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第30話:天使な悪魔と腹黒度

「んー……ポカポカして凄く眠くなるねぇ」


「ミュウ、ちょっとだらけすぎなんじゃない? たまには玲さんの代わりに買い物に行ったりしなさいよ」


私が行ったら食玩しか買わないもーん、ミュウです。だらけ過ぎって言っても何もする事ないんだし、だらけたって仕方ないよね


「食玩って……いい加減にその趣味やめたら? 女の子らしい趣味を持ちなさいよ」


「あー、男女差別だぁ。今の時代そんなの流行らないよ? 玲君を見てみなよ、どう考えてもやってる事はお嫁さんだよ?」


「男女差別と言う言葉を使って逃げないの。それに玲さんは別に良いのよ、神だから」


うわ、神様が神扱いしたよ。それにしても最近は男女差別って言葉を良い様に使う人達がいるけど私は何か違う気がするなぁ。使っておいてなんだけど


ピンポーン


「あ、ミュウ、お客さんよ」


「呼び鈴を鳴らすなんて……誰だろう」


少なくとも今の私の知り合いにはいない。アラナはここに居るし、松竹梅のメンバーならそんな事はしないし、魔界の人間なら放置されたままの物置ワープを使って入ってくるしね。


「はいはい、今出ますよー」


ガチャ


「宅配便です。判子お願いします。」


「はい、判子」


「ありがとうございましたー」


バタン


「さーて、中身は…」


「待ちなさいよ!! そんなの勝手に開けちゃ駄目じゃない!!」


「でも中身気になるじゃん」


でも玲君も宅配便が来るなんて言ってなかったしなぁ。注文したんじゃなくて何処かからのお届け物かな?


「気になっても開けちゃ駄目!!」


「もしかしたら玲君が密かに頼んだえっちな物かもしれないよ? 玲君の趣味とかが分かるかも……」


「はい、カッター」


「ありがと、アラナ」


アラナって素直だね、と言うかなんか顔が怖いよ。まぁいいや、早く開けよーっと


ビリビリッ


「こ、これは!!」


「……何それ?」


ま、まさかこんな所で見る事になるなんて……まさか本物!?


「だから、それは何なのよ」


「うそ、アラナ知らないの!? これはかの有名なスカウターだよ!! 戦闘力とかが分かるやつ!!」


「せ、戦闘力ぅ?」


知らない人にはちゃんと説明してあげる。これはこの国の国民なら誰でも知っているであろう、『7つの玉を集めて願いを叶えて貰う』物語で出て来るスカウターって言う物で、べ○ータとかが付けてたんだよ♪ これを付けると相手の戦闘力とかが数値化されるの


「あ、説明書が入ってるわよ」


「ふむふむ、『製品名:腹黒スカウターver2、3』だって何回かパッチ当てられてるんだね」


ふむふむ、つまりこれは相手の腹黒具合が分かるのか。なんでも付き合う友達を選ぶ為の機械らしいね、悲しい世の中になっちゃって


「それじゃあ早速…装着!!」


カシャ…ピピピ…


「おー、見える見える。アラナ腹黒度170」


「そ、それって高いの…?」


「説明書説明書♪」


えーっと。標準は300か。ならアラナは低い方なんだね。


「良かったじゃんアラナ、平均の半分だよ」


「な、なんかほっとしたわ」


「ちなみに雑巾の絞り汁を上司の湯飲みに入れるOLは480だってさ。そんなに腹黒くてプラス180かぁ」


ちょっと他の人のが気になるなぁ、見に行ってみよ







「大家の姐さん居ますかー?」


「ん…ああ、ミュウにアラナか。どうした? 私は眠いんだ、用がないなら寝かせてくれ」


「ミュー、どう?」


「15……自分に正直に生きてるもんね。野望とかありそうにないし」


あったら叶えちゃうもんね。世界征服とか簡単にしちゃえそう


「よーし、じゃあ次は魔界にでも行って……」


「あ、二人とも何してるの?」


「お姉様、今お届け物が届いたので遊んでたんです」


「お届け物……ミュウちゃん達の所に届いてたのね、そのスカウター」


あれ、このスカウター雫のだったのか。そうだよねぇ、玲君通信販売なんてしそうにないし


「どーせだから雫の腹黒度もチェックだよ♪」


「お姉様の腹黒度かぁ、気になりますね」


「やぁねぇ二人ともそんなの0に決まって」


パリンッ


「す、スカウターがぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」


「スカウターが壊れるなんて……」


まさかこれは、所謂測定不能!?


「あ、あの、雫さん……」


「あらあら、壊れてたみたいねこのスカウター。後で業者に文句言ってあげなくちゃ」


「「…………」」


そういう事にしておこうっと

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