第一話
CPA-Creepy Pixel Apocalipse-はクソゲーだ。
友達がやっているのなんてみたことがない。
バグも多いし、ルールもしっかりしていない。
武器のバランスなんてあってないようなものだ。
バグの不正利用なんて誰もが使ってる。
死にまくって殺し回って、脳筋プレーヤーがほぼ全てを占めているゲームだ。
でも、俺は今CPAにハマってる。
理不尽なバグも、
脳筋な戦法も、
ごくまれに見る天才たちも、
一キルも取れない死にまくるだけの時間も、
そのどれもが俺を惹きつけている。
さあ、今日も始めよう。
CPA-最高のシューティングゲームを。
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第一話
脳筋
まず、CPAについて話しておこう。
CPAは、シューティングゲームで、一部屋最大12人が2チームに分かれて40分間殺し合い続けるゲームだ。
40分と言っても、試合途中で新しく人が入ってきたり、試合が終わってもすぐざま次の40分が始まったりと、40分ぴったりで遊び終わる人は中々いない。
さて、今日遊んでいるマップはbridge。
お互い大きな家にスポーンして、家から相手の家へと狙撃したり、
相手の陣地に直接乗り込んで行ったりして主に戦う。
bridgeには相手の陣地にいくために3つの道がある。
まず一つ目は,,,
「・・・・・またか脳筋」
中央、大きな橋から考えなしに無しに走って来ているバカがいる。
9を相手の行き先を予測して発射。
相手は反応する暇もなく、爆弾に飲まれー
言い忘れたが、このゲームは死にゲーだ。
死にまくって殺されまくる。
それがこのゲームの醍醐味であり、クソゲーと俺に言われる所以の一つでもある。
まあそれがなんだと言われると...
yuyu killed SUPERMAN
リロード。
こういうこととしか説明できない。
一発広範囲の爆弾が当たれば、死ぬ。
掠っただけでも、死ぬ。
ヘッドショットじゃないとかそんなこと関係なしに、死ぬ。
範囲ギリギリでもダメージ軽減とかは考えず、死ぬ。
まあ殺しても3秒で復活するんだが...
こうやって殺しまくって、キルログとデスログの数で競う、それがCPAだ。
まあ競わなくても相手が吹き飛ばされる快感だけで満足なんだけどな。
そんなことを考えてると...
「またかよ。」
9
yuyu killed SUPERMAN
全く同じパターン。
こいつは面白くないな。
キル稼ぎくらいにしか役に立たない。
さて、ここで残弾について話しておこう。
CPAには、総弾丸数と、発射可能弾丸数の2種類が、9つの武器それぞれに用意されている。
例えば、総弾丸数が100発あって、発射可能弾丸数が10発ある武器なら、
10発連続で撃つ、あるいはRキーを押せば、自動的にリロードされる。
リロードしたらまた10発連続で打てるようになるのだが、総弾丸数が100発、つまり10発全部打ち込むのを10回繰り返せば、もうその武器は使えなくなる。
ちなみに戦っている途中にリロードされれば、数秒の間その武器では撃つことはできないから、その間めった打ちにされて、十中八九死ぬ。
ちなみに9の総弾丸数は2発、発射可能弾丸数は1発だ。
もう二発使ってしまったので、もう撃つことはできない。
と、その間にまた橋から敵が来た。
もう9は使えない。
まあ問題ないんですけどね。
4に武器を変える。
ちょっと上を狙って...
yuyu killed SUPERMAN
「余裕」
4は9と同じ爆弾で、範囲内の敵をワンパンする武器だが、主な違いは2つ。
4は少しだけ爆撃範囲が狭いこと。
9がゆっくり等速直線運動で撃った先に届くのに対し、
4は放物線を描いて進む。
ちょっと上を狙って撃つ必要があるので、扱いは難しい。
逆に言えば、慣れれば遠距離から直接爆弾を敵陣地に降らすことができるし、壁や家の上から攻撃することもできる。
こんな感じに。
家の後ろから相手の動きをノールックで読み、爆弾を投下する。
yuyu killed SUPERMAN
「もういっか」
あまりにもつまらない1v1に、そろそろ飽きてきて、俺はゲームを閉じた。
yuyu left