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第59話~え?予期せぬ事が…~

今日は少し短めです。

誰がこんな事を予想できただろう…


領主の身体を施術したらお礼として貴族になるって普通ありえるだろうか?

余程世界に貢献した人間なら分かるけど、俺の場合はあり得ないだろ…


「あ、あのエレイン様?失礼ですがどうして自分を子爵に?」

「あら?アオイ殿はご自身のされた偉業に自覚はないのですか?」


い、偉業?そんな大それた事したかな?


「私のように脚の痛み等身体に異変がある者は皆治療など出来ずましてやポーションも効きません。そうなれば歩くこともままならず外に出歩かなくなり2度と家から出てこない者も少なくありません。私もいずれそうなってたかもしれません…。」


え?もしかして坐骨神経痛とか生活習慣病レベルにヤバイものだったの…?


「ですがアオイ殿の治療で私の脚の痛みはなくなり不自由なく歩けています。私がなったという事は同じように悩んでいる人々も救う事が出来る。これを偉業と言わずにいられますか?」


何だろう凄くツッコミたいけどツッコめない…。

俺の施術は本来なら偉業でもなんでもない。

この世界には医療が発達していないから俺の施術が革新的になっているだけだ。

それに今回はたまたまエレイン様の身体の主訴(一番の身体の悩み)に合っていたからだ。

もしこれが「ヘルニア」や「腰椎すべり症」みたいなものだったら間違いなくすぐには良くならないし、どうすることも出来なかったかもしれない。

俺は医者ではなく整体師だ

その領分を越えることは出来ない。

だから俺は


「いや、自分は出来ることを行っただけです。ですから偉業だなんておこがましいです。」

「アオイ殿は謙虚ですね。普通貴族になるといったら喜んだりする所なのに、ですがだからこそアオイ殿はふさわしいです。」


何か前にも似たようなことを言われた気がするけど、どういう事だ?

この世界の貴族の人からは俺は同じように見えているのか?

だが貴族になるならないの前に1つ問題がある

それは俺が貴族になった事で人が来なくなるかもしれないってことだ。

そもそも普通の人が貴族がやる整体に来てやってもらいたいと思うだろうか?

俺だったら嫌だ

むしろ皆恐ろしくて来なくなってしまう、嫌絶対に来ない!

だから貴族になるのは俺にとってリスクしかない事を俺はやんわりと失礼のないようにエレイン様に伝えた。


それを聞いてエレイン様も一応納得してくれてとりあえず子爵になることは保留にしてくれた(保留ということはいずれするつもりなのだろうか?)

ま、まぁ一応納得してもらえたしいいかな?

俺はエレイン様からは依頼の報酬(と言っても変わりに本来の報酬の10倍位を渡されてしまったが断ったけど押し通された)のみ頂き俺達はエレイン様の屋敷を後にした。

ここには月1で来ることになると思うしあまり無碍には出来ないしな

俺達はつばさやリノン達の待つカルムの街へと戻った。

戻ったらまずはリノンに俺の持つ技術を全て教えてこの世界で3人目の整体師にする

帰ったらリノンに俺の考えを伝えてみよう。リノンが引き受けてくれるか分からないけど、とりあえず今は休もう。


◇  ◇  ◇  ◇  ◇


ヒンガーブの街を出発してから5日俺達はようやくカルムの街に着いた。

家に戻る前に俺達は冒険者ギルドに行ったのだがここで1つ問題が起きた。

何とヘイルダンさんちゃんと引き継ぎをせずに出てちゃったみたいでギルドはてんやわんやだったらしい。

副ギルドマスター(女性でレインさんと言うらしい)以下職員全員が大変だったみたいでヘイルダンさんはこれからギルドに箱詰めになるみたいだ。

何か大変そうだから俺はネフリティスさんと一緒に家に戻った。

家に戻るとつばさもリノンも家にいたのだが何故か見知らぬ人達がいる。

同じ顔の男女(双子かな?)が座っている


「つばさ、リノンただいま。ところでこの人達は?」

「あ、師匠、ネフリティスさんお帰りなさい。あの、その実はですね…」

「ええ、リノン俺が話すわ。実はなこの2人お前の弟子希望やねん」


え?弟子?どういうこと?


「弟子ってまた冒険者の?」

「いや、冒険者やなくて整体のや」


え?整体?


「整体ってこの店の?」


リノンを整体師にしようと考えてた時に予期せぬ事が始まろうとしてた。

いつも読んでいただきありがとうございます(^^)

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