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第3話:天使な悪魔と大家さん

「あ、大事な事忘れてたな」


こんにちは玲です。この天使悪魔はもう完全に自分の家感覚で寛いでるんですけど、こいつどうしましょう。遠慮なんてもんはこいつの頭には容量が大き過ぎて入らないんだろうな


「大事な事?……き、今日の夕食の材料買い忘れたとか!?ちょっとそれヤバいよっ!私のお腹がハルマゲドンだよ!?」

「意味分からねぇよ!夕食の食材はさっき買って来たから安心しろ」


帰って来たら変なのが居たけどな。と、それはさておき…


「ミュウの事を大家さんにも紹介しとかないと不味い。非常に不味い」


「大家さん?ねぇねぇもしかして大家さんって女子高生だったりするの?もしくは未亡人?」


こいつ、何を期待しているんだ?眼が輝いてるよ…


「安心しろ。女子高生でもなければ未亡人でもない。確かに女性ではあるが、お前が思ってる様な物語のヒロインになりそうな人じゃないぞ」


「なーんだ…。つまんない…」


本気で悲しそうな顔をするな、俺が悪い事したみたいじゃねぇか


「ほら、行くぞミュウ」


「うん♪…何処に?」


こいつは今まで何を聞いて何について話していたんだろう


「だから大家さんの」


「玲ぁぁぁぁぁぁっ!!!飯はまだかぁぁぁぁぁぁっ!!!」


行く必要なかったな


ガチャ


「玲!」


「はいはい、出来てますよ」


もういい大人何だから自炊出来る様になれよ…


「流石は私の自慢の息子だな♪良い手際だ」


「そう言えば昨日勝手に部屋に入ったでしょ?不法侵入ですよ。幾ら鍵を持ってるからって」


「大家の特権」


言うと思った


「でも流石に冷蔵庫荒らすのはアレじゃないですか?窃盗でしょそれ」


「大家の特権」


ダメだこの人


「さて、飯だ飯だ♪…ん?誰だお前」


「初めまして、ミュウです!ここに住む事になったから、大家さん宜しくね♪」


…あーあ。何の前置きもなくそんな事言ったら誤解されるに決まって…


「へぇー羽生えてるな。天使?悪魔?」


「ハーフだよ♪」


「マジか!ハーフか!凄いな玲、ハーフだってよ」


え…。何でそうなるの…?驚く所があってる様で違うんですけど。てか天使と悪魔って所へのツッコミは?


「大家さん、ここに女の子が一人住むんですよ?軽くないですか?」


「私の飯は今まで通り作ってくれよ。勝手に駆落ちしたら殺すから」


飯の心配だけ?あんたさっき自慢の息子とか言ってなかった?


「大丈夫だよ!こんな私の聖地に近い場所からわざわざ離れたりしないもん♪」


「なら、安心だ。玲、おかわり!」


「はいはい、良いけどね?何時もの事だし」


もう慣れたよこの人の横暴にも、慣れたくなかったけど。お陰で料理の腕はコイのぼり…いや、ウナギ登りだよ


「ところでミュウちゃん、何でまたこんな所に?天使とか悪魔とかってそっち系な所に住んでるんじゃないのか?」


「本当はそうなんだけど、ちょっと家出しちゃって♪だってマーガリンにケチャップが混ざりに混ざってグッチャグチャだよ?有り得ないよね!?」


いや普通それじゃ分かんねえよ。でも確かにそれは有り得ないよな。すき焼きって溶かす物じゃないもん。赤かったり黄色かったりしないもんな


「確かにそれはヤバいな!どっちかって言うと私はケチャップにバターだ!」


「お!気が合うねぇ♪勿論マイケチャとマイバタは当たり前だよね!」


なんだそれ…グッチャグチャじゃねぇか…うぇ…。ってあるのかよ!?そう言えばさっきオムライスにケチャップかけてたな…


「おい、玲!今夜はバターとケチャップに合う料理にしろ!ケチャバタパーティーだ!!」


「いえーいっ!!!」


無茶苦茶な注文だなおい。俺はそんな物食った事ないぞ


「例えばそのケチャバタパーティーとやらに合う料理はなんだよ?」


俺には想像もつかん


「麻婆豆腐」


「フカヒレスープ」


「基準はなんなんだよ!!合うわけねぇだろ!?」


麻婆豆腐にフカヒレスープってバターにもケチャップにも合わないだろうが!


「甘いな、だから玲は何時まで経っても2流なんだよ」


「確かにバターだけ、ケチャップだけじゃ合わない…でもね玲君?この二つが合わさった時にこの世の桃源郷を味わう事が出来るんだよ!!」


「そんな桃源郷嫌だ。バターとケチャップで見れる桃源郷なんて…」


確かにこの世ならざる所には逝けるかもしれないけどな


「だがなぁ…いきなりそんなこと言われても…」


ハッキリ言って材料もないしな…


「いいからとにかく麻婆豆腐とフカヒレスープだ!!材料が足りなきゃ買ってくるぞ!行くぞミュウ!!」


「イエッサー姐さん!!」


ドタドタドタ


行っちまったよ。…仕方ない準備するか…はぁ






「いやっほう姐さん!良い飲みっぷりだね!」


「あったりめーよ!ミュウも飲め飲め!酒に飲まれるなよ♪」


「止めろミュウ!飲むのも飲まれるのもダメだ!!」


帰って来た時に酒を大量に買いこんでたからこうなるだろうと思ってたけどミュウはまだ15だ。飲ませちゃいかん


「止めるな玲君!!私は男になるんだ!!」


「男になろうとオカマになろうと俺は知らんが飲むな、小さいままで成長出来なくなるぞ」


法律は守らないとな


「う…姐さん…。私は女のままで良い…」


よしよし、大家さんの魔の手から何とか抜け出したな


「仕方ないなぁ…。なら食おうぜ♪バター!!」


「はいっ!!」


「ケチャップ!!」


「はいっ!!」


普通に食ってくれ

松竹梅日誌 記録者大家       よっす、大家だ、何か作者の勝手な意向で後書きのページを日誌にしやがったんだよ…。まぁ出番が増えて良いけどな!主に私達と作者が書く事になるんで宜しく!さて、そうだな。何を書こう…。初っ端から幸先が不安だなぁおい。取り敢えず晩飯についてだな。美味しく頂いたぞ?勿論バターとケチャップで、皆も試してみるといいぜ♪今回は最初だからこのくらいにしとくぜ♪ん、短い?気にするな、じゃあな!

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