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娯楽侵攻文明"スフェライオス"  作者: なー
リライト後
19/22

交戦・盾剥がし

《雷撃の槍》。

生成。

導電性魔素を弾頭として長さ約40cmの槍状飛翔体を生成。

……魔力消費:約0.45MJ(36%)


投射。

初速:約120m/s

……魔力消費:約0.25MJ(20%)


着弾効果。

- 命中直後に魔力で電位差を自動展開。

雷撃が着弾点へ誘導するように設定。

……魔力消費:約0.56MJ(44%)


電圧:約0.5メガボルト、

電荷:約0.5クーロンになる。


人体ならこれは完全に即死級だ。

人体ならだが。


まあ、たんぱく質ベースではない生物だとしてもダメージは入るはずだ。

発射。


……フォーには……躱された。

「あはは、隙大きすぎでしょ。派手でいいね!

それが君の名前かなあ!」


煽られた。挑発には乗らん。

フォーの挑発は無視、脳裏に浮かぶのは分析。


余計な力を使って、こちらの魔力量を削らせるつもりか。

雷撃弾の一発は確実に致命傷を与えるはずだが、

それを躱すフォーの余裕は、敵の戦力の高さを物語っていた。


◇◇

0.56MJを半分ずつに分割。

電子の対生成、その電子への加速エネルギー付与に充てる。


0.28MJからは3.4×10^18個の電子が作れる。

q = Ne

= 3.4×10^18 × 1.6×10^-19

= 0.544 C


E = qV

V = E / q

= 0.28×10^6 / 0.544

= 515,000 V(約 0.5 MV)


よって、

電圧:約0.5メガボルト、

電荷:約0.5クーロンになる。


人体直撃の際はこれ、タンパク質変性ラインを超える?

結論:

完全に超える。

むしろ生体は一瞬でプラズマ化する。

タンパク質変性する電流密度は:

数 mA/cm² で火傷レベル

数 A/cm² で組織破壊

kA/cm² で焼損・炭化

MA/cm² では瞬間的蒸発


今回:

電子団が人体に入る場合の電流密度は G〜T A/cm² レベル

(導電経路が狭いほど高密度)


実際は、

接触した瞬間に表皮・水分がプラズマ化

アーク放電による爆裂

内部組織が蒸散

神経系は10⁻⁶秒で完全機能喪失

という挙動になる。

◇◇


さて。

──先の雷撃の槍で形成された電解質の領域には無頓着か。舐められている。



《プラズマ発振》。

とりあえず数百発を同時射撃。

過剰な気もするが、無意識に挑発に乗せられたかな。


その光の雨は導火線、高誘電率の空間を通ってフォーに迫る。


……電磁場確認。電磁バリア?

過剰に出力が高い。


高エネルギー反応。直後に艦隊より発射炎。飛翔体を確認。

拡張脳のアラートが耳朶を突く。

(接近中:0.9c(光速の0.9倍)、相対速度:衝突コース)

(プラズマ弾接近中)


戦術が一致した。気持ち悪。

素粒子オーダーで手動ベクトル干渉。


──俺たちにとって、魔法の本質はベクトル干渉だ。

分子~素粒子レベルのいずれかで干渉して望む現象を引き起こす。

……奇蹟は自らの手で干渉して起こすものだ。


まあいい。艦砲射撃、プラズマ砲を漏れなく逸らしていく。

恒星風防御用の電磁シールドには当てないように最低限の回避はするが。

飛行術式、急制動。


──見られている。フォーの眼がこちらを穿っている。

分析されている?

飛行術式ですら伏せるべき手札だったか?


戯れにフォーに向かってプラズマ砲を偏向させてみるが、

電磁バリアに逸らされる。

「はい、無駄無駄!」


まあ、今もこちらに熱視線浴びせてきてるからな。

焦ってすらいない。余裕そうで癪に障る。


魔力成形、砲弾生成、時限信管・榴弾・銅弾殻

導電体の導火線を作って電磁バリアを剥いでやる。

フォーの機動力を考慮して広範囲に拡散、空間制圧。


爆炎とそれに照らされる銅の飛散効果の花が周囲に咲く。

加えて恒星系主星に照らされて鈍く輝く。


フォーの電磁バリアは歪んで、消えた。

さすがに導電体の粉体は電磁バリアにとって荷が重い。

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