バナナはハロウィンのお菓子に入りますか?
今日は10月31日、ハロウィンの日。
放課後の学校で、男子生徒と女子生徒が向かい合っていた。
これから愛の告白が行われる、というような雰囲気ではない。
どちらかと言えば、仕合でも行われそうな、張り詰めた空気。
二人は言った。
「それでは。」
「どっちがハロウィンのお菓子を多くもらえるか。」
「「勝負!!」」
こうして二人の、ハロウィン対決が始まった。
二人がハロウィン対決に至った経緯はこうだ。
男子生徒の方は名前を、浮雲春男という。
女子生徒の方は名前を、田端幸子という。
春男と幸子はご近所同士、近くの同じ高校に通っている。
春男と幸子の仲は幼稚園からのもので、いわゆる幼馴染というやつだ。
幼稚園の時、走り回る春男の後ろを、幸子は遅れて追いかけていたものだった。
「はるおくん。大人になったら、わたしをおよめさんにしてくれる?」
「さちこがびじんになったらな。おれのおよめさんにしてやるよ。」
幼稚園で春男と幸子はそんなやり取りをよくしていたものだった。
だから、二人が小学校に上がった時は、同じ学校で、
すでにもう付き合っているも同然だった。
学校の行き帰りはいつも一緒。
遠足などの行事でもいつも一緒のグループだった。
小学校では男子と女子はいがみ合うもの。
その中で仲睦まじい二人は、明らかに異質だった。
幼い他の男子生徒たちから、かわれても、二人は動じない。
周囲から見ても、二人はおしどり夫婦に見えたものだった。
二人の関係に変化が現れたのは、中学に上がった時だった。
当然、おしどり夫婦の春男と幸子は同じ中学校に上がった。
中学に上がると、周囲の目も変わる。
幼馴染同士の春男と幸子が仲睦まじくしているのを見て、
周囲の生徒たちは、囃し立てると同時に羨ましさを感じていた。
特に春男は他の女子生徒たちから声をかけられることが多くなった。
例えば、学校のグループ活動の時は、
女子生徒の中で春男は奪い合いになった。
クリスマスには、春男のところに、
クリスマスプレゼントを持ってくる女子生徒がたくさんだった。
年をまたいでバレンタインデーには、
春男のところにバレンタインチョコを持ってくる女子生徒が多かった。
どうして春男は中学に上がって急にモテるようになったのだろう。
それは、幸子と仲良くしている春男は、女にやさしい男として見えたからだ。
その事に気がついた春男は、男の性か、つい下心が出てしまった。
「春男くん、今日のお昼、一緒にどうかな?」
「ああ。いいよ。他の子たちも、一緒に食べよう。」
「本当?やったあ!」
「学校が終わったら、みんなでカラオケにでも行こうか。」
春男は幸子以外の女にも手を出し始めたのだ。
思春期の男が一度女を知れば、留まるところを知らない。
春男はすっかり幸子から遠のいて、他の女子生徒たちと遊び回るようになった。
ある日。学校の廊下の人目に触れない場所で、
春男は他の女子生徒とキスをしていた。
それを幸子が目にした時、二人の関係は終わった。
女遊びを幸子に見つかった春男は、あたふたとみっともない言い訳をした。
「あっ、幸子!?
いや、これは違うんだ。
なんというか、スキンシップの一環というか・・・」
「春男くん、スキンシップは唇だけでするものじゃないでしょ?」
春男にしなだれかかる女子生徒。
それを見た幸子は、氷のような無表情になって、春男に言った。
「私たち、これで終わりだね。もう私の前に現れないで。」
踵を返して立ち去っていく幸子を春男が追おうとすると、
胸元に女がしがみついて止めた。
「ひどいよ。春男くん、わたしとは遊びだったの?」
「あっ、いや、そんなことは・・・ないけど。」
「じゃあ続けましょ。」
結局、春男は一時的な快楽に負けて、幸子を手放してしまったのだった。
それから残りの中学校生活で、幸子は春男に対して、
必要最低限の会話しかしてくれなくなった。
だから春男も諦めて、他の女たちの誘いに身を委ねていった。
やがて春男と幸子は、高校生になった。
示し合わせたかのように、二人とも家の近所の同じ高校に進学した。
しかし幸子の怒りは冷めやらず、怒りを通り越して冷え切っていて、
幸子は中学校の卒業式も、高校の入学式も、
当然のように春男を無視し、一瞥すらくれようともしなかった。
高校でも春男の女遊びは留まることがなかった。
しかし、この頃になると、別の変化が現れていた。
女は男よりも成長が早い。
小学生でも身長が160cmを超えるような場合も珍しくない。
それは高校に進むと顕著になり、
女は高校生ともなれば、時代によってはもう結婚してもおかしくない。
それは幸子にも当てはまっていた。
子供の頃の幸子は、大人しい凡庸な顔をしていたが、
それが成長して大人同然になった今、
幸子は大和撫子のような静かな美しさをたたえた美女に成長していた。
当然、周りの男たちは美しい幸子を放っておくわけがなく、
幸子の周りには次から次へと男たちが群がった。
「田端さん、今日一緒に食事しませんか?」
「幸子ちゃん、今度デートしてよ。」
「幸子ちゃん、かわいいね。」
それ見て、内心ハラハラしていたのは、春男だった。
春男は中学から女遊びを重ねていたが、幸子への気持ちが切れたわけではない。
むしろ、幸子が特定の男と親しくしていないことが、春男の心を落ち着かせ、
安心して女遊びにうつつを抜かすことができていた。
それが今、危機的状況に陥っている。
春男は、幸子の美しさにずっと前から気が付いていた。
おとなしい性格から目立ちにくかったが、
整った目鼻にすっと紅を引いたような唇は、
どんな女にも引けを取らないと知っていた。
それを知っているのは、自分だけだと春男は自惚れていた。
ところが、成長してただ座っているだけでも色気を醸し出す幸子は、
今や男どもの下心の的になっていた。
「まずいな。このままじゃ、幸子が誰か他の男のものになるかも。」
焦った春男は覚悟を決めた。
以後の高校生活では、女遊びを辞めることにしたのである。
そんな春男の内心を知らない女たちは、今まで通りに春男に接しようとした。
「春男くん、今日はどう?」
「悪いけど、俺、もうそういうのは辞めるから。」
「えっ?正気?」
「当たり前だ。じゃあな。」
その様子は、同じクラスの幸子の耳にも届いているはずだった。
しかし幸子は疑り深く、特段の反応を示さなかった。
あの春男が女遊びを辞めた。
その話は、学校中を駆け巡った。
特に一部の女子生徒たちの間では、驚きをもって受け取られた。
何故なら、中学校の間に、春男の女好きは確固たる評判になっていたから。
それが急に女遊びを辞めたとなると、当然理由が探られた。
その理由はすぐに分かった。
春男が、幸子に頻繁に話しかけるようになったからだ。
「幸子、おはよう。」
「・・・。」
無言。幸子は自分を捨てた春男への怒り恨みを募らせていた。
当然、急に春男が女遊びを辞めたと聞いても、許しはしない。
「どうせまた他の女たちのところに戻るんでしょ。」
春男に聞こえるように、小声で独り言を言った。
それを耳にした春男は、慌てて幸子にすがった。
「そんなことない!俺が好きなのは昔から幸子だけだ!
他の女の子たちとは合意の上の遊びだったんだ。」
「そんなの急に言われても。」
幸子は春男に一瞥もくれず、授業の準備をしていた。
そんな様子の幸子だが、ともかくも春男は反応を貰えた。
だから春男は、幸子に指を指して言った。
「俺が女遊びを辞めたって、証明してやる。
見ててくれ。これから半年間、夏休みが終わるまで、
幸子以外の女には絶対に手を出さない。
他の女と必要以上に仲良くはしない。
だから幸子は、自分の目で確認してくれ。」
そう言い放つと、春男は自分の席に戻っていった。
「意地張っちゃって。」
目もくれないまま、幸子はまた小声で独り言を言っていた。
あの遊び人の春男が女遊びを辞めた。
口さがない女子生徒たちを中心に、まだ学校の話題になっていた。
「あの春男が女遊びを辞めたって!?」
「うん。本当らしい。」
「なんで?理由は?」
「田端さんっているじゃない?
あの田端さん、春男と幼馴染だったみたい。
それでよりを戻したいらしい。」
「よりを戻すって、二人は付き合ってたのか?」
「その辺がちょっとよくわからないんだよな。」
それは当人同士にもわからない。
かつての春男と幸子が付き合っていたのか。
事実としては二人いつも一緒にいた。
しかし幼い二人は、愛情の示し方を多くは知らなかった。
春男は弁当のおかずで一番好きなものは最後まで取っておくタイプ。
今まで幸子と一緒でも、唇にすら触れたことがなかった。
せいぜいが手を繋ぐくらい。
でも確かに春男と幸子は好き同士だった。
だから、新しく付き合うのではなく、よりを戻したいというのは、
正しい表現のように思われた。
と、するとだ。
今まで春男の甘言に乗ってしまった女たちは、
春男に最初から遊ばれていたことになる。
それに合意した上で遊んでいた女はたちはいい。
問題は、春男を本気で好いていた女たちだった。
「春男くん、あたしとの関係は遊びだったの!?」
「春男くん、他に好きな人がいたの、隠してたの?」
春男はまたたく間に女たちから針のむしろにされた。
だが春男はもう言い訳しない。
春男が好きなのは幸子だけだ。
だから春男には、頭を下げて謝るしかできなかった。
「みんな、今まで済まなかった。
腹が立つなら殴ってくれても良い。
でも、君たちとの仲はもうお終いだ。」
席を立って頭を下げる春男に、集まった女たちから罵声が浴びせられた。
「サイテー!」
「しんじらんない!」
パシーン!と頬を張られた。
それだけではない。
「お前、俺の女にちょっかい出してたのかよ!」
一部の男たちからも殴る蹴るの暴行を受けた。
しかし春男は言い訳することなく、ただ黙って批判を受け入れていた。
「今まで済まなかった。」
その言葉は半ば幸子に向けられたものだと、幸子は気が付いていた。
しかし、幸子は止めに入ることすらしなかった。
過去の清算は必要なことだから。
幸子は冷たい正論で春男の贖罪を受け入れていた。
それから春男は本当に女遊びを辞めた。
未練がましい女たちが言い寄ってきても、
春男はその甘言に乗ったりしなかった。
甘言に乗ればどうなるか、自分が身を持って示したばかりだから。
そして春男は毎日、幸子に欠かさず挨拶していた。
「おはよう、幸子。」
「幸子、一緒に昼飯を食べないか。」
「やっと放課後だな。幸子、一緒に帰ろう。」
幸子は春男の言葉に、かつてのように、無言で従った。
本当に春男が女遊びを辞めたのか確認したかったし、
実は幸子自身、春男と一緒にいて、悪い気はしなかった。
今まで、春男が女遊びを続けている間も、
幸子は男と付き合ったりしなかったのは、
内心、春男に戻ってきて欲しかったからだった。
悔しいが、幸子は認めるしか無い。
幸子は春男が戻ってきてくれるのを待っていたのだ。
でもそれでは女の名が廃るというもの。
だから幸子は、春男を試そうと思い立った。
春男が宣言した夏休み明け。
約束通り春男は、女遊びを一切しなかった。
それは幸子がずっと一緒にいたので確認済み。
時には春男と幸子の二人っきりでデートめいたこともしていた。
幸子の中で春男への依存心がどんどん強くなっていく。
今、春男から求められたら、逆らえないかも知れない。
だから幸子は、春男を試すための勝負をしようと思った。
時は少し流れて、10月の末、31日。
世間ではハロウィンで盛り上がっていた。
幸子は春男から誘われて、
放課後、学校の屋上から街を見下ろしていた。
黒とオレンジのハロウィン飾りに包まれた街は、
お菓子をねだる子供たちの行列が、あちこちで見られた。
その喧騒を背景に、春男は幸子に言った。
「幸子、今まではっきり言ってなかったことがあるんだ。
実は俺、お前のことが・・・」
「ちょっと待ったーーーー!」
大声を上げたのは幸子だった。
大和撫子らしからぬ言動に、春男は飛び上がって驚いた。
「な、何だよ!急に大声出して!」
「春男くん、今までのこと、反省してる?」
「あ、ああ、してるさ。
中学に上がって急にモテて、ちょっと調子に乗ってたよ。
でも今はお前だけだ。」
「じゃあ、それを示すために勝負しましょう。」
「勝負?」
「そう。今日ってハロウィンだよね?」
「ああ、それが?」
「ハロウィンは、子供が大人にお菓子をねだる日。
そこでお互い、お菓子を貰ってくるのはどう?」
「ハロウィンのお菓子を?どういうことだ。」
幸子が示したハロウィン対決はこうだ。
春男と幸子で、ハロウィンのお菓子を貰ってきた数を競う。
場所は学校から家までの通学路。
そこには丁度、商店街があるので、商店街の店も含める。
時間は今夕方だから、タイムリミットは夕飯の時間まで。
「ということでどう?」
「あ、ああ。いいよ。やろう。
なんだかゲームみたいで面白そうだしな。
それで勝ったらどうなるんだ?」
そこが肝心である。幸子は深呼吸をして言った。
「勝ったら、負けた方は何でも言うことをきくこと。
これでどう?」
すると春男はちょっと真剣な表情になった。
「幸子はその条件でいいのか?
俺たちももう子供から片足が出ている。
俺の命令は、お前の身体って言ったら?」
「その時は好きにすれば良いよ。」
「お前の人生に影響するような命令もありえるぞ。」
「全て覚悟はできてる。
その代わり、春男くんこそ、負けた時は私の命令に従ってね。
絶対よ。」
「よし、わかった。」
「それでは。」
「どっちがハロウィンのお菓子を多くもらえるか。」
「「勝負!!」」
こうして、春男と幸子の、お互いの人生をかけた勝負が始まった。
最寄りの商店街にはたくさんの商店がある。
その店先で、子供たちがトリックオアトリートのやり取りをしている。
全ての店がやっているわけではなく、有志によるサービスイベントだ。
だから、学生は対象外としてお菓子を貰えない可能性もある。
でも、それは春男も幸子も条件は同じだから構わない。
実は幸子には取っておきの一個のお菓子があった。
それを活かすためには、商店街で貰えるお菓子を取り逃がさないこと。
だから、ちょっと恥ずかしいけれど、
お菓子屋に行くと子供に混じって声を上げた。
「トリックオアトリート!お菓子をくれないといたずらします!」
ハロウィンにお菓子をねだるのは、せいぜい小学生くらいまでだろう。
そこに、大人顔負けに成長した女子高校生が入っていったのだから、
目立つことこの上ない。
場は一瞬静まり返り、それからドッと笑い声が起きた。
「おねえちゃん、大人なのにお菓子を貰いに来たの?
へんなのー。」
「お嬢ちゃん、そんなにお菓子が欲しいのかい?
まあ高校生も手足は伸びてもまだ子供だ。
お菓子をあげよう。」
「あ、ありがとうございます・・・。」
幸子は顔を真っ赤にしてお菓子を受け取った。
やっと一件。
幸子はこれをお菓子を配っている店の数だけこなさなければならなかった。
しかし、考えてみて欲しい。
お菓子屋巡りは、当然、春男もやっているだろう。
途中でお菓子が品切れにでもならない限り、
商店街で貰えるお菓子の数は、春男と幸子で変わらない。
取りこぼしをしないための行動であり、リードをつけることはできない。
しかしそこには、幸子が長年温めていた例の作戦があったのだった。
時は過ぎて、夕日が沈みきった頃。
ハロウィンイベントも終わり始めていた。
勝負のためにお菓子を集めていた春男と幸子は、
学校に戻って、屋上へと上がっていった。
先に屋上に戻っていたのは幸子だった。
少し移動に時間がかかったはずなのに、春男がいないを不審に思った。
すると遅れて、春男が戻ってきた。
「やあ、幸子。」
「おかえり、春男くん。お菓子は集まった?」
「まあね。」
「じゃあ、お互いにお菓子の出し合いと行きましょうか。」
そうして、春男と幸子は、お菓子の数の競い合いを始めた。
「「1つ!」」
「「2つ!」」
春男と幸子は、お互いに商店街のお菓子屋で貰ったであろう、
同じようなお菓子を出し合っていった。
このままでは、取り逃しがないかだけの勝負になる。
しかしこの商店街は春男と幸子の地元。
取り逃しなどあろうはずもない。
お互いに同じ数だけお菓子を出し合っていった。
そうしてその数が10を超えた辺りで、
お互いの手持ちのお菓子が底をつくはずの数を迎えた。
「16!
これで、商店街で貰えるお菓子は全部だよね?」
「ああ、そうだと思う。俺たちの考えが間違って無ければ。」
そこで、幸子は口に手を添えて笑い始めた。
「うふふ、あははは!
春男くんのお菓子はもう終わりでしょうけど、
私にはもう一つのお菓子があるのよ!」
幸子が取り出したのは、赤いリボンに巻かれたハート型のチョコレートだった。
「これはね、私の家にあったチョコレートなの。
それをお母さんから貰ってきたんだ。
春男くん、この勝負のルールを覚えてる?」
「ルール?何だったっけ。」
「それはね、範囲は通学路と商店街。
ということは、その中に自宅も含まれているってことよ!」
おーっほっほっほと、幸子は令嬢のような笑い声を上げた。
これこそが、幸子が温めていた作戦だった。
幸子の家には、幸子がバレンタインデーに渡せなかった、
春男へのバレンタインチョコが置きっぱなしになっていた。
それを持ってくることで、商店街のお菓子屋の数より、
一つ多いお菓子を用意することができたのだった。
春男へのバレンタインチョコが春男の首を締めることになろうとは。
幸子は意地の悪い表情で春男に言った。
「どう?春男くんにはもうお菓子は無いでしょう?
さて、どんな命令をきいてもらおうかしら。」
すると、春男は首を傾げて言った。
「終わり?俺はまだ全部出しきってないよ。」
「そんなまさか!
商店街にはもうお菓子を貰える店は残ってないはず。
まさか、春男くんも家からお菓子を貰ってきたの!?」
「いいや、違うよ。俺が貰ってきたのはこれ。」
春男が重そうなビニール袋をひっくり返すと、
バタバタと黄色い物体が何個も落ちて出てきた。
幸子はびっくりした、いや眉をひそめた。
それは幸子にとって、予想外のものだったから。
春男が取り出したものを並べて言う。
「ほら、俺が貰ってきたのは、バナナだよ。
八百屋でハロウィンだって言って、バナナを貰ってきたんだ。」
「八百屋のバナナ!?そんなの反則でしょ!?」
「だって遠足とかで、おやつにバナナを持ってくる奴いるだろ?」
キョトンとする春男を前に、バナナの山を見て、幸子は頭を抱えた。
「バナナはハロウィンのお菓子に入りますか!?」
それは誰にも答えられない疑問だった。
終わり。
まず、ハロウィンはお菓子屋が仕向けた陰謀です。
ハロウィンにはイベントのためお菓子がたくさん売れます。
これに乗らない手はないと、他の店屋もハロウィンに夢中です。
それならば、おやつとも受け取られるバナナも売れるのでは。
そう考えて、この話を書いてみました。
バナナは遠足のおやつに含まれるのか。
バナナはハロウィンのお菓子に含まれるのか。
決めるのは難しそうです。
ちなみに、春男と幸子の勝負は、
バナナがハロウィンのお菓子に含まれるかどうか、
どちらでもよかったのです。
なぜなら、二人の命令は同じものだったからです。
その命令とは・・・。
お読み頂きありがとうございました。




