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第14話:天使な悪魔とババ抜き

「むむぅー…」


「ふふふ…」


やっほー、ミュウです。今玲君の部屋でアラナと二人でトランプやってます。何やってるかって?ババ抜きだよババ抜き、ジョーカーを盥回しにするやつ。


「これだぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


「アラナ引っ掛かったぁ♪」


これでジョーカーはアラナの下に行ったぜ♪次にハートの2が来れば私の勝ち、これで決めるよ!!


「とぉぉぉぉりゃぁぁぁぁぁ!!えいっ!!…やった、あがりぃ♪」


「うー。負けた…」


「これで私の勝ち越しだね♪」


アラナって目線とかでジョーカーの場所分かっちゃうんだもん。神経衰弱とかは強いけど


「あ、二人ともトランプ?何やってるの?」


「ババ抜きだよ、雫もやる?」


「やりますかー?」


「うーん、どうしよっかなぁ」


二人でトランプは何となくつまんないしね。玲君は学校だし、でも雫って強そうだなぁ


「あ、そうだ!おーい大家さーん!」


「なんだー」


「トランプやりませんかー」


「やるー」


窓から顔を出せば会話出来ちゃうなんて便利だなぁ。でもこれで4人か、丁度良い数だね


「うっす。何やるんだ?」


「ババ抜きらしいですよ?」


「おお、いいね。やろうババ抜き、カード貸してみな」


シュババババ


シャァァァァ


「うわっ、ショットガンシャッフルだ!」


「へー上手いじゃないですかぁ」


「まぁな♪」


姐さんカッコいいなぁ。後で教えてもらおーっと♪


「ほら、配ったぞ」


「確かババ抜きって2枚組を作るんですよねぇ?向こうではポーカーばっかりでしたし、なんか新鮮ですねぇ」


「雫さんは帰国子女なの?」


「そうよぉ。1年ちょっと向こうで過ごしたから♪どおどお?カッコいい?」


「カッコいいです!!お姉様って呼んでも良いですか?」


「いいわよ♪」


お姉様!!アラナも漫画の女子校みたいなノリだなぁ。うん、なんかいいかもしんない。あ、ババ抜きの順番は、アラナ、姐さん、雫、私の順に引いていくからね


「じゃあ私から行きまーす、あ、早速揃いましたぁ♪」


む、アラナ。もう3枚か、やるな。


「ふふふ雫、私に勝てると思うなよ?」


「大家さんに神童と呼ばれた私の手札を読めますかね?」


な、なんか二人の周りだけ空気が違う!!ババ抜きなのにこの気迫はなんなの!?


「左から、ハートの5、ダイヤの2、ジョーカー、スペードのエース、ダイヤのQ」


「なっ…!!私の手札が読まれている!?」


「もらったぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


ビッ


「ふっ…私も後3枚だ…」


「あ、姐さん、なんで分かったの!?」


「なんて事はない。ただの透視だ」


超能力きたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!


「あ、相変わらず化け物染みてますね…。流石といっておきます」


「そっちこそ咄嗟に私の取る札を擦り替えようとしただろ。相変わらずやる事がえげつねぇな…ジョーカーを取らされる所だった」


「結局はエースを持っていかれましたから、何も出来なかったのと同じですよ」


「よく言うよ…くくく…」


「なんの事でしょう…ふふふ…」


こ、この二人はちょっと私達とは違う世界に生きてるみたいだね…。注意しなきゃ


「それじゃあ私はミュウちゃんが持ってるQをもらうわね」


「うっ…し、雫のプラフには乗らないよ」


「なるほど、Qは左の端っこっと。やった、私も3枚♪」


「えーっ!!なんで分かるのぉ!?」


「Qはまだ出てないから皆持ってるわよね。更に大家さんの後だからプラフって分かってもチラッと見ちゃうのよ♪」


うう…凄い観察眼…。姐さんの行動まで利用するなんて。やっぱり姐さんと雫はもうババ抜きなんてやってない!!二人共、違うゲームやってるよ…強過ぎる…


「アラナ、JかK持ってない?」


「う…お姉様の様にいこうったって…。あっ!!」


「やったね、K揃った。アラナ分かりやすいんだもん♪」


ふふふ、二人が強いからって負けないもんねぇ♪ビリだけは阻止しなきゃ…


「ならば私は魔法を使って!!」


ピンポーン


「ん?皆ちょっと待ってて」


誰だろう、シムさんかなぁ?折角良い所なのに…。土産の一つくらい持って来てくれるなら大歓迎だけど


ガチャ


「あ、ミュー殿。遊びに来ましたよ。プリン持って」


「よく来たシムさん!!プリンよくやったよ!!!」


「あらシムちゃん、プリン大歓迎よ♪」


「プリンなんて気が利くな」


「シムさんもプリンなんて見直しちゃいました♪」


皆プリン大好きだね。さて、中身の確認っと…あれ…?


「3つ…」


「ああ、玲殿が学校なのでミュー殿と雫様とと思ったんですけど…」


「取り敢えずシムさんは要らないよね」


「ひ、酷くないですか!?」


それで…3つのプリンの行方だけど。ここはやっぱり…これしかないよねぇ?


「プリンはババ抜きの勝者3名様の商品とするよ!!!」


「やってやろうじゃねぇか!!」


「腕がなりますね……クスッ」


「もう魔法を使う事になんのためらいもありません…!!」


闘争本能むき出しだね…プリンは私のもんだぁぁぁぁぁぁぁ!!!







ガチャ


「ただい…ま…?」


なんだ?この異様な空気は?


「これで決めるよ!!勝つのは私だもんね!!!」


「手札のカードと同じ数字を持つカードの下へ我が指を誘え!!」


「その5はもらったぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


「ふふ…この私のイカサマのテクを舐めないで下さい!!」


とにかく何か凄く激しいな。あれ?シムさん来てたんだ


「シムさん、これ何してるんだ?」


「あ、玲殿おかえりなさい。実は今プリンの取り合いをしていまして」


「ああ、なるほど」


なるほど…プリンねぇ…。まぁミュウは俺が昨日の夜にプリン作ってたの知らないだろうしな


「シムさん、俺が作ったプリン食べる?」


「玲殿が作ったプリン!?是非頂きたい!!」


「んじゃあ出して来ますね」


3人分しかないんだけど…プリンの取り合いに負けた人が食べればいっか

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