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【プロットタイプ】無頓着

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。

これは読者様の問題ではなく、私の問題。


詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。


注意事項2

場所が場所なので、R指定です。

会話は健全。ただ異質。

鏡花は自らの外見に基本的に無頓着である。化粧や髪型は疎か、衣類にさえも拘りを持たない。ただ服のサイズが合っているか、着心地はどうか、邪魔にならないか、それだけに要点を置いて買うことが多い。

其れはある意味、好みがない、という事で同義だろう。好みがないから、どうでも良い。自らの中に入り込まない。

そうした意味では諭羅とはある意味、真逆な生き物だと痛感する。


「うなぁ、瑠衣たん。ゆらりぃとの会話覚えてる? 私の格好を見るや否や、『その格好ならパンプスが良いんじゃない?』なんて言ったんだよ。そんなのどうでも良くない? もー昔っから神経質で、拘りが強いんだから」

そう俺に話し掛ける鏡花は浴室にいた。俺は湯船に浸かり、ただ腕と顔だけを出して話を聞き流す。熱いから、濡れる範囲が多いから、という理由で、下半身は下着を纏ったまま、バスチェアに腰掛ける。

異様な光景に眉根を寄せながら、大して気にした様子もなく、会話を続けている。

「『そんな可愛いヒラヒラのスカート履いてるんだから』だってさぁ。これから本屋巡って喫茶店行くっちゅーのに、そんな事気にしてらんないよぉ」

服の柄に興味を持たない。服の合わせに興味を持たない。好みがないからどうでも良い。ただ法律で、露出したまま出歩けば捕まってしまうから、何か着ているだけ。

今の上だけ羽織った異様な光景も、誰も咎める者が居ないが故に、そうしているだけ。暑さ寒さが凌げれば、服なんてどうでも良いのだ。

「お前、何故、日焼け止めを塗る? 日傘を差す?」

「日焼けいってぇじゃん」

「何故会社に行く?」

「株とかあるけど堅実に。お金ないと何も出来ないよぉ」

「何故その格好なんだ?」

「なんか問題ある? 暑いのに履く必要は?」

おかしいと、思っていない。浴槽に入ってくるのも、剥き出しの脚を晒したまま過ごすのも、本人にとっては『どうでも良い』事なのだ。

「諭羅は間違いなく気にするだろうな。彼奴は些細な物もその身に受け入れて吟味するから拘りが強い。服装に関しても。だがお前は其れに対して圧倒的に無頓着だ」

お前が時折、物凄く異質に見える時がある。良いも悪いもあっさりと水に流す。焔で焼け爛れた怪我の様に、延々と引き摺る真似をしない。其れは恐らく、無頓着だから。

「異質だな。お前は」

「いや、其れは瑠衣たんもでしょうが〜。人をお人形さん扱いして〜。ま、普通だと思った事はないけどね」

相手が気にするならば、気を付けるんですよ。

今回は皆と同行するから気を付けただけ。

可愛いと思ってるスカート履いただけ。

そこんとこ、相手に合わせて来た鏡花らしい思考。


でもぶっちゃけ本人にとっては、心底どうでも良い。

警察に捕まらなければ、何でも良い。

だから瑠衣が風呂に入っている時は、もう下着だけ履いて淡々と会話続けてます。


『え、自宅だし、瑠衣はもっと露出度高いの見てるし、問題なくない?』


自分の中で『理不尽』だと思わない事に関して、あまり頓着しない。水にでも流す様に忘れてしまう。

なんでも、どうでも良いから。


瑠衣も瑠衣で興味のない人間は、人形として認識しているので、人の事言えないんだよ。

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