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第19話:我等が母のロリコン疑惑

「えーっと、白菜、ニンジン、レタス…」


玲でーす。今日は一日ゆっくりしようと思ったら冷蔵庫の野菜が空っぽと…。野菜は料理無しで食べられるから大家さんに持ってかれちゃうんだよなぁ…


「今日は玲んとこの嬢ちゃんはいないみたいだな…」


「ん? ああ、ミュウの事か。この前は悪かったな」


「いや、それは別に良いんだがよ…他にも何か言ってなかったか?」


「言ってなかったけどバレてるだろうな、雫さんが吹き込んでるみたいだし」


「そうか…」


ドンマイ、マサさんも奥さんに逃げられない様に気をつけろよ


「ふむ、この野菜は何と言うのです?」


「お嬢さん赤ピーマンを知らねぇのかい? そんなに珍しいもんじゃねぇぞ?」


……赤ピーマン…? それにこの声は何か聞いた事がある様な気がするな…


「誰かと思えば、ハディムさんじゃないですか。」


「む? 奇遇ですね買い出しですか腐れ外道、ミューお嬢様はいないのですか? いない様ですね安心しました、貴方の様な汚豚野郎と一緒にいてはお嬢様の神聖な御体が汚れますし」


ぐっ…相変わらずナチュラルに毒舌だなこの人は…


「まぁいいや、マサさんまた買いに来るぜ」


「おう、またな」


さて、後は夕飯の献立を考えつつ肉屋だな。オヤツは適当に作ってやればいいだろうし買う必要なし、まぁそれは置いておいて


「なんで付いて来るんだ?」


「私も今からお嬢様の所に行こうと思っていた所ですから。別に貴方に付いて行っているわけではありません、自意識過剰ですよ」


んな事行っても俺の家はこっちじゃないんだがな…


「まだ夕飯の買い出しがあるんですが」


「仕方ありませんね、付き合って差し上げます。ミューお嬢様に相応しくない物を召し上がらせるわけには参りませんから」


…ああ、なるほどな…。この人はあれか


「もしかして道が分かんないのか?」


「なっ、そんな事あるはずないじゃないですか!! 低能な貴方らしい推測ですね、刺殺しますよ!?」


「分かりましたから首筋にナイフ当てるの止めて下さいよ」


やっぱりか、何か完璧な人かと思ったら結構抜けてるんだな


「でも最初に来た時は普通に来れてたのに…」


「あれはシムホールに発信機を…って!! 迷ってないと行ったでしょう!!」


「はいはい」


「……っ!!」


「まぁまぁ、そんなに怒らないで下さいよハディムさん」


本当に意地っ張りな人だな…。まぁこれ以上は止めとくか、あのナイフは冗談じゃなく怖いしな


「…仕方ありませんね、今回は引いてあげましょう。それよりもゴミクズ野郎。不愉快ながら私は貴方とは同い年らしいので、敬語は止めてくれますか? 馬鹿にされてる気がしますし、虫酸が走るので、と言うより気持ち悪いので」


同い年か、にしてもなんで同い年の奴に俺はこんなに言われなきゃならないんだ?まぁ元より年上には敬語を使う様にしてたから敬語だったわけで同い年なら敬語を使う必要はないな


「そういうなら敬語は止めるぞ、後流れる様にケンカを売るのを止めろ。どこぞの不良でもそこまでケンカの特売はやってないぞ、特売は八百屋と肉屋くらいで丁度いいんだ」


「それは拒否しますよ汚豚、そうして欲しければミューお嬢様を置いて夜逃げでもして頂けると有り難いのですが? それとも貴方はあれですか? 巷で大人気、ロリコンですか?」


「くっ…相変わらずクリティカルに抉ってくる奴だな。俺はロリコンじゃない」


大体ミュウは15歳だから一つしか違わないだろうが…。確かに俺は子供は好きだが…違うぞ、俺はロリコンじゃない…


「何を自分の中で自分を正当化しようとしているのですか幼女趣味男、ゴミですね。汚らわしいです。」


「だから違うつっーの!!」


まぁ俺は雫さんといるおかげで年上に無駄に幻想を抱いたりしてないけどロリコンではない、決して違う


「まぁそういう事にしておいてあげましょうか。あまり突き詰めてボロが出たらあまりにも気持ち悪いですから」


「よくも人にそこまで毒をはけるな…。ある意味特殊能力だ。絶対いらないが」


「別に貴方の見たまま思ったままを述べているだけですから私が貴方に言っている言葉が毒舌だと思うなら、それは貴方の事そのままなのですよ汚豚野郎」


ハディムには何をいっても無駄だな…多分こっちの心が傷付いて終わる、魔界の待女って皆こうなのか? だとしたら待女を一新した方が良いと思うな


「ほら、夕食の買い出しなのでしょう? 聖母のごときミューお嬢様がお腹を空かせてしまいます。早く済ませますよ、それくらい気を回しなさい腐れ豚」


「はぁ…」


でも何とかなんねぇかなぁ…。かなり疲れるよ…

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