第8話
ふと目が覚めると、青い空が見えた。
「ここは、一体……」
辺りは一面の荒野しかなかった。
「そうだ! 皆は!?」
周囲を見渡すと、皆が起き上がろうとしていた。
「いてて……ここどこだよ……」
「みんなー、大丈夫―?」
「眼鏡がズレてしまったか」
「セブン。データを頂戴」
「ふぅむ……世界線αからΔといったところか」
「これからどうするんだ? 沙織」
しばらくの沈黙の後、
「ここで座標を突き止めるしかないね」
「だろうな」
「やるっきゃねーか!」
「まっかせてー!」
「……面白い」
「よし! みんな、頑張ろう!」
――2時間後
「データは概ね集まったね」
「おう!」
「いい感じじゃない?」
「……ふむ」
「失敗は許されんぞ」
「大丈夫だ。俺たちなら」
「じゃあ、やろっか」
俺たちは所定の位置に付いた。
「「「せーの!!」」」
「「「トリニティ・ラピスラズリ・アクセラレーション!!」」」
ゴゥン、ゴゥンという音と共に、装置が完成した。
「みんな! やったね!」
「やってやったぜ!」
「ヤバくない!? 私たち!」
「……上出来だな」
「……ようやく会えるな、アルフェナ……」
「……いよいよか……。わくわくするな……」
そうして俺たちは、装置に乗り込んだ。
「ちょっと狭くねーか?」
「いいじゃん別に、これくらい」
「……興が削がれるな……」
「セブン。副操縦をお願い」
「了解した」
「じゃあ、行こう!!」
そうして俺たちは、遥かなる時の彼方へと旅立った。




