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第10話:悪魔な天使と手打ち蕎麦

「玲さん、貴方のアラナが今参ります♪」


どーもアラナです♪登場2回目にして私視点です!今日も今日とて玲さんに会いに地界へゴーなのです♪と、その前に身支度はしっかり整えなきゃね!と言う事で、今はお城の私の部屋です。なんでお城に居るかって?そんなの私が神王家の一人娘だからに決まっています♪でも私が玲さんの所に嫁いだら神王家の跡取りはどうなるんでしょうか。まぁ私が心配する事じゃないですよね♪


コンコン


「はいはーい、どうぞー」


「アラナちゃん、何処に行くの?」


あ、お母さんです。

あ、容姿の説明とかした方が良いんでしょうか…?名前はナールって言います、髪は私と同じ空色のロングヘアーですよ♪お母さんは魔族だから小さい黒い翼と尻尾があります。普段は消してますけどね?と言うかミューがおかしいんです。男性は消してない人もいますけど、女性は基本的に消すのが普通なんです。玲さんの前でもそうでしたし…。まさか、あれが玲さんの好みなのでしょうか…、だとしたら私も…


「アラナちゃん…?アラナちゃーん!何悶えてるの?」


「え、あ、何でもありませんよ。今から地界に玲…いえ、ミューを探しに行こうかと♪」


「あらそうなの?」


玲さんをお母さんに紹介するのはまだ早いしね。ミューの所のダメな魔王様にも土下座されちゃったしそう言う事にしておかなくちゃ♪バレたらいけなくなるかも知れないし…


「私には誰か男の人に会いに行く様に見えるんですけど?」


バレてる…


「な、なんで分かったんですか…?」


「だってミューちゃん探しに行くくらいでそんなにおめかしするなんておかしいもの♪親に言いたくない事でおめかしって言ったら男の人と会うくらいよ♪」


うーん、流石お母さん。でもミューを探しに行くくらいってさり気なく酷い事言ったね。まぁお母さんもミューのお母さんと同じ様な思考の持ち主だしね、流石幼馴染み


「ねぇねぇどんな人なの♪あ、お父さんよりダメな人はダメよ?底辺の下はないからね?」


「大丈夫大丈夫♪玲さんすっごく良い人だから。お父さん何か足元にも及ばないよ!と言うか比べちゃ失礼よ♪」


もし玲さんを100カラットのダイヤだとしたらお父さんは泥団子ね。それもグチョグチョで触りたくないやつ


「でもミュー良いなぁ、玲さんと同居なんて…って同居!?あれって同棲なのよね!?」


冷静に考えて見ると目茶苦茶ヤバい状況じゃないですか!?


「ふぅん。ミューちゃん見つかったんだ♪」


「あ…」


しまった…。つい口に出しちゃった…


「あ、あの、えっと…その…」


「大丈夫よ言い触らさないから♪取り敢えずリュナには連絡しとくけどね♪何だかんだ言って心配してるでしょうし…」


良かった…。玲さんの所に行く口実がなくなる所だった…。でもミューは玲さんと同棲…どうしよう


「でもこんな事あの子に言ったら確実にミューちゃんにアタックサイン出すわよねぇ…やっぱり止めておこうかしら…そうだ!アラナ!」


「は、はい!」


「貴方はまだまだ世界と言う物を知らなければいけません」


「え…?あ、はい」


なんだろういきなり。何だか顔がいつもより真面目だし


「地界にはホームステイと言う物があるらしいですね?そこでです!アラナもホームステイをしなさい♪」


「えっ、ええっ!?それって向こうに住んでも良いって事!?」


つまり、今まで以上に玲さんの家に行けるって事ですか!?なんて素晴らしいんでしょう♪流石は私のお母さんです!


「あくまで教育の一環ですよ♪そうです、無期限のホームステイですからね♪」


「はい!分かりましたお母さん!このアラナ、社会学習の為にホームステイに行って参ります!!」


「あのダメなお父さんには私から言っておきますから安心して下さいね♪反対されても離婚届と言う切り札がありますから♪」


「お母さん大好きです♪」


尊敬しますお母さん!娘の為に切り札を切ってくれる覚悟なのですね!ふふふ…♪玲さん待っていて下さいね♪







「悪いねぇ、もう部屋いっぱいだよ♪」


「そ、そんな…」


うう、ショックです。一部屋くらい空いてると思ったのに…。どうしよう…ミューみたいに玲さんの所に頼みに行くのも押掛け女房っぽくて良いけど玲さんとずっと一緒にいたら緊張しっぱなしで壊れちゃう自信があるし…


「うーん…」


「あ、そうだ。アラナだったよな?」


「え、はい。そうですけど…」


何か良い案が思い付いたのでしょうか?


「考えてみれば、ここで私と暮らせば何も問題ない」


「……え…?い、良いんですか!?」


大家さんの話は玲さんとミューからも良い人って聞いてますし、私にとっては凄く有り難い申し出です!!


「私も去年の春に玲が高校生になったって事で部屋を一部屋使わせる様にしたんだが…何ていうか寂しくてなぁ…。直ぐに会えるとは行ってもね」


「大家さん、玲さんと一緒に住んでたんですか?」


「まぁ中学生までは何かと一緒に住んでた方が都合が良かったしな」


…と言う事は、玲さんの事を色々聞けるわけですね!?これこそ地界のことわざ、怪我の巧妙と言う物ですね♪


「是非宜しくお願いします!!」


「そうかそうか♪よーし、蕎麦だ!引越し蕎麦だ!玲ぁぁぁぁぁぁぁっ!!蕎麦をうてぇぇぇぇぇぇぇっ!!」


「お蕎麦…この国の風習ですね♪」


それも玲さんの手作り蕎麦です♪でもそんな事まで出来るんですね、流石です玲さん♪


「玲の部屋は松竹梅の三ツ星レストランなんだよ、朝昼晩の食事はあそこだからそういう事で♪私作れないしな」


「分かりました♪」


「よし、玲ぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」


「大家さんうるさい!!聞こえてるし、打ってるよ!!」


ふふふ、まさに玲さん尽くしです♪でもこんなにやって迷惑じゃないのかな…?まぁいっか♪


松竹梅日誌  玲          大家さんに押し付けられちゃったよ。大家さんは大家さんならぬ大家さんだからなぁ。ん?意味が分からない?いや、気にしないでくれ。まぁそう言う事で、打ちましたよ蕎麦粉から。まぁアラナちゃんの引越しならしょうがないし、アラナちゃんも喜んでくれたから良いけどね?雫さん達の時にもやったし。あ、ちなみにミュウの時もちゃんとやったよ?ワサビ蕎麦をね。と言うかこれ、日誌って言うよりはなんか業務報告っぽいよな。まぁ今回はこの辺で♪

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