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第4話

 いよいよあの日が近づいてきた日のこと。


 俺と沙織は、海沿いの道を歩いていた。


「風が気持ちいいね」

「おう」


 しばらく心地良い沈黙が続いた。


「ねえ、ヒロくん」

「何だ?」

「私ね」

「ああ」


一拍の間があったあと、




彼女はこう告げた。


「私、未来からやって来たんだ」

「ははっ。そうなのか」

「うん、そうなんだ」

「西暦何年?」

「2035年だよ」

「今から10年後かー。すごいな。想像が着かねえ」

「結構発展してるんだよ」

「どんなふうに? 教えてくれよ」

「PTTPって知ってる?」

「何だよそれ?」

「タイムリープ・トランスフォーメンション・トリニティ・プログラムの略称だよ」

「意味は?」



風が吹いた。


彼女は告げた。




「時を超えて、時間を超えることができるんだよ」

「へえ……ん? いや、え? えーっと」

「ヒロくん。私は、時の旅人なんだ」

「あ、ああ……」

「あの日いなくなった私はね、今ここにいるんだよ」



 俺は、茫然自失となった。


敵が現れます。

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