表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/48

第12話:怠惰な大家とチャンバラ大会

「はい、王手♪あーあ、何かかけとけば良かったですかねぇ…」


「うぐっ…」


くそっ、なんだこいつの強さは!!ん、私の視点か。

初めてだな、大家だ。

本当の名前?そんな物はとっくの昔に捨てたでベイベー。

そう言えば玲の奴、私の説明省きやがったんだよなぁ。

あれか?照れてるのか?まぁ照れる理由なんかないけどな。今更ながら説明すると髪は金髪、瞳は碧眼だ。特に意図したわけじゃないけどずっと伸ばしてるから結構長いぜ?自慢じゃないが若い頃は結構暴れたりしてたから水の上を走ったり、ビルを外側から登ったり出来るぞ?化け物?はん、それは私にとっては褒め言葉さ


「雫よぉ。少しは手加減したらどうだ?人に花を持たせる事も覚えろ。そんなんだから彼氏イナイ暦=年齢=引き籠もり歴なんだよ」


「うぐっ…言いますねぇ…と言うか生まれた時から引き籠もりだったわけじゃないです。それに恋人は良い人がいないだけですよ。あ、玲ちゃんとか良いですね。自堕落生活が約束されますし」


「私がそんなの許さん。お前みたいなのにやるくらいなら玲を殺して私も死ぬ。大体私の飯はどうなる」


今でも十分自堕落生活をしてる奴が自堕落生活が約束されるとか言うなよ。でもこいつ頭だけは良いんだよなぁ


「大体大家さんもいい歳じゃないですか。四捨五入で30ですよぉ?行き遅れちゃいますよぉ?もう色々な意味で王手です♪」


「シバくぞ糞アマ、私はまだまだ若いわ。第一、結婚なんかする気はないからな」


私は今の生活が気に入っているんだ。このまま人生をダメな感じで生きるのが目標だからな


「まぁ良いですけどね。大家さんが恋する乙女になったらキモ…気持ち悪いですし」


「おい、言い直すのに何か意味があったか?キモいより気持ち悪いの方が傷付くだろうが」


「だから言い直したんじゃないですか」


あー、やっぱりシバくかこの引き籠もり。一々毒舌なんだよ。この分じゃこいつも結婚なんか無理だな、ザマー見ろ。悔しかったら料理くらいやってみろってんだ


「あー、お腹空きましたよ。玲ちゃん帰ってこないですかね?」


「さっき学校に行ったばかりだろ。…でもミュウとアラナは何処に行ったんだ?さっきまで叩いて被ってジャンケンポンが白熱してた気がするんだが」


散らかしっ放しでどっか行きやがって。まぁ部屋の掃除は玲がしてくれるから良いけどね。出来た息子を持つと楽だねぇ


「そのアラナちゃんですが、玲ちゃんにゾッコン気味ですよねぇ。玲ちゃんも隅に置けません」


「ああ、なんか玲のアルバム漁ってたぞ。最早ストーカーだな」


「アルバムって、あの大量に大家さんが保管してるやつですか?大家さんもたいがいにした方がいいですよ?どこぞの親馬鹿でもあそこまで溜め込みませんし」


そう言えば玲にも少し押さえろって言われたなぁ。ヤダって断ったけどな。息子の姿を写真に納めておきたい親心ってやつさ


「自分が産んだわけでもないのによくやりますよ。私の写真は全然撮ってくれないのに」


「うっせー。手加減も出来ないやつを写すカメラはない」


「王手、また私の勝ちですね♪」


「ぜってー写真とってやらん」


くそー、流石は飛び級だな。勝てる気がしないぞ。


ガチャ


「「ただいまー」」


「アラナとミュウか、どこ行ってたんだ?」


「玲君の学校に行こうと思って後をつけてたの…バレちゃったけど」


んな事だろうと思ったよ。玲も学校くらい連れて行ってやれば良いのに、私が手を回しておくかな?


「大家さん、止めた方が良いですよ?玲ちゃんに嫌われちゃいますよ」


「人の考えを読むな」


たまに雫が何者なのか分からなくなるなぁ。無駄に色んなスキル持ってるし


「ねぇねぇ姐さん、私も学校行きたいよお…玲君がいじめるんだよぉ…」


「すまんなミュウ、食事を抜かれると生きていけないんだよ。料理を盾にとられたら玲に勝つ事は出来ないんだよ」


玲の料理はまさに両刃の剣だからな。そして一種の麻薬見たいな物だしなぁ。一度食べたら止められなくなる。


「…大家さんは心配じゃないんですか!?このままじゃ玲さんが幼馴染みの魔の手にっ!!」


「お前は一体何の心配してるんだよ。玲の幼馴染みなんてどうせ変人だろ?大丈夫だ、きっと飯ありきの関係にしかなんねぇから」


「貴方は玲さんを何だと思っているんですか!?」


変人を引き寄せる不幸な体質を持った息子だよ。何にしても玲には彼女はまだ早い。後で注意しておこう


「そう言えばミュウ、玲が嘆いてたぞ。夜、天井に吊る下がって寝られると天井が落ちてきそうで怖いってさ」


「うーん、やっぱり玲君見たいに布団で寝ようかなぁ…」


「ミュウ!まさか、まさかまさか!!玲様と同じ部屋で寝てるの!?」


「そうだけど?」


「貴様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!恐れ多くも玲様とぉぉぉぉぉぉぉ!!」


「ふっ来るかアラナ!!いざ尋常に勝負!!」


様付になってるよアラナ。玲様だってさ、玲も良いご身分だな。そして今度はチャンバラか、物壊すなよ?壊したら吊すからな。そして私も入れろ。


「勝った奴は負けた奴のおかず一品な」


「「「望むところぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!」」」


雫まで、元気な事だ。だが甘いな、3品は私が頂くわぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!

松竹梅日誌  雫♪         こんにちはぁ、皆の雫ですよ♪アラナちゃんは早速松竹梅に馴染めた見たいで良かったですね。ただ問題は食事の時の争奪戦が激しくなるって事ですよねぇ?玲ちゃん、頑張って下さいね、色々と♪ちなみにチャンバラはミュウちゃんとアラナちゃんが魔法使い出して、大家さんと私も必殺技を使う事を余儀無くされてしまい。結局家が壊れそうになったのでドローです。とは言ってもカレーライスだったのでおかずはなかったんですけどね?そういえば、ミュウちゃんが玲ちゃんにすがりついておかわりをねだってましたね。結局おかわりOKになったんですけど、それを見てたアラナちゃんが何を間違えたのか玲ちゃんに甘えてる様に見えたらしくてケンカが始まって二人とも玲ちゃんに怒られてましたね。アラナちゃんが来てますます賑やかになりそうです。それでは今日はこのへんでー

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ