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第17話:お隣りさんと我等の家計

「むむぅ、ちょっと上がり具合が良くないですねぇ。こっちも怪しいですし、手を引いた方が良さげかな」


はろー、雫ですよぉ。今ちょっと真剣に株取引したりしちゃってます。ヒッキーですけどお金はかかりますしね。特に我等が玲ちゃんへの資金供給がストップしたらただでさえギリギリな玲ちゃんの家計では満足のいく食事ができなくなるのは目に見えた事実、ミュウちゃんとアラナちゃんが来ましたし、大家さん働いてないですしね。松竹梅のお金の全ては私が担当してますからねぇ、まぁ資金源は株だけじゃないですけど蓄えは多いに越したことはないのです。趣味にも結構お金使うし


「まぁ平均するといつも通りな感じ、問題なしっと」


「雫いる?」


「いますよー。神楽ちゃんですね?」


相変わらず窓から入るのが好きな子ね。あ、この子は白羽神楽しらはかぐらちゃんって言う子なんだけど私の元同級生で今は玲ちゃん親衛隊のマザーなんたらってのの幹部やってるみたい。神社の子なのに元ヤンですよ。あ、髪は黒いですよ一時期染めてたみたいですけどね。ショートヘアーにいつもヘアピンしてます。ちょっと吊り目気味で今は忍び装束みたいの着てますよ。私があげました、ノリで買ったはいいけど胸元がきつくなっちゃったんですよね


「どうしたんですか?玲ちゃん関係?」


「そうそう、我等が母の昨日の様子はどうだった?佐間の馬鹿が勝手に行動おこしちゃったみたいでさ、一応暴力に訴えるのは規律に反するからね。あの居候の子達が気に食わなかったのかしらないけどああいうのはだめだよ」


「ああ、昨日は特になんともなかったですよ。楽しそうにグラタン作ってたました、凄く美味しかったわ♪神楽ちゃんにも食べさせたかったくらい、うふふ♪」


「そうなんだ?殴るよ?でもいいなぁ雫、我等が母の料理は私達を変えるほどだからな。一度雫の友達としてお邪魔した時にご馳走してもらった時は改めて素晴らしいと思ったよ。そしてその時に初めて雫の友達で良かったと思ったんだよね」


「こっちこそ殴りますよ?まぁ玲ちゃんの料理は愛情が半分を占めるほど含まれてるから、普通は大家さんを止めはしても豚汁までご馳走したりしないわよね」


「普通じゃないもん我等が母は」


玲ちゃんがおかしい人みたいに聞こえる言い方ね。ちなみに玲ちゃんはちゃんと技術も凄いですよ?


「そういえば前から思ってたんだけど、その我等が母ってのは堅苦しくないですか?馬鹿っぽいですし」


まぁ確かに玲ちゃんはお母さんみたいな事してるけどねぇ。炊事洗濯掃除をしている時の玲ちゃんは生き生きしてるし。まかせちゃう私達もあれだけど


「馬鹿っぽくない!!それに私はこの呼び方気に入ってるよ?なんかいいじゃん我等が母って、偉大な感じ」


「まぁ玲様とかよりはいいかもね。玲ちゃんも最初はかなり抵抗感じてたけど慣れちゃったみたいだし」


玲ちゃんは持ち上げられるのに慣れてないからね、あの子は。逆に気を使っちゃうし。


「そう言えば神楽ちゃん学校は?春期休み入ったの?」


「うん、我等が母も今日で学校終わり見たいだし。ゆっくり羽を伸ばしてもらいたいわ」


「そっかぁ…玲ちゃんも…。これで毎日3食作り立てが食べられますね、良い事です」


「今私が言ったばかりなのに、たまには休ませてあげようとは思わないの!?」


「努力します〜」


まぁ私達の家事スキルはマイナスですから。玲ちゃんが楽しそうなので万事オッケーなのです。私は家計を、玲ちゃんは家事を、そして大家さん達は私と玲ちゃんを喜ばすのが仕事です。まぁでもたまには玲ちゃんに楽をさせてあげるのもいいかも知れませんね。


「さてと、私はミュウちゃん達とゲームでもしましょうかね。大家さんにもこの前のババ抜きの雪辱戦を仕掛けなければ!!」


「はぁ…あんたは本当に毎日楽しそうだね」


「神楽ちゃんも混じります?」


「いや、私はいいや。今日は大規模な集会があるし」


集会ですか。また武勇伝公園でやるんでしょうかね


「うるさくしたら大家さんが来ますよ?」


「うっ…思い出させないでくれ。私も後一歩助けが遅ければ…」


「ほら泣かない泣かない♪ 確かにあの時はやばかったですね。大家さんの威圧感で動けなくなってましたし」


「ああ……ってなんで知ってるの?」


「さぁ?なんででしょう♪」


まさか上から見てたなんて言えませんしね


「あ、もう12時になりますね。玲ちゃんが帰って来ますし、食器くらい並べておきましょう」


「それじゃあな。私は集会だ」


この子も忙しい子ですね。あ、そうです


「神楽ちゃん、一つ言い忘れてました」


「なに?」


「スカートの後ろがめくれ上がって丸見えですよ?」


「そう言う事は早く言え!!!」


全く、騒がしい子です

松竹梅日誌   玲         よっす玲だ。聞いてくれ、今日は奇跡が起きたんだよ。帰ったら割物以外の洗い物が洗ってあって食器がテーブルに置いてあるんだよ。暫く呆然としたけど感動したね。箸が幾つか折れてたけど、俺は素直に嬉しかった。割物は洗わないあたりを見ると雫さんあたりがやってくれたんだろうと予測できたから聞いてみたらそうだった。明日の朝御飯は少し豪華にしようかなと思う。それじゃあ今日はこのへんで

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