第84話~え?ダ、ダンジョン!?~
本当にお久しぶりです!
大勢の人の前でネフリティスさんに愛の告白をしてしまった俺
その後は里の人たちが勝負にも買ったし改めてお祝いだ!と宴が再び始まった。
宴は明け方近くまで続き大いに盛り上がった。
里の人達は自分のことのように盛り上がり、パーラさんも終始笑顔で宴を楽しみ、酔ったブルスタインさんは俺ともう一度手合わせをしようと絡んできたり、翼や里の人達にどんどん酒を注がれ飲んでいた所までは覚えているけどいつ眠りについたのかは覚えていない・・・
そして翌朝というには少し遅い時間に俺は二日酔いで目が覚めた。
誰が運んだのか俺は寝室に運ばれ、敷かれた布団で眠っていた。
「…頭が痛い、、」
久しぶりにこの感覚に襲われたが、いつなっても慣れないものである。
「水飲まないとなぁ・・・」
元いた世界の薬がなければ二日酔い対策は、とりあえずこれしか方法がない
もしかしたら薬師さんたちなら知ってるかもしれないから後で聞いてみるか。
そう考えながらふと隣を見たとき、
隣には寝間着に着替えてたネフリティスさんも静かに寝息をたてながら眠っていた…
一瞬驚いたが、俺は動揺しなかった。
何故なら昨日彼女に「好き」と皆の前で言ってその場にいた全員が公認したからだ
怒涛のようで何が何だかまだ頭がこんがらがっているが、確かなのはこの女性を守れるだけの人間にならないといけないということ。
まぁ…現状は守られる方が圧倒的に多いという事だが…
まぁおいおいね…
それに街に戻らないと店が心配だし、ヘイルダンさんに何も言わずに行ってしまってるし、何かあったのかと思われるかもしれないし早く戻らないと
そしてもう1つ大事な事がある
それは、金がないという事だ。
家をリフォームした為資金がほとんどなくなってしまってるし、これからの生活を考えればないよりあった方がいい。
冒険者登録をしているが、俺は整体師として稼ぎたい。
だから店を安定化させることを優先させないといけないんだけど、冒険者としても頑張っていかないと何かあった時大変かもしれないし悩みが尽きないな・・・
その辺も改めて皆と話さないとなぁ・・・
用意してくれた朝食を済ませた俺達は街に変える準備をしていた。
翼は「のんびりすればええやん」とか言うが、お前は普段からのんびりしてるだろと思ったり
パーラさんからも「もう少しいてもいいのに…」と言っていたが、店の事もあるので後日改めてお伺いするということで納得してもらった。
帰る際には里の人達総出で見送ってもらい、竜化したネフリティスさんの背中に乗って竜人族の里を後にした。
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昼を少し過ぎたあたりで俺達はカルムの街の近くに到着していた。
戻ったら、しばらくは遠出なんかせずに整体の仕事に専念して、イルムとミナスを立派な整体師に育てていかないとだし、何よりもこれからみんなが安心して暮らしていける為のお金が必要だし、正直休んでいられない。
色々考えてしまってこのままでは手がつけられなくなるので、一度新しくなった自分達の家に戻ることにした。
新しくなった家はとても居心地がよく皆リビングでくつろいでいた。
そして少し落ち着いてから俺は皆に話しかけた。
「みんな聞いてほしいことがあるんだ」
「どうしたんや改まって?」
「アオイ殿どうかしたのですか?」
皆が俺に視線を向け俺は今の現状を話した。
「というわけで、これからは整体師としてちゃんと働いて資金を稼がないといけないし、イメラやミナスを早く一人前にしていかないといけない。その為にも今はまとまったお金が必要だから、冒険者としても働かないといけないと思っているんだ」
「話は分かったけど、アオイそれは流石にお前がしんどいとちゃうか?」
「え?」
「そうですよ!いくら師匠でも無理をしすぎるのはよくないです!」
「私たちも同じ考えです。先生は1人で考えすぎです」
「私たちは先生と暮らしています。なら私たちにも少しは頼ってください」
「みんな・・・」
正直尾麗奈そんなに無理してるつもりはなかったから、皆の言葉を聞いて少し驚いた。
思い返してみれば、元いた世界でも今まで自分で何とかしようとずっと考えてた、
けど、よく思い返してみればこの世界にきてから俺は自分ひとりの力ではなくて、
たくさんの人達に助けられてきたと思い出した(例外はいるが…)
そして今周りにはこんなにも頼れる仲間がいる。
皆が言うように俺は少し甘えてもいいのかもしれない
「みんな・・・ありがとう」
「まぁここにいる全員、お前に会ってなかったらここにおらんしな!少しぐらいあまえてもええやろ!」
「つばさ・・・」
皆からの優しい言葉を聞いて俺は少し泣きそうになるがそこは堪えて、
今日は改めて皆とお祝いして
明日店をイメラとミナスに任せて冒険者ギルドに行くことにした。
そして翌朝、冒険者ギルドに向かった俺たちはヘイルダンさんに起きたことを話した。
「そんなことがあったんですね。改めておめどうございます」
「ありがとうございます。そしてお店はイメラとミナスに少し任せて、少しだけ冒険者稼業をやろうと思いまして…」
「なるほど、それでしたら丁度アオイさん達にぴったりなものがありますよ!」
「え?ぴったりなもの?」
そう言うとヘイルダンさんがある紙を見せてきた。
「ヘイルダンさんこれは?」
「以前アオイさん達が行った北の洞窟をおぼえていますか?」
忘れもしない行方不明の冒険者達を探しに入った洞窟にオークとパイアという魔物がいた
今でもトラウマレベルの依頼だった・・・。
確かあの後封鎖したと聞いていたが、その洞窟がどうしたんだろう?と思ったが
ヘイルダンさんから思わぬ言葉を聞いた。
「実は封鎖していたのですが、タイミングが悪く魔素がたまりすぎてしまっていたようで、ダンジョン化してしまいました」
「え?ダンジョン?」
ヘイルダンさんが言うには、洞窟など魔物が長く住み着いていたり死体が残ってたりすると、魔素がたまっていき
一定の量がたまり時間がたつとダンジョン化するのだと言う。
ダンジョン化すると多くの魔物が現れるようになり、長い年月を重ねてダンジョンは成長し、階層が増えたりより多くの魔物が棲みつくようになる。
ただ本来はそんな簡単にはダンジョンは生まれないはずなのだが、あの洞窟にはたくさんの犠牲者がいたから魔素がたまりやすくなっていたのではないかと説明された。
ただダンジョンというのはメリットも高く、様々なアイテムがあったり中には貴重な武器やアイテムもあるようで冒険者達にとっては一獲千金のチャンスのようだ。
「幸いまだできたばかりなので、階層もそんなに深くないと思いますし魔物もまだそんなに強いのもいませんから今がチャンスかもしれませんよ?」
何がチャンスだよ・・・ようはどんなダンジョンなのか探ってこいって事でしょそれ・・・
そう思ってたらその通りらしく、できたばかりのダンジョンは危険度は少ないが何が起こるかはわからないので、万が一も考えて最初に高ランクの冒険者に探りを入れて安全確認するのだそうだ。
確かに難易度がどれ位かわからないし、そうしないとみんなどんどん入って行方不明が増えるかもしれないしね。
それにダンジョンで死んだりするとダンジョンに吸収されダンジョンの糧になるらしいし、そうやってダンジョンは成長していくのだとヘイルダンさんが説明してくれたのだが・・・
やっぱ異世界怖いわ・・・
そんなダンジョンにも翼とかはノリノリで行くんだろうな・・・
実際今横でワクワクしてるし・・・
まぁ生活のために頑張らないといけないけど、
やっぱ怖いなぁ~・・・
読んでいただきありがとうございました。
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