ったのか聞いてみよっと


「さて、買い物に行くか……」


「ちょっと待ったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」


「ちっ……」


危ない危ない、さり気なく流される所だったよ。流石玲君だね、技を心得てる


「しかしだなぁ、事実ここには大家さんの許可がないとつけられないし、その大家さんは夏の暑さとか冬の寒さとかを楽しむ人だからつけたがらないんだよ」


「むぅ、姐さんか……。玲君って姐さんの言う事には逆らわないよね」


「まぁ、大家さんだしな」


何故か特別甘いしなぁ、そのお陰で姐さんは駄目人間街道まっしぐらだけど


「うー、今年の夏は厳しくなりそうだなぁ」


「まぁ、諦める事だな。代わりに海には連れて行ってや……」


「本当っ!?」


「ああ、まぁ実は毎年行ってるからどっちにしろ行くんだけどな」


「やったやった♪ 海では不味い焼きそばとラーメンとカレーが食べ放題なんだよね!?」


「なんか不安になって来たな……」


楽しみだなー海♪

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