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第24話:母の守護者の定例議会

「魔界とやらが何処にあるかについてだが…」


「魔界…我等が母の冗談と言う線はないの?」


「しかし我等が母をロストした事実は明らかにあるのでは?」


あ、こう言う形では初めまして神楽よ。

覚えてる? マザーガーディアンズの幹部の神楽だよ、覚えてね? 今ここにいるのは私の他に幹部の佐間と五十嵐がいるけど二人ともムッサイのよね。女の子がファンクラブを作るのは分かるけど男よこいつら。マザーガーディアンズ自体不良グループから発展してるから男が居てもおかしくないけど男の割合が7割だもんね。まぁ3割でもかなりの人数がいるけど、ムッサイ男が玲様を監視するなんて……


「神楽、聞いているのですか?」


「あー、聞いてるわよ。聞き間違いはないわ、ボイスレコーダーで何度も聞き直したし…」


カチッ


『魔界』


「ほらね?」


「ふむ」


そんなに考え込まないでも……眼鏡掛けてるし知的な感じがするけどなんか考えてる事がこれだとね。玲様と一緒にあの二人も付いてったんだし、まぁそれはそれでアレなんだけど無事に帰って来たしめでたしめでたしじゃないかしら。それより気になるのは玲様のエセ親衛隊……


「あの『TAMA's』とか言うムカつく名前の組織の壊滅だと思うんだけど?」


「なんだそりゃ? 『玲の物』?」


「我等が母のファンクラブ的な物ですね。しかし我等が母とはいえ一介の高校生がそんな物まで…流石ですね」


当たり前よ。我等が母の料理には家庭科の実習で作った物であろうと超強力即効愛情魔法が掛かっているんだからね。あ、私達は別に豚汁に釣られたわけじゃないわよ? 私達のは純粋な愛だから、男のは尊敬と敬愛みたいなもんでしょ。危険なやつは皆排除したはずだし


「まぁ魔界問題は放っておきましょう。情報部も各所にスパイを送りつつ調査中ですし」


「ああ、俺もその『TAMA's』が気になる」


「取り敢えず女の子だけのクラブだし脅しかければ良くない?」


「お前…この前あの居候に強行した俺を散々けなしたくせに……」


「あの二人は我等が母の許可が下りてるしね。なんかしたらあの大家がくるわ」


あの惨劇を二度と繰り返してはいけないわ。それにもし玲様に嫌われたりしたら……私は他の人と違って別に慈善事業をしようとしてマザーガーディアンズに入ってるんじゃないんだからね。優先事項は玲様よ


「響と神楽は本当に我等が母のシンパですね」


「……まぁ、五十嵐はボランティア系中心だしね」


「あの時に暴力の無意味さと恐怖をしりましたから。我等が母もボランティアや慈善事業には賛成なさる筈です」


「まぁ五十嵐の言う事は尤もなんだがな、俺は我等が母が誰か悪い奴に眼をつけられないようにするのが重要だと思うがな」


「まぁそれぞれ思惑が違うのは当然よね」


皆で玲様の幸福の為に動けば玲様はもっと喜ぶと思うんだけどなぁ。まぁ五十嵐のお陰で組織は広がるけど、玲様の事を知らない様な人までいるからなぁ……


「あら、玲親衛隊の幹部じゃない」


「…っ…!? 霧胡!!」


「神楽ちゃん、そんなに嫌わないでよ……」


くっ…忌々しい……。こいつは幼馴染みだかなんだか知らないけど玲様に朝起こしてもらうなどと言う至福を味わう生かしておいてはならない生物よ


「ほらほら笑顔笑顔♪ 笑ってた方がモテるわよ?」


「貴方に向ける笑顔はありません」


「私『TAMA's』の情報持ってるんだけどなぁ…?」


む…こいつも知っていたか…。まぁこいつも『玲に彼女なんか出来たら朝起こしてもらえなくなるし食事も作ってもらえなくなる』とか言ってる様な最低女だけど信用は出来るからね


「交換条件は…?」


「オカルト化学研究会の為のモルモット一人」


「あんたは本当に最低よっ!!」


「冗談よ……半分は」


「………」


……もう半分は本気なのね。まぁどっちにしろダメだけど


「無償で良いわよ」


「何か裏があるんじゃないでしょうね?」


「……出来れば新作の調薬を……」


「却下!!」


「仕方ない…ぶっつけ本番だけど玲に……」


「もっとダメよ!!」


玲様になんて事をしようとしてるのよこのマッドな女は……


「それじゃあこれが資料ね」


「まぁもらっておくわ」


「それじゃあ私は帰ってやる事があるから」


変な物作る気じゃないでしょうね…。玲様の警護を強化しないと


「まぁ資料は手に入ったわ。五十嵐、分析宜しく」


「了解」


「それじゃあ今日は解散だな。それじゃあ今回のここは誰が持つ?」


ああ、いつも食事した時は私達の内の誰かが払うのよ。いつの間にか決まっていたルールね


「それじゃあ俺は神楽に……」


「佐間」


「響が持て」


「………」


まぁこれもいつもの事。基本多数決だからいつも佐間になるんだけど、まぁこいつも学習しないわよね


「それじゃあ私は我等が母を警護するわ。じゃあね」


「ああ、またな」


「…たまには持てよ……」


さてと、今日は玲様にお呼ばれしてたりするのよね。楽しみ♪

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